風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

遅まきながら、今年も北海道へ

2017-07-20 | 北海道の夏 10年目(2017)
いつも5月か6月には北海道での滞在が始まっているが、
今年は諸々の用事があり、7月末からの北海道入りとなりそうだ。


先日、家の庭で収穫した「ミョウガ」
夏の盛りに自宅にいるのは10年ぶりなので、我家のミョウガを食べるのも10年ぶり。

10年前、夫の定年退職を待ち望んで、退職後2週間後には北海道の地に立っていた。
それ以来、北海道の魅力にハマり続け、毎年欠かさず北海道へ通っている。
(時には夏だけにとどまらず、冬にも訪れた)


今年の出発はあと2日後に迫り、家の中には段ボール箱が積まれ、
ちょっとしたミニ引っ越し状態となっている。
この作業は年ごとに体に堪えてくるが、大好きな北海道行きは止められない
予定より随分と遅い出発となったが、晩秋までの北海道を楽しんでこよう

裏磐梯でバースデーを祝う

2017-07-18 | 小さな旅
3泊した裏磐梯のホテルは5階建ての大型ホテル。
最初の夕食はバイキングで、大好きなソフトクリームも、目の前で揚げてくれる天ぷらも、ローストビーフもあるけれど、
とにかくお客さんが多くて落ち着かない。

予約の時から、最終日のディナーはランクアップしてフランス料理をお願いしていたが、
ここは奮発して、2泊目もランクアップして和食コースに変更してもらった。

      

 
前菜から始まって、最後のデザートまで12種の料理

 
特に美味しかったのは、笹の葉に包んで供された太刀魚と野菜の焼物と、ふかヒレ餡の茶碗蒸し。

       
  
3日目はフランス料理
 
こちらのレストランは、味、サービス、眺望、すべて満足のいくもので、
オープンと同時に入ったのでお客も少なくてゆったりと過ごせた。


鱧とアスパラガスの前菜


メイプルサーモン サフランの香りソース


仔牛フィレ肉のグリエ


マカロン、アイスクリーム、シャーベット、フルーツが盛られたデザート

      

 
食事の前に、バーラウンジで一杯。
桧原湖を眺めながら、天井から吊り下げられた椅子に座って、私はカンパリのオレンジジュース割り、夫はウィスキー。

今年のバースデーの旅は雨にたたられてしまったが、こうして元気で誕生日を迎えられたことが有難い。
その感謝を込めて、乾杯

裏磐梯 ≪会津若松≫

2017-07-16 | 小さな旅
雨でも行こうと、ホテルから出発する「雄国沼」行きのアクティビティー・ツアーに申し込んでいた。
が、出発の前夜
「現地までの道路に崩壊の危険があり通行止めになりました」と連絡があった。

今回の第1目的のニッコウキスゲの群落を見られないなんて~
それはないよ~
と、憤っても、所詮相手は自然。
どうしようもない
歩いて行くことも考えたが、相当の距離があるようだし、雨の天候では諦めるしかない。

さて、どうしよう・・・と考えていたら、
ホテルから1日に数回、猪苗代駅までの送迎バスが出ることが分かった
時刻表を調べたら、夕方までにホテル⇔猪苗代⇔会津若松との往復ができ、市内見物も5時間程できそうなので
急遽、会津若松へ予定変更

      


9時過ぎ、会津若松に到着。
駅前には白虎隊の若き剣士の銅像が迎えてくれた。



駅前から出る、30分おきに市内を循環する「ハイカラさん号」バス
一日乗車券は500円



まず訪れたのは「鶴が城」
戊辰戦争でも何とか残った鶴が城だったが、明治にすべて撤去されてしまった。
が、市民の願いが叶い昭和40年に復元されたそうだ。



ボランティアガイドさんにお城の説明をお願いした。
会津若松の方の、お城に対する誇り・愛情をひしひしと感じた1時間。
(30分でお願いした案内だったが、倍の1時間にオーバー・・

      

 
お城ガイドさんから「歴史がお好きなようだから、是非に!」と勧められた武家屋敷
当時の武家屋敷は戊辰戦争のために残っていないので、
郊外に家老屋敷(西郷頼母の屋敷)を復元したとのこと。

中で印象に残ったのは、西郷家老一族が自刃した様子を再現した部屋。
奥方はともかく、小さな子供達まで一緒に・・・
無念と悲しみが伝わってくる・・・
いつの時代も、戦争は悲しみを生むだけだと強い憤りを感じた。

      

次にどうしても行きたかったのは「飯盛山(いいもりやま)」
あの白虎隊が壮絶な死を迎えた場所だ。


飯盛山の入口には左の長い階段と、右のエスカレーターがある。
若い人は階段を上るのだろうが、私達は当然エスカレーターで。


階段状のエスカレーターではなくスロープ状になっているので、脇の手すりをしっかり持って楽々乗車
(確か250円也)


まず最初に、白虎隊19士のお墓に手を合わせる。
戊辰戦争で16~17歳の若い命を散らした悲しい出来事に胸が痛む。
(中には13歳の子もいたとか)


白虎隊が最後に眺めた会津の町。
今では高いビルなどに囲まれて探しにくいが、当時はお城がすぐに目に入るはず。
白虎隊の20人は、この場所から、城下が火に包まれる様をどんな思いで見たのだろう。
(辛うじて1人だけが助かったが亡くなるまで当時のことを話すことはなく、
 その死後に当時の様子を書き残したものが見つかったらしい)


 
飯盛山から下りる途中にあった「さざえ堂」(正面と横からの写真)

江戸時代中期の仏堂で、上り下りが螺旋状になっていて同じところを通らずにすむ珍しい造りになっている。
横から見ると確かに「さざえ」のような巻貝形状で面白い。


急に決めて行った「会津若松」
以前から気になっていた白虎隊の最期の地に立つことも、お墓に手を合わせることもできた。

ニッコウキスゲの群生を見る旅から、会津若松への旅に替わってしまったけれど、
期せずして心に残る旅となった

裏磐梯 ≪五色沼≫

2017-07-13 | 小さな旅
毎年恒例の≪夫のバースデー旅行≫
最近は北海道内で1~2泊の旅行をすることが多かったが、
今年はまだ自宅に留まっている状態なので、少しでも北へ!と東北を選んだ。
7月初旬、新幹線で郡山まで行き、そこからは磐越西線で猪苗代へ、そしてホテルの送迎バスでホテル着。

宿泊は裏磐梯で、その第一の目的はニッコウキスゲの大群落が広がる「雄国沼」(おぐにぬま)
梅雨時期であっても、3泊4日も滞在すれば1日位は晴れの日があるだろうと高をくくっていたら・・・
なんと4日間とも雨ばかり
これほど雨にたたられるとは、無念さを通り越して、もう笑うしかない

  
2日目


雨が降りしきる中を「五色沼探勝路」を歩くことにした。

前日からの雨で道はぬかるんでいるが、
ホテルで長靴を貸してくれたので足元を気にしないで歩ける


青沼
と、この辺りで前方から若い男女のカップルが歩いてきて
「この先100メートル位の所で小熊が目の前を横切りました!」
「親熊が出てきたら恐いので僕たちは引き返します」
と興奮冷めやらずの説明
小熊がいるということは親熊も近くにいる筈だ


そう言えば、歩いてくる途中に「熊注意」の立て看板が何箇所にあったのを思い出した。
さて私達はどうしよう・・・
熊除けの鈴も持ってきていない・・・
と、しばし考えたが、このまま先に進むことを決断
その代わりに声を出して、こちらの存在を熊に知らせながら歩こうと

ある日 森の中 クマさんに出会った~
 花咲く森の道 クマさんに出会った~
出来る限りの大声で、何回も繰り返し 


るり沼
雨が降っても沼の青色が美しいので、晴れていたらどんなにか綺麗なんだろう。
(ここでも大声で歌いながら



赤沼
沼の色は赤ではないが、沼に沈む木や草が赤い。
(ここでも大声で歌いながら

 
アザミの花越しに見える「毘沙門沼」
この辺りに来ると探勝路の道幅も幾分広くなって見通しもよくなったので熊の心配もなさそうと、
(それに何組かのグループとすれちがったので)歌はストップ。
なんとか無事に歩き通せてホッと胸を撫で下ろした



雨も上がって、湖面に映る緑が美しい。


 
毘沙門沼の展望台近くに咲いていた、満開のヤマボウシ
雨に洗われた緑の中で咲く白い花は清々しい。

  

五色沼の毘沙門沼には、2年前の北海道からの帰りに立ち寄ったことがあるが、
その時は紅葉シーズン真っ只中だったので、人も車もとにかく多かった。
が、今回は6月で、しかも平日の雨の日に歩いている人は殆どいない。
(1時間程の間に出会ったのは僅か5組)
つい2年前に来たばかりなのに、季節も、お天気も、歩いた距離も違うので、
まるで初めて来たような新鮮な印象を受けた五色沼だった。