風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

料理の引き立て役 電動ミル

2009-05-31 | 暮らしの中で
我が家で大活躍の電動ミル。
もはや、料理には、なくてはならない引きたて(挽きたて)役。

ミルに関しては以前から、あれこれと試してきた。
以前に使っていたのは、このうさぎの耳のようなミル。

 以前のミル


この耳の部分を手で挟んで胡椒を挽くのだが、とにかく手が疲れて仕様が無い。
もっと大きいものを購入すれば良かったのかもしれないが。


                

それで、最後に行き着いたのがこの下の電動ミル2本。
片手で持ってボタンを押すだけで、挽き立て胡椒が好きなだけ出てくる。
今はこの2本を、白胡椒と黒胡椒で使い分けている。

 現在のミル


背の高い方は北欧デンマーク製。
低い方はプジョーという自動車メーカーのフランス製。
値段は忘れてしまったが、両方ともあまり差はなかったように思う。


両方を使ってみて、使いやすいほうをソルトミル用に買い足そうと思っていたが、
いまだ結論は出ず、双方共に95点というところだろうか。

満点の100点ではなく、何故マイナス5点となったかは、
ほんの私のワガママでしかないけれど。

                      

背の高いミルに対してのマイナス点は、見ての通り背丈が高いというだけのこと。
それでなくても調味料が林立している我が家のキッチン。
その中でもその高さは突出していて目立ってしまう。
そう、調和がとれないというだけのこと。

低い方は小ぶりで音も静かという点は気に入っているが、出る量も心持ち少なめというところか。
最初からこちらだけ使っていればマイナス点もなかったのだろうが、
何しろ背の高いミルがダイナミックに働くだけに、こちらの上品さが少しばかり心もとなく感じてしまう。

と、こちらの勝手な言い分にも拘らず、今日も自分の仕事に励んでいるミル達。
先日のオーストラリアでも粒胡椒を買い込んできたので、ますます出番が増えそう。

オーストラリア製 《湯たんぽ》

2009-05-29 | 暮らしの中で
「オーストラリアは介護用品が充実しているらしいわよ」
という姉の言葉で、フリーマントルのスーパーマッケットで日用品を見て回る。

と、カラフルなゴム製の湯たんぽが目に入った。
今、オーストラリアは晩秋なので、冬に向かう商品が並べられている。

「私、これと同じもの買ったけど、この綺麗な色はなかった」と、姉が残念がる。
そして
「買いなさいよ。電気毛布なんかより体にいいし、重宝よ」と。

「え~オーストラリアから湯たんぽ買って帰るの~?!」と反論する私に
「何言ってるの、フランスからお鍋抱えて帰った人が」と言われて、思い出した。

ずっと以前、南フランスのニースから大きなお鍋を抱えて帰ったことを。
まさに「手鍋さげて」
そして今回は「湯たんぽ」
(表示は、hot water bottle)



日本はこれから夏を迎えようとしている時に“湯たんぽ”でもないだろうが、
まあ腐る物でもないし、お買い上げ。
(因みに価格は9豪ドル)

はるばるオーストラリアからの湯たんぽなんだから、
きっと冬には使わなければ
今年の冬がちょっと楽しみ

港町 フリーマントル

2009-05-27 | オーストラリア パース (2009)
パースから電車で30分ほどのフリーマントルは、
都会的なパースとは違って、素朴な古い港町の雰囲気が漂っている。

この町で、また娘達と合流。
どうしても行きたい週末のマーケットに繰り出す。




ここには新鮮な食料の他、生活に関する品物が所狭しと並べられている。
その中を回っていると、つい時間を忘れてしまうほど。




横の広場では大道芸が繰り広げられ、多くの人達が週末の一日を楽しんでいる。
時間をゆっくり楽しむオージー達の生活を楽しんでいる様子に、
こちらも気持ちがリラックスしてくる。




インド洋に沈む夕日を眺めながら、海辺のレストランで夕食。
生牡蠣、ロブスター、カニ、海老、イカ、スモークサーモン・・・と、私の好物が並ぶ。
ビールとワインが美味しい。

 

新鮮なシーフードを頂きながら、
久し振りの再会に、
笑い声に、
この時に、
心からのありがとう

パースの動物たち

2009-05-25 | オーストラリア パース (2009)
オーストラリアは、野生動物の宝庫と言われていて、
動物園に行かなくても珍しい動物に遭遇することが多い。

ピナクルズの行きのドライブインでは、20匹ほどのインコが芝生に群がっていた。

帰りのバスからはダチョウのような鳥エミューや、カンガルーを見た。


パースのモンガー湖では、黒い体に赤いくちばしのブラック・スワン(黒鳥)。
ブラック・スワンは州の象徴でもあり、州旗にも姿が描かれている。


ロットネスト島では行く先々でクオッカの姿が。




同じくロットネスト島で、ペリカンの出迎えも。

また、林の中では今まで聞いたこともないようなドスのきいた鳥の鳴き声が聞こえて驚いた。
あんな大きな鳴き声が出るのだから、余程大きな鳥なんだろう。

                  

前回の旅ではロットネスト島で1人きりの時に、体長が50センチほどの巨大なトカゲ??にあって、
声も出せずに固まってしまった経験もある
(ワニを小さくしたような爬虫類。多分トカゲだと思うけれど・・違うかな?)


今回の短い旅でありながらも、これほどの動物に出合うのだから、
住んでいる人はどれほどの動物に出合うのだろうか。
可愛い動物ばかりじゃないので、ちょっと腰が引けるのも正直なところだが・・・

インド洋に浮かぶ ロットネスト島

2009-05-23 | オーストラリア パース (2009)
今日はツアー行動ではなく、一日フリー。
朝6:30に、この街に住んでいる娘一家に迎えに来てもらい、
パースから車で30分ほどにある港町・フリーマントルに送ってもらう。

車の中で、焼きたてのパンを食べさせてもらい、
手作りのお弁当とお茶を持たせてもらい、
見送りを受けながら7:30発のロットネスト島への船に乗る。

娘達は何回も行っているし船酔いが心配ということで見送りだけ。
まるで遠足に出かける子供を送り出す逆パターンだ。

                 

この島の名前の由来は、その昔、オランダ人の探検家が島に渡ってきて、
たくさん生息していたクオッカをネズミと間違って「ネズミの巣」と呼んだためだとか。


早く出発したお陰で、朝8時には島に着いた。
朝一番の島内一周のバスは貸しきり状態。

前回来た時には見ることが出来なかったので、
まず最初に、クオッカが沢山住み着いているスポットに。

いるいる、あちらこちらに。



クオッカはネズミには似ているが、有袋類。
季節によって生息場所が違うのだろうか、今回は島のあらゆる所で姿を見かける。

私は小さい頃からネズミが苦手
「可愛いね~」と撫でる姉とは違い、私は遠巻きに眺めるだけ。
クオッカ自体は可愛いのだけれど、どうもネズミを連想してしまうのが困りもの

              

1日利用のバスチケットを利用しながら「これは!」と思う場所を見つけては降り、
早朝から刻々と青さを増す海を眺めながら時を過ごす。




姉はスケッチブックを取り出して写生を始める。
「この海の色、あまりに美しすぎて出せるかな」とつぶやきながら。



島の周囲は40キロという小さ目の島ながら、その海岸線は変化に富んでいる。
秋で海水は冷たいというのに、海水浴、シュノーケル、ダイビングを楽しむ人達が結構いる。
せっかく来たのだからと私達も、スカートを捲り上げて波と戯れる。




ランチは、急ごしらえの娘の手作り弁当。
インド洋の海を眺めながら、炊き込みご飯のおにぎりを食べるなんて、
ちょっと贅沢なことかもしれないね

荒野の奇岩群 ピナクルズ

2009-05-21 | オーストラリア パース (2009)
パースから北へ250キロのところにあるピナクルズ。
行けども行けども真っ直ぐな道を、ひたすら走る往復11時間のバスの旅。

行きも帰りも陽の当たらないのは進行方向の左側と聞いて、
慌てて女性群は左側を、男性群は右側を確保。
なんとも女性の気持ちが表われた席の配置でバスは走り始めた。

広い砂漠に入ると周囲は岩ばかりで目標となるものがないので、油断をすると迷ってしまいそう。
特に真夏などに迷い込むと大変なことになるだろう。

「次の道しるべを確かめながら歩いてください」
「飲み水を持って行ってください」
と、ガイドさんは注意を繰り返す。



黄色味を帯びた砂と奇岩、そして空はあくまでも青く、そのコントラストに
「うわ~~」と皆の歓声があがる。


この奇岩群の成り立ちは諸説あり、中でも有力なのが、
「かつてこの一体は海岸で貝などが堆積していたが、その後大地が風化され、
硬い石灰岩の部分だけが塔のように残ったのではないか」
と言われているそうだ。

その事実はともかく、何万年もの年月を経て今に残っている不思議な形の岩群、
その大自然の不思議な力に感動を覚える。



同じ岩でも見る方向で姿を変える。 左は猫で、右はカンガルー?


夕暮れ時のピナクルズは、更に幻想的だという。
インド洋に沈む夕日を受けた岩肌と、黒く伸びた岩の影のコントラストが素晴らしいらしい。
残念ながら今回はそんな時間までいる事は出来ないので、次回としようか。


                                 


ピナクルズの中をしばらく歩き回ったので帰りのバスの中はお疲れモード。
そんな時、ガイドさんが
「野生の動物は夕方から姿を現すことが多いので、チャンスですよ」と言った途端、
眠りに入っていた人も動物を見つけようと身を乗り出す。

「あっ!エミューがいた~!」と声が上がり、運転手さんがバスを停めてくれた。
2匹のエミューが砂ぼこりをあげて走っている。

しばらくして、またバスが急停車。
今度はカンガルー。
退屈なバスの中に歓声があがる。

長いバスの旅だったが、こんなオマケが付きながら、
今日の一日が終わった。

                         
     



今日の夕食は、パース名物のチリマッスル。
ピリッと辛味のある味付けのムール貝。
「殻の大きい割には小さな身」と、辛口の感想を言い合いながら賑やかな夕食。

レストランが並んでいるノースブリッジの街は、
金曜日の夜を楽しむ多くの人で賑わっていた。

1年ぶりのパース(オーストラリア) 

2009-05-19 | オーストラリア パース (2009)
20年前、私が初めて海外に旅した場所がオーストラリアだった。
想像を超えた広い大地、赤い土、青い空と海、オージー達のおおらかさ、
その全ての素晴らしさに私の海外への関心が広がっていった。

ゴールデンウィークも終わろうとしている頃、そのオーストラリアのパースに行ってきた。
昨年にも3週間ほど滞在したパースだが、今度は5泊6日のごく短期間のツアー。

バンクーバーから戻ってまだ3週間しか経っていないが、
留守番を頼めるまでに回復した夫を残し、姉と二人で。

 キングスパークから眺めたパースの街

パースは西オーストラリアの州都。
ずっと以前、「兼高かおる・世界の旅」という旅番組があり、
その中で彼女が「世界で一番美しい街」と紹介したパース。

西オーストラリアは、東側のゴールドコースト、ケアンズ、シドニーなどと違って、
自然が手付かずで残っている場所が多い。
ノンビリした国の中でも、更に時間がゆっくり過ぎていく気がする。


パースの気候は日本とは逆で、現在は秋。
前回と違って、お花が少ないのがちょっと寂しい。

日差しは強いが、吹く風が涼しく爽やかだ。
タンクトップの女性あれば、フリースにマフラー姿もあり、
一瞬、今の季節が全くわからなくなる。

 中世の町のようなロンドンコートの入口

 ロンドンコート内の町並み


着いた日の午前中は、市内観光。
以前行った所ばかりだが、ツアーは説明があるので改めて知ることも多い。

珍しい木や花の名前、通勤電車の様子、高速道路はメルボルンの一部を除いてすべて無料、
タバコ料金が日本の3~4倍などと情報を聞き、皆で感心したり驚いたり。

1年ぶりのパース。
それもツアーでということで、ちょっと気持ちの盛り上がりに欠けるが、
ツアーには個人旅行と違う面もありそう。

26人ツアーは、夫婦あり、親子あり、友人同士ありの個性豊かな面々で少々騒々しくもあるが、
パースの街だけでなくツアー仲間との交流も、また良い思い出になるだろう。

バンクーバーに乾杯

2009-05-17 | カナダ(バンクーバー) (2009)
今日は自分達の足で遠出をしたので、早く部屋で寛ぎたい。
そこで、惣菜を買ってきてホテルの部屋で食べることにした。

リカーショップでワインを買い、スーパーマーケットでチーズや惣菜を買い、
ベーグルサンドショップでホットサンドを作ってもらう。



心配した夫の体も異常なく、無事に旅行が終えようとしていることに感謝。



暮れなずむ街の景色を見ながら、ホテルの部屋でささやかな晩餐・・・

                                

「のんびりしてくるだけでいい」と出掛けた旅だったけれど、
お天気にも恵まれ、旅行会社の緊急窓口のお世話になることもなく、
無事に帰国できたことに心からの感謝

水上バスに乗ってキャピラノ吊橋へ

2009-05-15 | カナダ(バンクーバー) (2009)
ホテルの部屋から見える地下鉄バラード駅が気になっていたので、まず朝一番に行ってみた。
周囲は高層のオフィスビルが多いせいか、スーツを着込んだビジネスマンが行き交って、
その多くが片手にコーヒーカップを持って歩いているのがとても目に付く。
そういえば、街中にはスターバックスなどのコーヒーショップがとても多い。

オフィス街を歩いた後はバンクーバー美術館へ。
美術館前の広場には、冬季オリンピックまでの残り日数を示すモニュメントが設置されていた。
表示されているのは、あと303日と。



10ヵ月後のオリンピック開催を目指して、バンクーバーは今、建設ラッシュだ。
その昔、カナダ大陸横断鉄道駅として栄華を誇っていたという旧駅舎の辺りも工事の真っ只中。
古びた旧駅舎のレストランで昼食をとったあとは、そばのシーバス・ターミナルに行ってみることにした。


                            
    

最初は見るだけのつもりだったが、行き交っているシーバスを見ているうちに・・・
「お天気もいいし、船上からバンクーバーの街を眺めるのもいいんじゃない?」と、
急に話がまとまって乗ることに。

このシーバスは、バンクーバーのダウンタウンと対岸のノースバンクーバーを10分程で結ぶ市民の足となっている。
料金は2ゾーンの3.75カナダドル、日本円では300円位。

このチケットで2ゾーンの公共交通(シーバス、電車、バス)が90分の乗り放題なので、
時間内であれば対岸の街をバスで見物し、同じチケットでまた乗って帰れる。
これが更に夕方18:30以降と週末は1ゾーン料金(半額近く)になるというから、
その安さに驚くばかり。

バンクーバー湾は波が静かで、ほとんど揺れない。
背後にはダウンタウンのビル群が、前方にはノースバンクーバーの住宅と背後の山々が眺められ、
ちょっとした湾内遊覧。

シーバスから眺めたカナダプレイス(国際会議場)

対岸のロンズデール・キーまで行くと、真ん前のバスターミナルにバスが停まっている。
その中に、キャピラノ吊橋を通る236番のバスを見つけた。
「折角ここまで来たんだから乗っちゃおう」と飛び乗った。

実は昨日、キャピラノ吊橋へ行くツアーに申し込もうと思ったのだが締め切った後だった。
ついでに軽い気持ちで吊橋までのアクセス方法を聞いていたのだが、
その時のメモが、ここで多いに役立ったという訳。


                                 



キャピラノ渓谷にかかる吊橋は高さ70m長さ137mで、結構揺れてスリリング。

期せずして、キャピラノ吊橋まで来たことに気を良くし、
更に欲を出しグラウス・マウンテンにも行こうと、またバスに乗った。

だがグラウス山のロープウェイ乗り場まで行き着いたものの、乗り場はスキー客の列が出来ていた。
お天気の良い日は、こうして気軽に春スキーを楽しむ人達が、車を走らせてくるらしい。

順番を待つことも考えたが、明日は帰国する日だ。
「頂上まで行かなくても、ここまで来ただけでも十分だよね」と言い合って、
無理はせず引き返すことにした。

山頂まで行くことは出来なかったが、一度は諦めたキャピラノ吊橋にも行けたし、
本当に思いがけない小旅行だった。

州都 ビクトリアの一日 (午後)

2009-05-13 | カナダ(バンクーバー) (2009)


ビクトリアツアーの昼食は、郊外の一軒屋レストランで。
ここでも満開の桜が迎えてくれた。

この付近では一番古いというその建物は、イギリス郊外の風景を思わせる雰囲気だ。
広いダイニングには、それぞれに異なった形の窓が続き、周囲の風景を一幅の絵画のように縁取っている。
その窓から見える風景は、いつまで見ていても見飽きない。

私達夫婦と一人参加の男性との三人でテーブルを囲む。
夫と同じくリタイアしたばかりというその方は、年に数回の海外旅行を楽しんでいるという。
来月には4回目のニューヨークを予定しているという話に、
「私達も1回だけですが5年前に行ったんですよ」と、お互いにニューヨーク話が弾む。

古い佇まいのレストランの中、日本人は私達三人だけ。
数時間前に会ったばかりで、お互いに苗字だけしか知らない間柄でありながら、
異国で、こうして同じテーブルで食事をしているというご縁。
何とも不思議なひとときだった。


                                 


食後はダウンタウンに出て、帰路出発の時間まで州議事堂を中心に、その付近を散策。

議事堂を正面から

議事堂の内部から

歩き疲れて、フェアモント・エンプレスホテルで休憩。
このホテルは、私達が泊まっているバンクーバーホテルの姉妹ホテルということだが、
こちらの方が昔の趣きを残していて古城のような雰囲気だ。

もっと散策したい場所があったが、午前中から歩き通しで、二人とも足が動かない。
「ちょっとだけ」と座り込んだまま、腰が上がらない。
日頃の運動不足をつくづく感じる。

「まあ、無理はやめよう」
「今度、またの機会に」
と、可能性の低い「次の機会」に持ち越すことに。

                              

夜は、ガイドさんに教えてもらったホテル近くのレストランへ。
量が多いと聞いたので、サラダ・スープ・メイン料理を「シェアするので」と1人分ずつ頼んでみたら・・・

サラダもスープも半分ずつ盛り付けて出してくれたが、その量の多いこと!
「これが半分?」と、思わず確認。
ウェイターは、当然だよという顔で「イエース」


メインのステーキも、付け野菜も半分に、
ロブスターだけは半分に出来なかったようで、私のお皿だけに盛って。
それにしてもベイクドポテトの大きかったこと!
さすがに全部は食べ切れなかった。

こちらではシェアすると言うと、最初からふた皿に盛り分けて持って来てくれることが当然なのだろうか。
このディナーも、半分ずつ綺麗に盛り付けて持ってきてくれたし、
次の日のランチも、別のレストランだったが盛り分けて持ってきてくれた。

「嫌な顔もしないで、半分ずつをこんなに綺麗に盛り分けて持ってきてくれて、ありがとう」
と、英語で言えない私達。
その気持ちを込めてチップを少しばかり弾んだけれど、やはり言葉で言わなきゃ伝わらないよね~。

州都 ビクトリアの一日 (午前)

2009-05-12 | カナダ(バンクーバー) (2009)
ネットで申し込んでいた「ビクトリア・ツアー」
今日はどんな人が迎えに来てくれるのだろうか・・
どんな人と一緒になるのだろうか・・と、
ちょっとドキドキしながら、ホテルロビーでの待ち合わせ。

ガイド兼任の日本人男性が運転してくれる10人乗り位の大型車には、私達夫婦の他には男性1人だけ。
景色と説明が良く分かるようにと、私は助手席に乗せてもらって出発。


8:45発のフェリーに車ごと乗り込む。
1万5千トンという大型フェリーに車がドンドンと吸い込まれていく。
到着するまでの1時間半は船内で自由に過ごせるので、夫は船内を見学。
私は景色がよく見える窓側の席を陣取る。



今回の旅行は下調べも何もしていなかったので、
私はその船の中で、ビクトリアについての俄勉強。

ブリティッシュ・コロンビア州都であるビクトリアは、
穏やかな気候や体の不自由な人に優しい都市ということで、
リタイア後に住む場所として憧れの地だとか。
新渡戸稲造がバンクーバーの名門ブリティッシュ・コロンビア大学の客員教授をしていた時に
ビクトリアに住んでいたとか。
    

そうしているうちに船はビクトリアに到着。
まず今日の第一の目的地「ブッチャート・ガーデン」に。



ここは、以前は石切場でブッチャッート氏個人の所有。
最初は夫人が世界中から集めた木や花で庭園を作り始めたそうだ。


ロス池の噴水。
高さ20数メートルまで吹き上げる噴水はいろいろな形に姿を変えて楽しませてくれる。
まるで白鳥に姿を変えた天使が空に舞い上がるような美しさだった。


手入れの行き届いた庭園には、春の花が咲き競っている。
春浅いという時季のせいか、平日のせいか、観光客は思ったほど多くはなかったので、
ゆっくり堪能できた。

ただ残念なことに、私が見たいと思っていた、黄色い花を藤のようにぶら下げるラバーナムは、
開花には1ヶ月早いとかで、まだ蕾すら見ることは出来なかった。

でも、見残したもののあるほうがいいかもしれない。
見尽くしてしまうと、そこから心が離れてしまうような気もするから。
「今度また・・・」という心を残したほうがいいのかもしれない。

パブリック・マーケット

2009-05-06 | カナダ(バンクーバー) (2009)
市内巡りの最後に案内されたのが
グランビルアイランドにある「パブリック・マーケット」

そうそう!
私が探しているのは繁華街のすましたマーケットではなく、
こんな普段着のマーケットなのだ。

カメラと財布を握りしめて、足取りは軽く速くなる。
やはり私は「花より団子」のようだ。



山高く積み上げられた旬の野菜。



ブルーベリー、ブラックベリー、ラズベリーなどが並べられた果物売り場。
一番奥に写っているのは苺。
(苺は大きくて形が平たいので、山高く盛っても崩れていない)




私の好きなスモークサーモンのコーナー。
だが、このコーナーには柔らかいもの(いわゆる日本でいうスモークサーモン)は見当たらない。
ちょっとばかり味見したい・・・と思ったが、商品の前には
「Sorry no sample」の紙が。
きっと私のような食いしん坊の人が多くて、お店の人も閉口しているのだろう。

お惣菜のコーナーで、あまりに美味しそうな料理が並んでいるので、
たどたどしい英語で買おうとしたら、
「日本語で大丈夫ですよ~」と優しい言葉が返ってきた。
チャイナ系と思っていた女性は日本人だった!

「日本人の口に合う一番のお勧めはどれ?」
「ついでにコレも、お汁をきって少しだけ入れてくれる?」
「汁が出ないようにビニールを二重にして、口を輪ゴムで縛ってね」と、
いつもと変わらない気軽さ(厚かましさ?)でスムーズな買い物。

もちろん、その女性が勧めてくれたお惣菜は、どれも大当たりだった。

まずは市内を巡る

2009-05-03 | カナダ(バンクーバー) (2009)
今日は市内の案内をお願いしてるので、そのガイドさんとホテルのロビーで待ち合わせ。
小型マイクロバスに、私達夫婦の他には母娘2人連れの4人だけ。

今年のバンクーバーは冬が長く、4月に入って一気に春の陽気になり、
その影響で、梅とアンズと桜が一緒に咲き出したそうだ。
おかげでダウンタウンも郊外も、白・ピンク・赤の花が満開。
特に桜の木が多く、一瞬東京の街を歩いているような錯覚になる。



ガスタウン(バンクーバー発祥の地。町のシンボル蒸気時計の音が可愛い)

チャイナタウン(中国色の異空間だが、英語ばかりの中では漢字表示が妙に嬉しい)

スタンレー・パーク(その広さなんと日比谷公園の25倍とか。ツクシがたくさん生えていた!)



トーテムポール広場(それぞれ特徴のある、インディアン各部族のポールが並ぶ)

クイーンエリザベス・パーク(高台にあるので、遥か雪を抱いた山々の眺めが美しかった)

バンデューセン植物園(世界の植物園ベスト10に入っているそうだ)

と、お決まりのコースを巡る。

                              

特に私が一番気に入ったのは、バンデューセン植物園。
バンクーバー最大の植物園で、7500種以上の植物が植えられているそうだ。
園内にはたくさんの散歩道が設けられており、のんびりと季節の植物を楽しむことが出来る。



入口付近エリアには大株の多品種のクリスマスローズが満開
そのほか、水仙、ヒヤシンス、チューリップ、ヒース、etc・・・の花々
それに最近知ったアイスプラントの種類もいろいろと

初めて見る花も多いが、それぞれに名前や属科などの説明表示があるのが親切だ。
特に嬉しいのは、その時季に咲いているお花の切り花が、出入り口に通じるアプローチに並べられ、
それぞれの説明表示がしてあることだ。



写真表示をしている所はよくあるが、
このように実物と説明がズラリと並べられているのは初めてのような気がする。

絵や写真ではわからない微妙な特徴が、実物ではよくわかる。
私のように植物の名前に疎い人間には、こんな表示がとても有難い。

せっかく咲きながら切り花にされた花には申し訳ないが、
こんな親切な植物園が、日本にもあるといいのだけれど。

バラード通りのマーケット

2009-05-01 | カナダ(バンクーバー) (2009)
ホテルに荷物を収めたあとは、街の散策。
これから数日通うことになるだろうスーパーマーケットを、まず探す。
レセプションの女性は「ちょうど2分よ」と言っていたが、私の足では5分ほど。
(足も短く、ヨタヨタ歩くおばさんでは仕方もあるまい)

私は、海外ではマーケットに行くのが好きだ。
マーケットに行けば、地元の生活が垣間見られるし、何より珍しい物が溢れている。

                              


このスーパーマーケットは、町の中心地にあるので都会的。
同じ野菜でも、ディスプレイの仕方が美しい。



値段を確かめていると・・・どうも変だ・・・
と、しばらくして気がついた。
日本では商品と同じ段(商品の前)に表示しているが、
こちらでは値段は商品の上の段に表示している。

                      




チーズの種類が多くて、美味しそう。
これは、そのうちのごく一部で、
トリュフ、ガーリック、粒胡椒、バジル、辛子などが入った山羊チーズ。

お店の人に「日本に持って帰れる?」と聞くと、
「難しいのでは?やはり免税店などで買うのが確実でしょう」と。
う~~ん残念!
免税店で売っているものは日本でも売っているし。

この日は「眺めるだけ」のチーズだったが、バンクーバー最終日では願い叶って購入!
ワインと一緒に味わったが、思い通りのまろやかな味だった。