風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

山菜採り

2013-05-28 | 北海道の夏 6年目 (2013)
つい数日前まで「寒い、寒い」と震え上がっていたのに、
昨日・今日と急に気温が上がり、何と真夏日に!

ここオホーツクは、寒くなるのも暑くなるのも極端で、
一挙に20℃も上がった昨日・今日は、地元の人は悲鳴をあげている
が、関東の蒸し暑さを知っている私には、同じ気温でも爽やかな空気が気持ちいい


                              

寒さに震えていた先週、知人ご夫婦に山菜採りに連れて行ってもらった。


「例年だと今頃は山菜がいっぱい採れるのに、今年は寒いのでまだ少ないんだよね」
という話だったが、山菜採りばかりは地元の人と一緒でないとちょっと不安。
山菜のある場所も分からないし、食べられるかどうかも分からないので、
こうして連れて行ってもらえるだけで有難い。



自生の三つ葉
「お店で買うものとは香りも味も比較にならないほど美味しい」とかで、このご夫婦の一押し


  
アイヌ葱(行者にんにく)
「あれがアイヌ葱だよ」と教えて貰って、よーく見て・・やっとその存在がわかる。
なんだかスズランの葉っぱに似ているような・・・



今日の収穫
フキ、フキノトウ、三つ葉、つくし、行者ニンニク

  
写真はツクシの煮物、行者ニンニクの卵とじ、ツクシご飯
その他に、フキの煮物、フキ味噌、三つ葉のお吸い物と、今日の食卓は山菜づくし

野山ではウグイスが鳴き、川のせせらぎに癒され、他愛のないお喋りをしながら草を摘む・・・
地元の人にとっては《いつもの》時間なのだろうが、私にとってはなんとも贅沢な時間だった

春浅いオホーツク

2013-05-26 | 北海道の夏 6年目 (2013)
北海道・オホーツク地域は、予想通り、とても寒い。
さすが5月中旬過ぎともなると雪こそ降らないが、降る雨も冷たく、震え上がっている。

地元の人は「つい先日のように雪が降らないだけいいのよ」とは言うが、
いえいえ雪が降らなくても充分寒い。
家の中はストーブを点けっぱなしているし、電気毛布を持ってきて大正解

でも私にとって寒さが続くのは悪いことばかりではない。
山も畑も川も今までに見たことのない姿を見せてくれる。
それに、今まで咲くのをためらっていた花が一挙に咲き出し、
通常ではこの時季には既に咲き終わっているはずの花も見ることが出来た。


                            

  
車を走らせていると、畑から真っ白な水蒸気が上がって、
その様子は幻想的で美しい。
畑表面と地中の温度差で起こる現象らしいが、北の地の、春の息づかいを感じる。

繰り返しになるが、今年のオホーツクの春はとにかく遅い。
お年寄りからも「こんな年は初めて」という声をよく聞く。
桜の開花宣言もやっと昨日(25日)出たが、昨年より22日(平年より14日)遅いとか。
農作業も随分遅れているそうだが、収穫などに影響が出なければいいが・・・


                           


小清水原生花園の近くにある濤沸(とうふつ)湖畔の水芭蕉群生

この時季、いろいろな場所で水芭蕉を見ることが出来るが、この場所の水芭蕉が一番美しいと感じた。
ちょうど咲き具合のいい時に来たこともあるだろうが、
湖畔の静けさや景色の良さもプラス要因になるからだろう。


                           

  
牧場の中にあるレストランに行ったら、放し飼いにしているラマの親子2組に遭遇。
子供はママが右に行けば右、左に行けば左、止まれば止まりと、片時も離れない。

楽しみにしていたレストランの食事はイマイチ納得できなかったけれど
可愛いラマの親子を見られたので、まあ良しとしよう

滞在場所に到着、そしてカタクリ群生地へ

2013-05-21 | 北海道の夏 6年目 (2013)
滞在地に到着した次の日の早朝、鹿児島の友人から電話。
「今の時季のお花を見たくて、1人で飛行機で来ている」
「昨日行った男山自然公園のカタクリの花が見事だったので、ぜひ行った方がいい」
「今が一番の見頃で、開園は明日まで」
とのこと。

部屋にはまだ開いてもいない段ボールの山。
開園最終日の明日は用事があるし・・・
でも、カタクリの群生は見たいし・・・
と考えた末
「今日行くしかない!」と飛び起きて、往復400㌔を運転して行ってきた。

                            

旭川の男山自然公園
面積32ヘクタールにわたる広大な園内の丘陵地帯に、
春を告げるカタクリ、エゾエンゴサクなどの花が埋め尽くしていた

  
    
曇りだったので、綺麗な花の色が写真ではイマイチなのが残念だけれど・・・
ピンク色のカタクリと、ブルーのエゾエンゴサクが織りなす色の美しさに、とにかく感動 


  
カタクリ(片栗)
うつむいてはいるが、花びらをピンとそり上げて、
小さいながらも凛とした姿に魅かれる。  


  
エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)
背丈は小さいながらも、妖精がいっぱい集まっているようで華麗で可愛い。
(左)一般的なブルーの花の中に、(右)白い花を見つけた。


  
キクザキイチゲ(菊咲一華)
キクザキイチリンソウ(菊咲一輪草)とも言うらしい。


  
左はエンレイソウ(延齢草) 右はオオバナノエンレイソウ(大花延齢草)の蕾
 

  
左のキバナノアマナ(黄花甘菜) 右はナニワズ(難波津)
キバナノアマナは、ほとんどが蕾の中、やっと咲き始めの花を見つけた!
ナニワズは、キンモクセイに似ている。  


  
公園の一角にはミズバショウ(水芭蕉)も綺麗に咲いていた。

今日はカタクリの花を見るつもりで遠距離を走ってきたが、思いのほか多種類の花を、
それも今まで実際に見ることが出来なかったエゾエンゴサクの群生も見ることが出来てラッキー!だった。

北海道の早春の花は、雪解けを待って何種類もの花が一気咲くのが魅力だ。
そして、その花々は小さく可憐ながら、冬の寒さをじっと堪えた強さを感じる。

ちょっと(随分)寒いけれど
「5月に来て良かった!」と思える、花と遊んだ一日だった

早春の占冠(しむかっぷ)に2泊 (その2)

2013-05-18 | 北海道の夏 6年目 (2013)
占冠2日目
知人が「ニニウに行く用事がある」というので、私達も連れて行ってもらった

ニニウは占冠の端(夕張側)にあり、
かつては30戸ほどの農家が生活していたが今は廃村となり、
今は、自然あふれる一帯が「知る人ぞ知る」の人気となっている場所だ。

ニニウに行く途中、昨年秋に行った赤岩青巌峡にも寄ってくれたが、
その時にはあった赤岩橋が取り壊されていて、様変わりしていた

  
左は昨年秋の光景、右は今年

「老朽化が進んでいるので、もうすぐ取り壊される」という話は聞いていたものの、
実際にその光景を目の当たりにすると、あまりの変わりように驚いた。
スッキリはしたが、私はこの橋の上からの眺めが好きだったので、ちょっと残念

  
左は昨年秋(10月初旬)わずかな紅葉が見られる赤岩青巌峡、右は今年

例年ならこの木々の中に桜が咲いているらしいが、今年は寒さが続いているので一本も咲いていない。
昨年は紅葉が遅れ、今年は桜が遅れ、なかなか良い時季に来ることは出来ないが、
「次こそ」と、また来る楽しみが残るというものだ

そして、いよいよニニウに向かう


昔は北海道の中でも「秘境中の秘境」と言われたニニウも、
今では細いながらも自動車道路も出来て、広ーいキャンプ場となっている。

ニニウは占冠の中でも暖かい地区なので、雪もほとんど融けて、
花も咲き、鳥のさえずりも聞こえ、のどかな風景が広がっていた。

こんな良い場所なのに、なぜ廃村になってしまったのかな・・と思うが、
それは道路が整備された今だからこそ言えること。
その昔は、この山奥に住むのは大変だったのだろう。

  
キャンプ場の中の小川には、ミズバショウ(水芭蕉)やザゼンソウ(座禅草)が咲いていた。


福寿草は咲いているが、その中に生えている水仙はまだ蕾がかたい。

こんな自然いっぱいの素晴らしい所なのに、訪れる人がいないのは何とも勿体ない。
今年からキャンプ場も数年ぶりにリニューアルオープンするらしいので、
是非また行かなければ
 

早春の占冠(しむかっぷ)に2泊 (その1)

2013-05-16 | 北海道の夏 6年目 (2013)
5月に入っても連日雪が降っているという北海道の天候が心配だったが、
さすが連休過ぎでは雪が降ることもなく、案じていた峠越えも問題なく走ることが出来た。
が、やはり寒い。
思っていた以上に寒い。

それに車を走らせていても、周囲の高い山は雪で真白。
そういう風景を見るにつけ、「あー北海道に来たんだな~」の実感が湧いてくる。



フェリーは苫小牧港に午後に着くので、
その日のうちに滞在先のオホーツク地区まで車を走らせるのは無理がある。
それで、滞在場所に落ち着く前に、
今やすっかりお気に入りの地になった占冠(しむかっぷ)に立ち寄る。


つい2日前も雪が降ったという占冠では、道路は乾いているものの、
林の中などは、まだ雪が残っている。

  
思い出の多い占冠駅前の土手には、フキノトウ(蕗の薹)がギッシリ


宿泊場所は、昨年宿泊して以来のお気に入りの宿に。
(湯の沢温泉・四季の森)

そして、この地でいつもお世話になっている方達も宿に駆けつけてくれて、久し振りの再会。
温泉に浸かり、食べて飲んで喋って・・・と、ふと気がつくと夜中の3時
「あらまあ、年寄りが起きている時間じゃないわ」と、やっと解散。

これからまた温泉に浸かるという若い人にはついて行けず、
老人夫婦は、そのまま就寝。
おやすみなさい

いよいよ出発

2013-05-14 | 北海道の夏 6年目 (2013)
5月7日 北海道を目指して出発。
今までは結構早い時間に出発していたが、今回の出発は
連休中に済ませられなかった諸々の用事を片付けているうちに9時過ぎになってしまった。
やはり、連休直後の出発は避けた方がいいかもしれない。



左手にスカイツリーを眺めながら、首都高湾岸線⇒常磐道と進む。
連休明けなので業務用の車で道路が混むのでは・・との心配もあったが、
首都高速湾岸線、常磐道ともに渋滞もなく、順調な走りだった。

         

と、ここで、友人からチラッと聞いた花情報を思い出し、
ひたち海浜公園の《ネモフィラ》を見ようと、寄り道。


ネモフィラの花
可憐で可愛い

  
小高い丘一面に、ネモフィラが埋め尽くされている。
その花の数は450万本とか

  
丘の向こうには、これもブルーの海が眺められる。
丘も、海も、空もブルー

丘を登ると言っても緩やかなジグザグの舗装道なので、
車椅子やベビーカーでも難なく花を愉しみながら登れるのもいいな



夕方発のフェリーに乗船

と、このフェリー乗り場で嬉しいハプニングが!
茨城に住む友人には出発の日だけは連絡していたのだが、
1時間半もかけて会いに来てくれた
それも突然に

驚いたのと、懐かしさと、嬉しさとで、姿を見た途端に胸がいっぱいに
私がネモフィラの花を見るために寄り道したので会う時間は30分ほどになってしまったけれど
僅かな時間でも、直接会えて元気な顔を見られただけで充分嬉しい。
旅の最初にこんな嬉しいことがあり、これからの北海道生活にも良いことがありそうな予感が
友人に元気を貰い、さあ、6年目の北海道へ

6年目 夏の北海道滞在に向けて

2013-05-06 | 北海道の夏 6年目 (2013)
今年の夏も北海道に滞在することを決めた。
今年は少し早めの5月から。

最初に滞在した時は特に目的もなく、北海道の広い大地に身を置きたいという思いで滞在したのだが、
今では北海道で待っていてくれる友人もでき、
その人たちに会いに行くと言う目的も加わってきた。

「元気だったら、また来年来るね」という約束が果たせそうで、
今年も健康でいられたことに感謝しながら、北海道行きの準備に忙しい。

                           

半年分の衣服の用意。
寒さ対策の電気毛布なども。
炊事道具や食器も。
夫の半年分の飲み薬の確保。
郵便物の転送手続き。
留守宅の管理を依頼。
その他、諸々の準備作業・・・

車を今までより小さいものに買い換えたので、
「あればいい」の荷物は止めて、必要最小限に抑えなければならない。

5月に入っても雪が降っているという北の地を気にしながら、忙しい日が続くが、
その後には北海道が待っている。
あの広大な大地に身を置くために、もうひとがんばり




淡路島から郷里への旅 その3

2013-05-03 | 小さな旅

淡路島で仲間と別れ、私は大阪(伊丹)空港から郷里の地へ


郷里へ向かう飛行機は、こんな小さな74名乗りのプロペラ機
おまけに乗客は、わずか10名
これで元は取れるのだろうか・・・

                        


郷里では、実家の庭の手入れや高齢の母の衣替えをしたりと、親孝行の真似事を。
遠いことを理由に日頃怠っているので用事が多く、結構忙しい。

ひと通り用が終わった頃に、
「久しぶりなのだから、ゆっくりしてきたら」との夫の言葉に甘えて、
日程を延ばして、幼なじみの友人宅にお泊まり。

 
一緒に美味しい物を食べて、昔話に大笑いしたり、しみじみ話をしたりの数日。 

 
昨年より更に数が増えた花鉢を眺めながら飲んだ紅茶も、
お手製の《うなぎ寿司》も、とっても美味しかった

暖かく包んでくれる郷里のすべてに、こころからの「ありがとう」