風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

散歩はいつも、キングスパーク

2010-02-18 | オーストラリア 春のパース (2010)

バウバブの木

バウバブという木の存在を知ったのは《星の王子さま》という本の中だったが、
実際に見たのは今回が初めて。

高さが10メートル以上にもなり、幹の下の部分がボトル状に肥大するので
ボトル・ツリーとも言うそうだ。


                        


パースの滞在場所からキングスパークまでは歩いて15分程なので、
運動不足の私たちにとってはちょうどいい距離。



それに、この時季、キングスパークには各地から集められたワイルドフラワーが美しいので、
つい足が向いてしまう。






途中、なだらかながら坂道もあるが、通る車も少ないし、
庭の花などを眺めながら・・・




公園入り口付近には、こんなに大きな木がいくつも。
日差しの強い日には、家族連れやグループなどが、これらの木陰で寛いでいる。



9月10月のワイルドフラワー開花時期には、フェスティバルがあったり、
ボランティアによる解説・案内などもある。

今日はちょうど、園内案内と時間があったので参加した。

英語の説明が良くわからず退屈でもあったし、「途中抜けても構いません」とのことだったけど、
説明ボランティアのかたが何度も「わかる?」と気にしてくれるので、却って抜けにくく、
最後までついて回った。
ふーー



オーストラリア各地から集められたワイルドフラワーの寄せ植え花壇。

花のそばには名前を表記したプレートがあるので、ガイドなしでも名前がわかる。
ただ植物辞典などあれば別だろうけど、通常の英和辞典に載っている植物は代表的な花だけで、
オーストラリアのワイルドフラワーの名前などは載っていない。

まあ、日本の花さえ詳しくはないのだから、その名前が分かるだけでも良しとしなければね。



ラベンダーの花

ここのラベンダーは、
南フランスで見た楚々としたラベンダーでもなく、
日本で見る優しげなラベンダーでもなく、
茎も花も大きくて逞しさを感じる。




ここのベンチは私のお気に入りの場所。

公園の先にはスワン河と対岸の町サウス・パースが眺められ、
右にはバウバブの木、
目の前には黄色のエバーラスティングの花。

ここに座っていると、自分だけの世界に浸れる




なだらかな傾斜の芝生に囲まれて噴水がある。
ちょうど、カルガモの親子の姿が。

芝生で遊んでいる小さな子供が、そのカルガモの姿をヨチヨチ歩きで追っている。
なんとも平和な光景だ。

パース お気に入りの食材店

2010-02-14 | オーストラリア 春のパース (2010)
パッと心が明るくなるようなワイルドフラワー2種



レッド・モリソン



メラリューカ



                           


パースでの買い物は、週末マーケットの他には、
ウールワースやコールズなどのスーパーマーケットに行くことが多い。
が、その他に行くのが楽しみなお店を幾つか見つけた。



お気に入り店のひとつ、ノースブリッジにある食料品店。
アジアの物を中心に、世界各国の味を扱っている。

棚には初めて見るような、世界中の珍しい調味料が並べられている。
表記が英語の場合でも理解するのが大変なのに、見たこともない言語などがあり、
原産国やイラストを見たりしながら、その味や使い方を想像するのも結構楽しい。

何十種類の香辛料や粉類など、大きな袋ごとのディスプレー。
買う時は、自分で必要な量をビニール袋に入れて、レジで計って料金を計算してくれる。




大袋から自分でビニール袋に入れて買うものは、
粉類や香辛料の他にも、ナッツ類や乾燥フルーツなども。

今まで食べたこともないようなナッツを、ごく少量ずつ買っては味を試してみる。


                           

1月末からは、5度目の渡豪の予定。

真夏の強い日差しもなんのその。
また新しい景色と味の開拓が、とても楽しみ

キングス・パーク、記念植樹の並木道

2010-02-10 | オーストラリア 春のパース (2010)

スモーク・ブッシュ

なるほど煙のような雰囲気の花。
この花は、この季節、郊外を走るとよく見かける。


グラス・ツリー

よく見かけると言えば、この花も至る所に咲いている。
花は、このようにすくっと空に伸びているものもあれば、
横にクルリと巻きながら伸びたり、それはもう思い思いに伸びている。

今年の5月に来た時は、全く花は咲いていなかったのに、
半年でこんなに伸びるのか!と驚いたのは花だけで、幹は1年でほんの数センチしか伸びないそうだ。
だから、私たちがこうして目にしているグラスツリーは、もう何百年もその位置にいたということ。



そういえば、このグラスツリーという名前になったのは、割と最近のことらしい。
前の名前が、差別用語というのが事の起こりらしいが、
そんな事も含め、グラスツリーはオーストラリアの歴史を、じっと佇んで見ていたんだな~と、
ちょっと感慨深く眺める。


                           




キングス・パークには、こんな並木道がいくつかあるが、そのほとんどが個人の記念樹のようで、
その木のそばに、いつ、誰が、何のために、などを記したプレートを立てている。

その一つひとつを読んでいくと、どうもこの通りは、
戦争で亡くなった人を偲んで家族や友人が植樹したものがほとんどのようだ。


プレートの中に記された、年齢、日付け、何が原因で、などを読み、
その木を植えた人の思いに胸が締め付けられる。




そして、その中で目に飛び込んできた、4月25日の日付け。
28歳の若さで、戦時中に怪我が原因で亡くなった男性を偲んで、母親が植えた木だった。

短い人生を終えた男性も、その男性を偲んで木を植えた家族も、今はもう誰もいない。
だが、その人達に会ったこともない日本人が、この木の前で涙を流している。

こうして、この場所に導かれたご縁の意味、きっとあるのだろう。
大きな存在に、その意味を問いながら手を合わせる。

ユーカリ & とかげ

2010-02-06 | オーストラリア 春のパース (2010)

ユーカリの花


これも、ユーカリの花


抜けるような青空、赤い土、広大な大地のオーストラリアで、
ひときわ目立つ白い幹のユーカリの樹木。

このユーカリは、オーストラリアで特異な進化を遂げ、
その種類は500を超えるとか。

そう言えば私も、葉も花も形が違うのにどれもユーカリだとの説明に、頭が混乱してばかりだった。


原住民アボリジニは、ユーカリの樹皮をはがして絵を描いたり、
枯れて中が空洞になった枝を使って《世界最古の管楽器》と言われるディジュリドゥを作ったり、
ユーカリは、大昔からオーストラリアでは生活に密着した樹木だったようだ。

コアラの食用樹木としても有名だが、500種もあるユーカリなのに、
その中のほんの数種の葉しか食べないそうで、その理由は謎だそうだ。
コアラは、美味しい種類しか食べない美食家なのか??



                        


以前、フリーマントル沖のロットネスト島に行き、一人で海岸近くを歩いている時、
50センチもあろうかという大きなワニのようなトカゲを見て、
ギョッと固まってしまったことがある。

その後、何人もの人に「こんな大きなトカゲを見たよ!」と話しても、いまひとつ反応が・・・
「本当に本当よ!!」と言っても・・・

でも今回は50センチとはいかなかったけれど、大きなトカゲの姿を写真に収めた




ワイルドフラワー・ツアーで出かけた場所で、ガイドのジョンさんが捕まえて見せてくれた。

「もっと大きいのもいるよね?」と確かめたら、
「いるよ。これは小さいけれど」だって

それから注意をして探してみると、あちらにも、こちらにも、ゴソゴソしている。




遊歩道に出てきたトカゲをパチリ
それにしても、この姿、幻の《ツチノコ》に似ているような・・・(右側が頭)

ケープ・ルーエン灯台と、鍾乳洞

2010-02-02 | オーストラリア 春のパース (2010)

ピクシー・モップ

ピクシーは妖精。
そう、確かに妖精の雰囲気をしているし、モップのようでもある。

楽しい名前を思いつくものだ。


                        


マーガレットリバーのある地域はオーストラリアの南西。
分かりやすくいえば地図の左下。

その地域は見どころも多いのだが、交通の不便さからか、まだ観光客も少なく
従ってガイドブックにも詳細はあまり載っていない。
そのために、4回目の渡豪ながら、この辺りに大規模な鍾乳洞があることなど全く知らなかった。

今回の旅で初めてその存在を知り、マーガレット・リバーに行った折に案内してもらった。




見学者は私たちだけ。
曲がりくねった通路や階段を、ガイドさんが手動で電気を点けたり消したりしながら説明をして案内してくれる。



こんな鍾乳洞が、ほかにも沢山あるけれど、現在公開しているのは、このほかに3か所とか。
勿体ない気もするけれど、保護の観点から考えれば、それもいいのかもしれない。




天井からつららのように下がっている、針のような細い鍾乳石。


                     


鍾乳洞の後は、オーストラリア大陸の最南西端にあるケープ・ルーウィン灯台に向けてドライブ。




この場所、風が強いということで有名らしいが、
この日は、ほとんど風もない暖かなお天気だった。





右はインド洋、左は南極海という、二つの海洋が合わさる、
まさにその境目の灯台ということになる。




この時季(6~12月)はクジラが海岸のそばで見られることもあると聞いて、
しばらく目を凝らしたが、あいにく見ることは出来なかった。
ちょっと残念・・・




この先の海は南氷洋、そして南極。
どんなに冷たいか!と期待して、波打ち際まで行ってみたら・・・
当たり前だけど、この辺りではまだ普通の冷たさ。
というか、無理すれば泳げるくらい。

それにしても美しい海だ。
次は、ここでお弁当を広げるのもいいかもしれないな

マーガレット・リバーのワイナリー巡り

2010-01-29 | オーストラリア 春のパース (2010)

フェザー・フラワー

フェザーという名前の通り、羽のような小さな花が寄り添っている。
色は様々あるけれど、私はこの色が一番好き。


                     


パースから300キロほど南にあるマーガレット・リバー。
マーガレット河沿いに拓けたこの地は、「オーストラリアのボルドー」と言われるように、
ワイン産出地として有名なところだ。


手入れされた木には、小さな小さな黄緑のぶどうの実がギッシリついていた。




ワイナリー巡りの楽しみは、ワインのテイスティング以外にも、
ワインを生かす料理を食べる楽しみがある。

ぶどう畑のそばで、初夏の日差しの中でいただく食事は、
そのワイナリーが自家のワインと共に自信を持って供しているものばかり。

目でも楽しみたいので、みんな違う料理を頼んで、
「ちょっと味見」と横からフォークでつついたり、交換してみたり。 


                        

盛り付けが綺麗なので、少しばかり写真で紹介・・・



これは最初に入ったワイナリーの前菜盛り合わせ



ヒレステーキ
焼いたままでなくカットして盛り付けると、切り口のピンク色が綺麗で食欲をそそる。



2日目のワイナリーで、パテを中心にした前菜盛り合わせ
薄切りバゲットも、こんな風にクロスさせだけで、とってもお洒落。



チーズ盛り合わせ
やはり、ワインにはチーズがよく合う



私が大好きなスモークサーモン!
ルビー・グレープフルーツの赤い色が、サーモンの色と合わさって食欲をそそる。




ラム・ステーキ
チルドではなく生のラム肉は、臭みがなくて柔らかい。


                        

写真を見ていると、又あの美味しい食事を思い出して
お腹が グ~~~

アワビ解禁で、お腹いっぱい

2010-01-13 | オーストラリア 春のパース (2010)


キャッツポー & ファンフラワー
扇のように半分で切れている花びらを見ると、なるほどファンという名前がつくはずだ。


                        

パース周辺の海では、11月始めから12月始めにかけた日曜日に、天然アワビ獲りが解禁になる。
以前は特に規則もなかったらしいのだが、一部の人達の乱獲を防ぐための措置らしい。

規則は、
あらかじめライセンス申請を出した人のみ
限られた地域だけ
日曜日の朝7時~8時
大きさ6センチ以上
1人20個まで
など。

《1度でいいからアワビをお腹いっぱい食べたい》という思いで、早朝出発する。
海辺に着いたのは7時前で、初夏の海辺はまだ肌寒い。




いるいる、ウェットスーツなどで完全装備した人たちが、
浜辺で開始の7時を待っている。



7時の開始時間と同時に、一斉に海に入っていく。
そのほとんどは、海の中の岩場を目指す。



30分ほどの奮闘の結果、これだけのアワビが獲れた。
今日の夕食には十分の量。

このアワビを持って、ワインで有名なマーガレット・リバーへ1泊の旅行へ出発。
バーベキュー設備が整っているということで選んだホテルに泊まる。

半分はお刺身に、残りの半分と肝・ヒモはステーキに。
新鮮なので、とちらも磯の香りがしてコリッとしながらも軟らかい。
買ったばかりのワインとよく合う。

《アワビでお腹いっぱい!》 の夢は叶い、
1回では食べきれずに次の日もまたアワビ・・・の贅沢さだった。

あ~この時期だけでもパースに住みたい。

ピナクルズへのドライブ・ツアー

2010-01-10 | オーストラリア 春のパース (2010)

スターツ・デザート・ローズ
砂漠のバラという名前がついた花だが、最初はむくげ?と思った。
が、実はハイビスカスの仲間。
確かに葉はハイビスカスと似ている。


                     


私は今年の5月に行ったばかりだが、夫がまだ行ったことがないので、
今日はお付き合いでピナクルズ・ツアーに参加。

あらかじめ決まっていた催行日には都合がつかず、特別に設定してもらったツアーなので、
「今日も私たち二人だけか・・」と寂しく思っていたら、何と若いカップルと一緒。
車の中は若やいだ空気で、俄然、楽しくなってきた。

今日のガイドも、ワイルドフラワーツアーの時と同じジョンさん。
そのままピナクルズ向けて北上するはずだったが、
途中にあるヤンチェップ国立公園にも寄ってくれた。



ユーカリ林の中に木道があり、そこから上を見上げながら歩いていくと・・・
いるいる、何匹ものコアラが。
思い思いの寛いだポーズで、やる気のない顔で私たちを見下ろしている。

こちらはガイドも入れて5人。
はるかにコアラの方が数が多い。
まるでコアラ達から観察されている少数人間だ。



コアラの後は、カンガルー。
柵もなく放し飼い、というか、野生カンガルーのほうから集まってきているようだ。
木陰の涼しい場所で寝そべりながら、突然の侵入人間を迷惑そうに眺めている。

観光客も少ないので、カンガルーとコアラ独り占めウォッチングが楽しめそうだが、
あいにく今日の目的地は、この先にある。
この場所で遊ぶのは又の機会に残して、更に北上のドライブに戻る。


                    
                        


以前来たときは大型バスだったのでピナクルズ内には徒歩でしか入れなかったが
今日は10人乗り位のバンなので、ピナクルズ内を走れると言う。

歩かなければこの景観を十分に楽しめないことは分かってはいるが、
暑さと距離を考えれば・・・やはり車の方が楽に決まっている。
重要ポイントでは歩くことにして、当然、車で出発。



黄色い砂と岩、青い空。
やはり、この場所に立つと、不思議な景観に感動。



ピナクルズの成り立ちには諸説あるらしいが、
この岩にある化石化した木の根っこを見ると、この辺は太古の昔は海辺の原生林で、
地形の変化と風化によって木の根っこの部分が残ったという説が最も頷けるように思う。




と、岩の上にオウムらしきカラフルな鳥が!
近づいても逃げない。
しばらく近くで眺めていたが、人間を全く気にしていない。




砂漠のようなピナクルズだが、この場所は海に近い。
ということで、ピナクルズの後は海辺でのランチ。

私たちは以前のワイルドフラワー・ツアーで経験済みだが、
若いカップルは、その美味しさに
「手がとまらない」
「こんなに食べたのは初めて」
と言いながら全て平らげていた。

目が眩むほど真っ白な砂浜には、貝殻や小さなウニが打ち上げられている。
ウニを数個抱えてきてジョンさんに「食べられる?」と聞いたら
「ウニには違いないけど、こちらでは全く食べないよ」と。
地元の人が食べないものまでに手を出す勇気もなく、残念ながら浜辺に戻す。
あ~勿体無い。




そして食後は、予定外ではあったが、ガイドさんの提案でサンドボード滑りを楽しむことになった。
真っ白い砂丘の中を、滑りに合う傾斜を探しながら歩く。

ジョンさんの話では、
日本の白浜と名前がつく海岸には、ここから運んだ砂が使われているとか。
う~ん、白浜が輸入した砂で作った海岸だったとは・・・
ちょっと夢が壊れる裏話だけれど、そういうこともあるのかも・・・




サンドボード滑りは、思った以上にスピードが出る。
若い人達はすぐにコツを摑んで何度も挑戦していたけれど、
ジェットコースターさえ苦手な私には少々スピードが速すぎる。
1回きりの挑戦で、あとは遠慮させてもらった。
あと20歳若ければ頑張るんだけど・・・

思いがけない偶然

2010-01-06 | オーストラリア 春のパース (2010)
                     

グレビリアという華やかな品種の花を、3種類。



ハニー・グレビレア
名前の通り、蜜を大量に持っているので、
昔はアボリジニの子供達のおやつになっていたそうだ。


ホワイト・プリウム・グレビリア


名前は分からないが、大ぶりの華やかなグレビリア


                     


日本人が多く利用する旅行会社の掲示板に
“ロングステイ用の一軒家を貸します”という日本語の張り紙を見つけた。

ほかの張り紙は、ワーキング・ビザで働いている若い人向けの、部屋をシェアする内容ばかり。
その中で一軒屋というのも珍しかったし、
要領を得た内容と、丁寧で綺麗な字に、ピーンとその誠実な人柄を感じた。

早速電話で連絡し、数日のうちにお邪魔することにトントンと話は進む。
気持ちいい事の進み方に、「ご縁のある方かも・・・」という思いは、その頃からあった。


待ち合わせ場所に現れた日本人女性と、パースから電車に乗って近郊の駅へ。
その駅からは車で、その女性のお宅に伺う。

電車の中での会話から、どこかで会ったような・・・でも何処だったか・・・
の思いはあった。
だが、どうしても思い出せない。



駅から20分ほど走った場所にあるお宅の、同じ敷地内に建てた一軒屋。
綺麗に手入れされた庭先には極楽鳥花が咲き、
新築同然の家の中は、冷蔵庫・洗濯機・ベッド・簡易ダンスなど、
直ぐにでも住める設備は整っている。

本来は日本からお母様を呼び寄せるために建てたらしいが、
そのお母様が日本を離れたがらないので、思い切って貸すことに決めたそうだ。


現地で知り合った男性との間には子供さんもあり、もうオーストラリアに永住権もあり・・・
などと話しているうちに、思い出した!!
2年前に初めてパースに来たばかりの時、町で現地のオーストラリア人の男性に話しかけられ
「私の妻は日本人です」と紹介してもらったことを!
そして、町外れの駐車場まで話しながら歩いたことを!

最初はお互いに覚えていることが曖昧ながら、記憶の糸を手繰り寄せ・・・
だんだん、その時のことを思い出した。

ほんの数分の出会いから2年も経ちながら、こうして巡り会うとは、
本当に不思議なご縁だ。

少々パース中心地からは離れているので、私達が住むには向かないかもしれないが、
のんびりオーストラリア時間を過ごしたい人には最適な場所と家。

どなたか紹介できるといいが・・・と思っていたのに、
どうしたことか、その時に頂いた彼女のメールアドレスを紛失してしまった
が、ご縁のあるかた、きっとまた会えるに違いないと信じている。
彼女が毎週のように通っているレストランの名前も聞いているし、
きっと、いつか、会えるはず・・・

ジャカランダの花

2010-01-04 | オーストラリア 春のパース (2010)


ジャカランダの花が咲き始めていた!
葉もない枯れ木のような枝に藤色の花がいっぱいに咲いている姿は、
まるで桜のよう。



日本でもジャカランダは咲くようだが、花と同時に葉も出ることが多く、
同じ花でも、その趣きが違ってくる。


これはキングスパークの中でみた花。
ジャカランダといえば藤色と思い込んでいたが、
木や花の付き方がジャカランダと同じなので、これはピンクのジャカランダかもしれない。

今日は、このジャカランダの花を眺めに、市内を走る無料バスを利用する。


                     


パース市街地には、キャットバスという無料の巡回バスが走っている。
そのバスの車体には猫の絵が描かれているので、
それはまるで《となりのトトロ》に出てくる猫バスのよう。


あいにく、パースのキャットバスを写すのを忘れてしまったので、
フリーマントルを走る巡回無料バスのオレンジ・キャットバスの写真で代用。
これと同じキャットバス3路線が、パースにも走っている。



レッド・キャット、ブルー・キャット、イエロー・キャット(3路線)が
平日の昼間は5~10分置き位の間隔で走っているので、
そのバスを乗り継げば、市街地のほとんどの場所に行ける。




私が毎日のように乗っていたレッド・バスの停留所。
無料なので、歩き疲れた時や荷物がある時などは、
次の停留所までの距離でもヒョイと乗ってしまう。

停留所では、バスの到着までの時間が表示されるので、待つか歩くかの目安になる。
この写真を写した時は、ちょっと間隔があいて6分後との表示が出ている。


このバスのほかにも、市内0ゾーンの区域内であれば路線バスも電車も無料という。
そして、この恩恵にあずかれるのは市民だけでなく観光客も同じなのだから
パースと言うところは、何とも肝っ玉の太い都市のようだ。

ロットネスト島沖で、ホエールズ・ウォッチング

2009-12-29 | オーストラリア 春のパース (2010)

フリンジ・リリー

その名の通り、花びらの周りにヒラヒラと小さい縁取りがある。
小さいながらも可憐な形と覚えやすい名前で、すぐに私のお気に入りに。


                     


今日は《ホエールズ・ウォッチング》の船に乗るために、港町フリーマントルへ。

勿論パースからも船は出ているが、蛇行しているスワン河を通っているために時間がかかってしまう。
朝早いので出来るだけ遅く出発し、電車で先回りし、次の停泊地フリーマントルで乗り込もうという訳だ。


パースからフリーマントルまでは2ゾーンで所要時間は25分。
自動販売機で2ゾーン料金・3.6豪ドル(320円位)のチケット購入。

1~4ゾーン区間は2時間以内なら同じゾーンの電車・バス・フェリーの乗り降り自由というのだから、
なんともお得で便利なシステムだ。



エスカレーターで、フリーマントル線ホームに下りる。
始発だし通勤方向とは反対なので、電車の中はガラガラ。



フリーマントル駅に到着。



フリーマントル駅を外から見る。




パースから乗ってきた人たちと合流し、2時間の鯨ウォッチング・ツアーが始まる。
全部で30人位の観光客を乗せた船は、インド洋をロットネスト島沖を目指して走る。

英語の説明がわからないので、しばらくはマイクから聞こえる声を子守唄にウトウト・・・
と、解説するお姉さんの興奮した声!
そして、みんなの指差す方を見やると、鯨がいるいる!

現れるたびに「ウォー」という歓声と拍手が起こる。
ここは写真より記憶に・・と目を凝らして、わずかに見せてくれる姿を追う。

鯨のスピードは速い。
海面で汐を吹いたあとは、深く潜ったまま姿を消してしまう。

「いつ現れるか!」と船上の客は、シーンと固唾を飲んで、その瞬間を待つ。
この静寂は・・・そう、《白鯨》という映画のワンシーンを思い出した。
あのグレゴリーペック演じる老漁師が、白い巨大な鯨に挑むシーンを。

静寂と歓声を繰り返しながら船は進む。



最後には、2頭揃って現れてくれた。
親子だろうか。
2頭の仲の良い姿を見た船上の皆に、和やかな空気が流れる。
ありがとう楽しませてくれた鯨たち

私の好きな、スビアコの町

2009-12-24 | オーストラリア 春のパース (2010)

ヘアピン・バンクシア

バンクシアといえば大きな逞しい花を想像するけれど、これは小さな品種だ。
だた、どうしてヘアピンなのかは訊きそびれてしまった。
(花か葉がヘアピンのように曲がっているのだろうけど・・・多分)


                     


パースから電車で二つ目の駅、スビアコ。
ここは私が大好きな町。

こじんまりした町ながら、パースの市街地からは程よい距離にあり、
駅のそばにはスーパーマーケットや店舗が多く、日本食料品を扱うお店もある。
それに週末に開かれるウィークエンド・マーケットの野菜・フルーツが新鮮で安い!




駅からのゆるやかな坂道に沿って店舗が並んでいるので、
ウィンドウショッピングをしながら歩いていると、つい時間を忘れてしまう。

また、駅から少し歩けば緑に囲まれた閑静な住宅地が広がり、
その庭から眺められる家々を見ながら歩くのも、また楽しい。



私のお気に入りのウィークエンド・マーケット
駐車場が混むのが難点だけれど、
その品物の豊富さ・新鮮さ・安さは、これまた時間を忘れるほど。



このマーケット一番人気の八百屋さん。
いつも大勢の人がレジに並んでいる。

因みに、リンゴは1kgが1~3豪ドル。
胡瓜は長さ30cm程の太くて大きなもの1本が1.5豪ドル。



その美味しさと安さで毎日のように食べたマンゴ。

このお店では、左の小さめのものが3個で5豪ドル(450円)
右の中くらいの大きさで2個で5豪ドル。
大きなものは1個5豪ドルだったが、これは本当に食べ応えあり美味しさ十分だった。



野菜の種類も多く、日本料理で使う野菜はほとんど揃っている。
葉もの野菜も豊富で新鮮。



《はやと瓜》まで見つけて感激したが、
こちらではサラダに使うのかな?



花屋さんの店先で見かけた《紫陽花(あじさい)》
地元の派手な花の中にあって、それは地味ながら健気で愛しく感じる。

品種改良はしているのだろうが、
日差しが強くて乾燥気味のこの土地でも元気でしっかり根を張るんだよと、
異国で出合ったお馴染みの花にエール

ワイルドフラワーを求めて

2009-12-21 | オーストラリア 春のパース (2010)
早く行かなければ、花の時季が終わってしまう~と気になり、
「出来るだけ早く、出来れば明日にでもワイルドフラワーを見に行きたい」と
ツアー会社に駆け込んだ。

英語ではなく日本語での説明が聞きたいという要望をきいてくれて
日本の大学に通ったことのあるガイドさんが自ら車を運転して案内してくれるというツアーを紹介してくれた。

当日は9時30分出発。
参加者は私達二人だけの貸切ツアー。
1人140豪ドル(12,000円位)也。

ワイルドフラワーと言うのは品種名ではなく、野生の花を総称している。
パースのある西オーストラリアは、ワイルドフラワーステイトという別名があるほど
野生の花が多いことで有名。
まさにワイルドフラワーの宝庫というわけだ。




車はミッドランド・ハイウェイを通って、近郊の山を目指して走る。
道路の両側にも、色とりどりの珍しい花が続き、
花探しの旅の期待がますます膨らんでくる。




わーーーっと思わず歓声をあげる。
これ、これ!
私が探していたワイルドフラワーが、そこに広がっていた!


これは、エバーラスティングの花。


特に印象に残ったのが、異様な形をしたバンクシアという品種の数々。









                     

このほかの花は、いずれアップしていくとして、
この日のもう一つのハイライトはランチ。

ガイドさんの
「ここで花を眺めて、15分程したら戻ってきてください」の言葉通りに戻ってみると・・・
屋根つきの休憩所に、食事の用意が出来ていた。



クロスを敷いたテーブルの上には、農家で仕入れてきたと言う野菜、フルーツ、ゆで卵。
ジュース、ミルク、ハム、チーズ、ジャム、etc・・・
それに、パーク内の滝で汲んできた水で淹れたコーヒー。

パンに自分の好きな具材をのせてオープンサンドを作って食べるが、
広い空の下で自然に包まれての食事がこんなに美味しいものだとは!!

「これから、こうして屋外で食べる機会を増やしたいね」と言いながら、
次から次に手が出て止まらない。

やはり私は
《花より団子》でもなく 
《花も団子も》のようだ。

新型インフルエンザの予防接種

2009-12-17 | オーストラリア 春のパース (2010)


オーストラリアのワイルドフラワーを代表する花、カンガルー・ポー
まるでカンガルーの前足のような形に見えることから名づけられたそうだ。
これは レッド・アンド・グリーン・カンガルー・ポー


これは ブラック・カンガルー・ポー


これは、猫の前足という意味の、キャッツ・ポー

私は、カンガルー・ポーと、キャッツ・ポーの違いが、いまひとつ分からないけれど・・・


                     


渡豪前にインフルエンザ対策に予防接種を受けたいと思っていたが
日本では季節性インフルエンザの予防接種しか受けられなかった。

日本と違ってオーストラリアでは、10歳以下の子供はインフルエンザの予防接種を受けられない。
ならば周囲の大人が予防するしかないと、
パース到着後、現地の病院で新型インフルエンザの予防接種を受けた。


予約していたので、待つ間もなく呼び出しがかかる。
医師から、英語と日本語で書かれた注意事項を渡され、
その内容を承諾すると、いよいよ注射の出番。
と、消毒もなしに、いきなりブスッと。

「エッ~~!?」と思ったが、いまさら消毒を頼んでもすでに遅し。
「サンキュー」と、笑顔でお礼を言うしかなかった


国が変われば、注射のやり方も違うのか、
それとも、あの医師と看護師のやり方がそうなのか分からないけれど、
その後、腫れることも何も異常がなかったので、それも有りなのかもしれない。

日本ではワクチン不足で、夫は来年にならなければ受けられないし、
私にいたっては、来年春以降も受けられるかどうかも分からない。
それを考えると、こうして旅行者でも受けさせてくれることに、
オーストラリアという国の大きな懐を感じる。

因みに、接種代は55豪ドル(日本円で5,000円位)

パースに到着 

2009-12-15 | オーストラリア 春のパース (2010)
お天気に恵まれて、上空から見る景色は、
紅葉した山々を眺めながら、富士山、京都、大阪、神戸・・・

まるで日本地図を上から見る実況中継のよう。


富士山の右手前には、ジグザグの登山道も見える。


大阪湾に浮かぶ、関西空港


朝出発して、途中、香港での乗換えをして、
目的地パースに着いたのは、深夜に近かった。

長い飛行機の旅だったが、直行便の乗りっぱなしとは違って、
途中、腰が伸ばせるし気分も変わるし、
時間に余裕のある時には、乗り換え便も又いいものだ。



キングスパークから眺めたパースの景色。
観光客のほとんどの人が訪れるお馴染みの景色だが、
何度来てみても、スワン河沿いに広がる街並みは伸びやかで美しい。

オーストラリアは不景気どこ吹く風で、
一時期ストップしていたビル建設が再び急ピッチで始まっていた。

初めてパースに来た時にはなかったビルがいくつも建っている。
2年前に買った絵葉書を見ると、ビル群が増えたのは一目瞭然。
この様子では、次回に訪れた時には、この景色もまた変わっているにちがいない。



パースの街で目に付く赤い花はボトルブラシ。
名前の通り、瓶を洗うブラシのような形をしている。



この花は街の中でも、郊外でも、山の中でも咲き乱れていた。
よほどこの地の気候にあっているのだろう。