風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

四国遍路 結願!

2011-10-30 | 四国遍路 (2011)
四国88番札所まで打ち終え、その足で高野山・奥之院に結願した報告とお礼に行き、
無事、戻ってきた。


高野山、御廟橋から見る奥之院
(この場所から先は撮影禁止)



奥之院の近くのお地蔵さん



英霊殿へ向かう道


遍路をしたからと言って何かが急に変わるものではないことは分かっていたが、
終わってみると何かあっけない。
が、奥之院・納経所でいただいた「おめでとうございます」の労いの言葉に胸が熱くなる。

人生何が起きるか分からないことが身に沁みているので、体が動く間に・・・と思い切ったのだが、
全てを歩き通すのは、今の体力では無理なことは明白。
だが、全てを車でというのも心に引っかかるものが・・・
ということで、途中一箇所に留まって、その近くの札所を歩いて打つ《歩き遍路》も少々体験。



奥之院でのお礼参りが終わったあとに、金剛峯寺でも納経を済ませた。



金剛峯寺の石庭は日本最大とか。
夕方近くのモノクロの世界で赤もみじが鮮やかに迎えてくれた。



霊宝館への道
ここも紅葉がやさしく迎え入れてくれる。


出発した10月初旬は汗をかきながらの遍路だったが、
月末にかけて雨が降ったり冷え込んだりの天候になり、
高野山に行った時には紅葉の真っ盛り。
改めて10月の季節の移ろいの早さを感じた。

遍路をしている時は、つい次の札所に行きつくことに夢中なってしまい、
「あと少し、あと少し」と無理をしてしまう。
そして、そのツケが私の弱い部分・歯にきてしまった。
帰宅の2日後にその痛さに我慢できずに歯科に駆け込み、その日のうちに抜歯。
やはり無理が利かない年齢になってしまったことを痛感。

今少し休息をとり、それから遍路旅を振り返りつつブログを書いていこうと思っているが、
復活はいつになるやら・・・

四国遍路へ

2011-10-10 | 四国遍路 (2011)
北海道から戻ったばかりだが、いよいよ四国遍路に出発することにした。

北海道から持ち帰った荷物を片付けながら、同時に四国への荷物も用意していくのだが、
年齢のせいか、なかなか頭が切り替わらない。

本当ならもう少し落ち着いてから出発するのがいいのだろうが、
どういう訳か、気が急いて仕方ない。




ネットで遍路に関する本を購入し、《四国遍路》の俄か知識を頭に入れ込む。
「同行二人」
「順打ち・逆打ち」
「通し打ち・区切り打ち・一国参り」etc.

馴染みのない言葉に、未知の世界に足を踏み入れる気持ちの高まりと緊張をおぼえる。





同じくネットで、白衣、納経帳、輪袈裟などの《遍路用品》を購入する。
家を出ずとも数日のうちに遍路に関する用品が手元に届くとは、
何と便利な世の中になったものか。

こんな簡単にお遍路用品を手に入れたり、歩き遍路ではなく車でまわることに少し気が咎めて
お大師様や、いにしえの遍路さんに申し訳ない気もするが・・・

でも、取りあえず行ってこよう。
結願(けちがん)目指して

ありがとう、北海道

2011-10-08 | 北海道の夏 4年目 (2011)

夕焼けに浮かぶ駒ケ岳(函館山より)


今年は春先から予定外のことが次から次に起こり、
行く直前まで迷っていた北海道への旅だったが、
やはり行ってよかった。

北海道は、
初夏から夏にかけては山菜や花を楽しめて、
実りの秋は美味しいものが目白押し、
秋たけなわの頃の紅葉も見逃せない。
行くたびに、その魅力にはまり、しばらくは抜け出すことが出来そうにない。


北海道の大自然、広い空、澄んだ空気、美味しい食べ物、温かい人、
そのどれもが、今の私に力を与えてくれる大切な存在。

こうして長い間、旅を続けられることに感謝。
旅先で待っていてくれる人がいることに感謝。

北海道のすべてに、ありがとう!

トラピスチヌ修道院、そして函館山からの夜景

2011-10-05 | 北海道の夏 4年目 (2011)
40年前に来た時は、五稜郭やトラピスチヌ修道院は街からずっと離れた場所にあった記憶だが、
今回行って、街の近くにあることに驚いた。
これは私の記憶違い(錯覚)か、それとも40年の間に函館の街が広がっていったせいなのだろうか。




トラピスチヌ修道院では現在60人程の修道女たちが、敬虔な修道生活を送っているそうだが、
内部は見学できないので、その生活ぶりは写真で見るだけとなっている。



どうも最近は教会の厳かな空気に抵抗があって、つい入るのを躊躇ってしまうが、
ここの一般者用の教会は、そのシンプルな佇まいに抵抗なく入って行けた。



そして正面の半円の窓に心が奪われた。

通常はステンドグラスをはめ込むところだろうが、
ここは修道院へ続く景色をまるで絵画のように取り込んでいる。

近くに見える幹は、桜の木だろうか。
この古木が力強く、そして優しく手を広げて、来る人を包んでくれるようだ。

しばらく頭を垂れ、遥か彼方に想いを馳せ、静かに祈る・・・



                                              


そして最後に、ミシュランで三つ星を獲得した《函館山からの夜景》も見逃せない。


昼間の函館の街。
(午後5時までは車で上れる)



暮れなずむ函館の街。



すっかり日が沈んだ函館の街。

両側を海に挟まれた函館の街が、夜の帳がおりると共に煌めき始める。

ミシュランではないけれど、私からも大きな花丸を

函館朝市 元町散策

2011-10-03 | 北海道の夏 4年目 (2011)
せっかくニセコまで来ているのだから、ついでに函館まで足を延ばそうかと、
急遽、旅の延長を決めた。

ニセコを出発したのが午後2時近くになってしまったが、
高速を使わずとも函館には5時半頃に到着。

函館に来るのは、私は40数年ぶり、夫は仕事で1度来ただけなので、
2人とも初めてのようなもの。

ただ私は、今の人気スポット・元町などを観光した記憶はないものの、
青函連絡船から降り立った時の湿気のない爽やかな空気に感動したことや、
トラピスト修道院、五稜郭の記憶がある。
はたして函館は、40年間でどんな変貌を遂げているのだろうか。





1泊した次の朝は、朝市に出掛けて朝食をとることにした。

 
函館と言えばイカ!
市場の釣り掘りでイカを釣り、その場でお刺身にしてもらう。


それをお皿ごと二階の食堂に持って行き、海鮮丼と一緒に朝ご飯。
う~ん、やっぱりウマイ。


その後は、元町・ベイエリア散策。


洗剤コマーシャルや映画でおなじみの《八幡坂》
この坂を、仲良しカップルがスキップをしながら下りていく映像の記憶が蘇えってくる。


 
旧函館区公会堂
1910年(明治43年)に建てられた木造の洋館で、国の重要文化財になっている。




そして最後は少し足を延ばして《立待岬》へ。

ここからは、直ぐ先に下北半島が眺められる。
あまりに近くに見えるので、最初はそれが下北半島だとは信じられないくらいだった。

地元の人に
「こんなに近いのなら橋でも渡せられるかも」と冗談で言ったら、
以前はそんな話も出ていたとか。
あと50年もすると案外実現しているかもしれない・・と、夢は広がる。

尻別川で カヌー&ラフティング

2011-10-01 | 北海道の夏 4年目 (2011)


滞在コテージの庭から眺められた羊蹄山。
滞在5日目にしてやっと全貌を現してくれた。


やっと雨が上がったものの、30年ぶりの記録的な大雨だったので川は大増水。
楽しみにしていたカヌーやラフティングは無理だろうと半分諦めていたが、何と決行するとのこと。
喜び勇んで参加した。

まずカヌー。
豪雨から数日経ったといえども、やはり川は濁って水量も多く、
時折小雨が降る中を漕ぎだした。



雨が降ったり止んだりの生憎の天気だったが、そのお陰で
川面から立ち上がる川霧の幻想的な光景を見ることが出来た。

そして次はラフティング


日本でも指折りの清流が、今日は泥のように濁って流れも速い。

ドライスーツに救命具を着けて万全の身支度を整える。
そして乗る前に、インストラクターから操作注意や危険回避についてのレクチャーを受け、いざ出発。

何度も全身に水をかぶりながら、パドルを「前漕ぎ」「後漕ぎ」と操作。

川の増水で想像以上のスリリングなラフティングに、最後は疲労困憊ながら、
久しぶりのアウトドアスポーツは爽快だった。
ただ明日からの筋肉痛がちょっと心配ではあるが。


ニセコと言えばスキーと言う頭しかなく、
スキーの出来ない私にとって全く縁のない所だと思っていたが、とんでもない。
ニセコでは夏の楽しみが沢山あることを今回知った。


夕食は、滞在施設のご主人が新しく建てた山荘に招待してくださった。

 

1万4千坪もの敷地には手つかずの自然が溢れていて、川まで流れている。

この山荘が出来るまでの話、ニセコの話、そして旅行経験豊富なご主人の話は、
旅行好きの私には楽しくて興味深い話ばかり。

敷地内に流れる川のせせらぎをBGMに、美味しいジンギスカンと楽しい語らい。
ニセコ滞在最後の夜は思い出深いものになった。