風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

紅葉に染まる旭岳

2016-09-29 | 北海道の夏 9年目(2016)
先週から今週にわたって、関西からのお客様が滞在なさっていた。
このかたとは5~6年前に参加した北海道のツアーで知り合い、それ以来のお付き合い。
以前には奥様と一緒に来て下さったこともあったが、今回はお一人で。

             

この時季、北海道の大雪山連峰の山々は紅葉を始める。
お客人の話では旭岳には行ったことがないと言うので、今日の目的地にした。

北海道といえども、紅葉の季節の休日は人も車も多い。
簡単な朝食を済ませて早朝6時に出発。
旭岳ロープウェイ乗り場に着いたのは8時過ぎだったが駐車場に入りきれない程の混雑。
Uターンして臨時駐車場に車を置いたが、行楽シーズンの休日は避けたほうがいいことを改めて実感。



ロープウェイに乗る前「山麓駅」辺りの紅葉は進んでいなかったが、
上の「姿見駅」辺りは、すっかり秋模様。



姿見の池
ロープウェイを降りた時には、旭岳は雲に隠れていたけれど、
散策している間に、こんなに晴れ渡ってくれた


 
鏡池と、すり鉢池。
鏡池に映る旭岳が美しい。


 
実際には紅葉が綺麗だったのに、写真では色が鮮やかに出ていない・・・
草の紅葉は派手さがなくて、近くで見なければ分かりにくいから仕方ないね。



7月のチングルマと、9月の紅葉したチングルマ
この場所は、探勝路から少し外れた場所にあって、私のお気に入り場所
登山道の真ん中にこんもりと咲いているチングルマは可憐で可愛いが、
花が散った後も盆栽の山のようで、相変わらず可愛い

 
夏には一面にチングルマが群生した場所が、今では綿毛と赤く染まった葉で楽しませてくれる。
この眺めがロープウェイに乗るだけで観ることが出来るのだから、本当に有難い


 
初冠雪する時期なので、咲いている花はない・・・と思ったら、「シラタマノキ」の白い実が目に入った。
そして、「コケモモ」の赤い実も
紅白コンビの小さな実が可愛い。




途中から別行動して集合場所に戻ってきたTさん。
趣味は写真撮影で、何処に行くにも三脚と重いカメラ持参。
今回は良い写真が撮れましたか?

美唄の「アルテピアッツァ」で一日遊ぶ

2016-09-22 | 北海道の夏 9年目(2016)
美唄(びばい)はかつて炭鉱町として栄え、ピーク時の美唄栄小学校では児童が1200人を越していたとか。
しかし、1973年の閉山と共に60名まで減少して、その後に閉校。
そういう歴史を辿った小学校や炭鉱住宅街跡が「彫刻美術館・アルテピアッツァ美唄」として蘇り、
今では美唄出身の安田侃(やすだかん)の作品40点が展示されている。

 
当時の小学校の一部を整備して、現在は幼稚園として使われ、その2階と体育館にも美術館として作品が展示されている。
安田侃さんは、
「ここは幼稚園でもあり、彫刻美術館でもあり、芸術文化交流広場でも、公園でもある」と表現しているそうで、
まさしく、みんなの心の癒し場所になっている。


 
敷地内を歩いていくと、屋内・屋外のあちらこちらに作品が点在している。
同じ作品でも見る位置や角度で印象が違ってくるし、
安田侃さんの作品は前衛的ながら心が落ち着く。



白い石の道には小川が流れ、夏には子供たちの水遊び場所となってしまうとか。


 
築山のような小さな丘にある作品。
一見ただの丘のようにあるが、上に登ってみて初めて此処に作品があることに気がついた。
四方は木の階段で、下に降りた中心に作品がある。
大理石の作品の表面は滑らかで、寄りかかったり上に寝転んだりしていると何かしら心が落ち着く。



敷地内にあるカフェも、カウンター越しに、目に爽やかな緑や作品を眺められる。

                        

美術館のある地域から更に奥にある炭鉱跡にも行ってみた。


最盛期には鉄道も走り、駅も、隣接する住宅地内には映画館もあったという炭鉱町が
今では「メモリアル森林公園」となり、
立坑(竪坑)と原炭ポケットを残すのみで、見渡す限り緑の野山となっている。
(原炭ポケットも緑の中に埋もれていた)



炭鉱の記憶を残すための、安田侃が制作した「炭鉱(やま)の碑」
高さ7メートルの大理石製。

炭鉱事故で地底に眠ったままになっている犠牲者を弔う意味もあるそうで、
空に向かって広がるデザインには、魂に空気を送る為や、
魂が家族の元に帰れるようにとの意味が込められているそうだ。


「アルテピアッツァ美唄」と、かつての三菱美唄炭鉱跡を見て回るには午前中だけでは時間が足りず、
いったん昼食(名物のやきとり)を食べに町に出て、午後にまた再訪。
のんびり、気ままに一日をかけて散策。

平日なので、本当に人が少ない。
広い緑と芸術作品を独り占めできるのは、北海道ならではの贅沢空間。

今回は初秋の静かな空気が流れる中での観賞だったが、
春の新緑の中も、夏の青々とした緑の中も、また白い雪に包まれた中も、それぞれの美しさを見せてくれるのだろう。

新しいお友達と、札幌へドライブ

2016-09-20 | 北海道の夏 9年目(2016)
滞在地の近くにお友達が出来た。
知り合ったきっかけは、町の小さなスーパー。
普段はあまり行かないスーパーなのに、そこで知り合い、
その後の諸々の偶然が重なって、それ以来のお付き合い。

ある日、
リオ・オリンピックの話から⇒
夫が仕事でブラジルに駐在した頃の話となり⇒
それからブラジル料理のシュラスコの話になり⇒
「では知り合いがブラジル料理店をしているのでシュラスコを食べに行きましょう」と、
話がトントンと進んだ。
ご縁のあるかたとは、こうして一つの話題から話が広がり、先に繋がっていくものだ。

                        

そして今日は、夫婦4人のダブルデート。
農家にとって秋の晴れた日は忙しいだろうに、その貴重な一日を使って、
岩見沢から札幌へと案内して下さった。

                


ブラジル料理レストランでは、シュラスコなどのお肉料理以外に珍しかったのが「ベイジーニョ」というお菓子。
ポルトガル語で「軽い口づけ」という意味だそうだ。

コンデンスミルク、ココナッツ、バターで作るらしいので、最近の体重増の私にとっては大敵。
でも、小さいので1つくらいは・・・
いや、2つ・・・3つ、4つ・・
え~い、もっと食べちゃえ

                

 
その後は札幌へと足を延ばし、旧道庁、大通り公園、時計台へと歩き、
最近オープンしたという菓子店へ。

この菓子店は、以前は図書館→美術館→文書館別館として歩んできた歴史的建造物を
リノベーションしてオープンした。(安藤忠雄デザイン)
そのことを新聞で知って以来、一度行ってみたいと思っていたので、この機会にワクワク。


2階は吹き抜けになっていて、天井まで続く壁面は全部が本棚という斬新なデザイン。
最初は壁一面の本に驚いたが、それが落ち着きと寛ぎを演出している。


 
新しさだけでなく、以前の玄関や階段なども残っていて、新旧のデザイン融合の面白みもある。

歴史ある古い建物を壊して新しいビルに建て替えるのではなく、
その姿をとどめ、耐震工事と共にスタイリッシュな空間に生まれ変わらせる知恵と技術に感心した。

                

今年初めて知り合ったかたと一緒に、札幌への日帰りドライブ。
あの日、あの時間に、あの場所に行かなければ知り合うことがなかったご縁。
人が生きて生活する中で、こんなご縁が重なり人と繋がっていく
そんなご縁の不思議さを思い、有難く思った一日だった。

石狩川のボート下り

2016-09-18 | 北海道の夏 9年目(2016)
今年の北海道は本当に雨が多い
つい先日も、台風の影響で各地の河川が氾濫したニュースに驚いた。
ここ滞在地の近くの石狩川も水位が上がって心配したものだが、
何とか持ち堪えてくれた。
(私は見ていないが、見回りした農家さんの話ではギリギリのところだったらしい)

そして今日は、その石狩川での川下り。
2カ月前に申し込んでいたもので、増水で無理だろう・・と思っていたら、
なんと決行とのこと。
ちょっと心配ながらも、せっかくのチャンスだしと参加。

                        


実際に川に出る前、午前中はレクチャーを受け、
昼食後、いよいよ石狩川に漕ぎ出す。



いつもと違って水量も多いし、濁っているし、流れも速い。
一緒に参加する顔ぶれを見ると、みんな若い・・・
多分、いや間違いなく私達は最年長夫婦・・・
でも、石狩川をボートで下る体験は二度とないかも・・・と気持ちを奮い起こす。



やはり石狩川は広くて気持ちいい。
川幅の広い箇所では流れはゆったりのように感じるものの、
川岸を見ると自分たちのボートが結構な速さで流れていることがわかる。



先日の台風時に上流から流れてきた流木が橋脚の中ほどに取り残されている。
見上げるほどの橋脚上部まで増水したという状況を実際に見て、
人間の力の及ばない自然の力と恐さを実感。



途中、支流の小さな川に入り込んで、
川流れ(ドライスーツを着て流れに身を任せる)を楽しんだり、川の生物の観察をしたり。
貴重な川下り体験の一日だった。


今回の川下り体験は、石狩川の指導者育成講座の最後のプログラムだった。
この年齢と体力無しでは指導員になることは無理だろうが、いつもは眺めるだけの石狩川のことを学べたし、
石狩川がより身近な存在になったことが嬉しい。

お友達を迎えて、揚げパン作り

2016-09-16 | 北海道の夏 9年目(2016)
9月初旬、恵庭のお友達が泊まりに来てくれた

9年前、北海道に滞在を始めた時に北海道の知人と言えば彼女だけで、
北海道に着いた翌日に、千歳で初の対面をしたものだ。
それ以来、北海道や関東で折にふれて出会ってはいたが、
我が家(滞在先ではあるが)に泊まっていただくのは今回初めて。
それも2泊してくれるので時間を気にせず、ゆっくりお話が出来る

            

初日のランチには、近所のお友達に教えて頂いた「揚げパン」を作っておもてなし 

 

材料
 強力粉   300g
 ドライイースト 6g
 砂糖     30g
 塩       6g
 卵(1個)と水190cc~
 バター    30g

作り始めて2時間。
お友達が喜んで食べてくれる(であろう)顔を思い浮かべながら作る、
待ち遠しくて幸せな時間


美味しいパンができた

             

心の通じ合う友とは、住む場所が離れていても関係ない。
会った瞬間に、離れている距離も会っていなかった時間も超えて、心がほどける
私には彼女の他にも、こんな友人達がいてくれる。
有難いな
みんなに感謝

我が家の菜園

2016-09-14 | 北海道の夏 9年目(2016)

我が家の菜園も収穫の季節を迎え、毎日のように新鮮な野菜が食卓に上っている。
が、中には収穫半減でガッカリすることも・・・
今日は、その中間報告。

            

1ヶ月程前、赤紫蘇を収穫。
これは農家さんが「好きなだけ持って行っていいよ」と言ってくれた苗を、
特に使うあてもないので4本だけ貰ってきたもの。
今年は梅干しも漬けなかったので、初めてながら「紫蘇ジュース」を作ってみた。

 
水と共に煮て、絞る。
絞った紫蘇汁に砂糖を加えると赤色が鮮やかになった!
火を止めて、レモン汁を加える。


そのままでは濃すぎるので水や炭酸水で倍量位に薄めて飲んだが、
美味しいのは勿論、とにかく色が綺麗
こんなに簡単に作れるのなら、もっと苗を貰ってくればよかったな・・

            


8月末
雨が続いたので、腐るのが心配で早めに収穫した「玉葱」と「ジャガイモ」


玉葱もジャガイモも殆どが腐っていたり、小さくて使い物にならず、結構な量を廃棄したので、
最終的な収穫量は写真の半分以下
これは雨が多かったせいか、土が悪かったせいか、育て方が悪かったせいかは不明
(多分すべて悪かったのだろう

あと残っているものは、夏野菜(胡瓜、茄子、トマトなど)の他に、長ねぎ、枝豆、山わさび、ヤーコンなど・・・
さて、あと1ヶ月半の間にお天気が続いて、豊作になるといいな・・・

秋のワイン祭り

2016-09-12 | 北海道の夏 9年目(2016)
8月末
滞在地の近くで「ワイン・フェスタ」が開かれた。
空は青く澄み渡り、お祭り日和。


今年仕込むブドウも少しずつ色づき始めて、秋の近いことを告げている。


 
開店時間を目がけて行ったのに会場にはすでに多くの人で賑わって、人気ショップには列も出来ていた 

近くと言っても歩くのは無理な距離なので、今日も車でやってきた
と言うことで、会場でワインを飲むことはできない
残念ながら会場を一回りした後は、美味しそうな食べ物を買って帰り、
家でお気に入りのワインを飲みながら頂くことにした


 
近辺のレストランが出店している中から、美味しそうなものをチョイスしたが、
中でも美味しかったのは「空音」というレストランのオードブル詰め合わせ。
2人で食べる量が9種類入って1,500円と手頃な値段。

ここは以前に数回行ったことがあるレストランだが、私の中では取り立てて高評価ではなかった。
が、思いのほか美味しかったので、ちょうど次の日、近くに行くついでがあったので再訪問。


 
ランチは3種類のセットから選ぶことが出来るので、私達は「パスタセット」を注文。

 
冷製人参スープと、前菜。
前菜はモッツァレラチーズ入りの冷たいラタトゥイユ。


 
パスタは5種類の中から選ばれるので、
夫は、パンチェッタ、茄子、モッツアレラのトマトソースパスタ
私は、海老、長いも、ほうれん草のトマトクリームリゾット
半分ずつ取り替えて食べたが、両方とも其々に美味しくて甲乙つけがたし。


料金が安いので(1350円)デザートは期待していなかったが、パンナコッタとシャーベットがついていた
そして、これがとっても美味しい


前日の「オードブル詰合せ」が美味しかったので訪ねたことをスタッフに告げたら、
すぐにシェフが厨房から顔を覗かせて挨拶をして下さった。
そして帰る際も会釈を。
安いランチのお客に対してもこうした心遣いをしてくれるとは!
ますます、このレストランのファンになったのは言うまでもない

≪礼文島≫をあとに・・・

2016-09-09 | 北海道の夏 9年目(2016)

朝一番便のフェリーで礼文島とのお別れ。
お世話になった方達がテープでお見送りに来て下さった

お世話になりました
沢山のウニ、ご馳走さまでした
また、お会いしましょう


                        

戻る途中、やはり寄ってしまった羽幌の「北のにしん屋さん」
お腹は空いていないので丼ぶりの小を注文。


夫の「えび丼」(7~800円位だったような・・・)
えびの種類は、甘えびとシマエビが半分ずつで、上にボタンえびが乗っている。

 
私の「羽幌丼」 (上から見た写真と、横から見た写真) (7~800円位だったような・・・)
ウニ、いくら、ぼたん海老、ホタテ、蟹、数の子、鯛、イカ、その他・・・
13種類ほどの山盛りの海鮮がこぼれ落ちるほど
時間が3時半過ぎで最後の客だったせいでサービス盛りになったのかもしれないが、
その山盛りの海鮮に驚いた


 
昨日も沢山ウニを食べたし、たった今食べた丼ぶりの中にもウニが入っていたのに、
鮮魚コーナーで売っていたウニを見ると買わずにいられない私。
安い(120gパックが1300円)ので、2個のお買い上げ。
コレステロールが異常値に達しているだろうが・・・
やめられない
とまらない

                        

帰りの運転
礼文島からの船の揺れが気になって、つい飲んでしまった船酔いの薬が、
稚内から滞在先に戻る運転中に効き始めてしまった。
眠気撃退のドリンクを飲んだり、道の駅やコンビニの駐車場で仮眠をとりながらの運転だったので、
往路は5時間の道のりが、復路は7時間もかかってしまった。
が、無事に戻ってきた


お世話になった方達の顔を思い浮かべ、礼文島との更に深まったご縁を思う。
遠く離れても忘れることが出来ない、その魅力。
今年は「もう卒業して別の場所を探そう」と思っていたのに、また訪れてしまった。
本当に不思議な魅力をもつ島だ。

さて来年・・・
「もう止めた」と言いながらも、きっと足が向いてしまうのだろうな・・・

≪礼文島≫ うに三昧のディナー

2016-09-07 | 北海道の夏 9年目(2016)
3日目のディナーは、海岸でバーベキュー。
一般的にバーベキューと言えばお肉というイメージがあるが、ここは礼文島なので海の幸が満載!!

 
高級魚の「八角(はっかく)」もあれば、生ホッケも、ホタテも、イカも
それに初めての味「たちかま」のバター焼きも
「たちかま」とは、スケソウダラ(助宗鱈)の白子をかまぼこにしたもので、
味にくせがないので、バターの風味が活きてくる。
キメの細かさとプリンとした食感がたまらなく美味しく、私の好物になったのは言うまでもない



中でも飛び上がらんばかりに大喜びしたのは大量のウニ 



新鮮なウニはトゲトゲの間から管足(岩などにしがみつく機能あり)を出すことも初めて見たし、
ウニの殻むきをやったのも初めて。


 
口とは反対の方に殻むき器の先端を差し込み、開く。

 
とても大きなムラサキウニなので、1個から取り出せる食用部分はこんなに多い。


 
生だけでなく焼きウニも
半分に開いてそのまま焼いたものと、ホタテの殻に乗せて焼いたものを作って味比べをさせてくれたが、
どちらも、生よりも更に味が濃厚になるような気がする。
私の好みとしては、ホタテの殻に乗せて焼いているほうが取り出す面倒さがなくてグッド

 
こちらが食べている間に、手際良く次から次に身を取り出してくれるので、
ひたすら食べ続け・・・

贅沢なことに、ウニでお腹一杯・・・
ご・ち・そ・う・さ・ま~~

≪礼文島≫ アザラシ、 穴あき貝、 江戸屋山道

2016-09-05 | 北海道の夏 9年目(2016)
3日目 
午後のフリータイムには、参加者の中に礼文に詳しい人がいたので、そのかたの案内で
金田ノ岬、江戸屋山道、スコトン岬、久種湖(くしゅこ)、高山植物園を回った。
その中でも特に心に残ったのか、金田ノ岬のアザラシ、海岸の穴あき貝拾い、江戸屋山道。

                                

 
金田ノ岬のアザラシ
最初は岩と思って見過ごしていたが、それがアザラシだった。
6月にレンタカーで金田ノ岬に行った時にはアザラシを見つけられなかったが、
多分、岩と思い違いしていたのだろう。
今回は案内してくれる人がいたので、岩ではなくアザラシだとわかった。



アザラシもこちらの気配が気になるのだろう、チラチラと私達を眺めていた。
丸いつぶらな瞳が可愛い



アザラシを見ながら、海岸で「穴あき貝」を収集。



貝の穴を開けた犯人は「ツメタガイ」
穴を開けられた貝は「エゾタマキガイ」
「ツメタガイ」は生きるために、「エゾタマキガイ」に穴を開けて中の身を食べたのだ。
よくもまあ、こんなに硬い貝の殻に、それも真ん丸に穴を開けたものだ。

                                


江戸屋山道(えどやさんどう)
山道(さんどう)と言っても車が通れる舗装道路で、ここからスコトン岬まで行くことが出来るし、
散策路に入ればゴロタ岬やゴロタ浜まで歩けることが出来る。



鮑古丹からゴロタ岬に抜ける道のなんと風の強いこと
吹き飛ばされそうな中を、珍しいという花を探しながら散策。



イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)
強い香り(麝香の香り)がして、薬品や香料に利用されるとか。


ウンラン(海蘭)


ナミキソウ(浪来草)


アサギリソウ(朝霧草)
触った感触が柔らかで、赤ちゃんのフワフワした髪を触っているよう

その他にも沢山の花が咲いていたが、
そのどれもが強風の中を崖にしがみ付くように生えて花をつけている。
強風に揺れながらも精一杯に生き抜く姿を見て、
こちらも力を貰った気がした


≪礼文島≫ 観光コース & 桃岩トレッキングコース

2016-09-03 | 北海道の夏 9年目(2016)
2日目
朝8時40分発の定期観光バスに乗車
礼文島(に限らず島)では路線バスの本数が少ないので、観光場所を効率よく回るには定期観光が便利。
それに、バスも2階建てで、一番前の席がゲットできたので眺めがよかった


澄海(すかい)岬
こに澄海岬には今まで4回来たものの、いつも海が荒れていたり雨に降られたり。
でも今日は、波は高めながら海の色は美しい。
5回目にしてやっと青く澄んだ澄海岬の海を見ることが出来た


 
スコトン岬の海も真っ青で、沖のトド島もよく見える。
そして、ここの昆布ソフトクリームは最高!
シャーベットのようなザラツキ感が私好み

                                


昼食は港近くの人気食堂で、「ホッケちゃんちゃん焼き」


網に生のホッケを乗せて焼き、葱入りの味噌だれを絡めながら食べるのだが、
私がいつも食べるホッケは干物ばかりで生を焼いて食べるのは初めて。
ホッケも美味しい、味噌だれも美味しい。
暑い日に熱い炭の前に座った時は汗が噴き出たけれど、
汗を流しながら食べるのも、また忘れられない思い出になった

                                

 
いよいよ桃岩トレッキングコースに入る。
このコースを歩くときはいつも「知床」から入っていたが、今日は反対側の「桃岩展望台」から入る。
この時期は個人客が減るし、台風の影響で、トレッキングコースを歩く人はとても少ない。


 
知床に向かうコースなので、振り向かずとも行く方向に利尻が見えるのもいい。


 
展望デッキが海側に突き出ている「キンバイの谷」
6月には此処でお弁当を食べたものだが、
今日は参加者と案内人で水分補給しながらノンビリ休憩。
こんな時に、地元の人ならではの話が聞けるのも楽しい。



固有種の「レブンウスユキソウ」
この花は6月下旬から咲き始め、開花期間は結構長い。
礼文島固有種は現在、この≪レブンウスユキソウ≫の他に、
≪レブンアツモリソウ≫≪レブンキンバイソウ≫の三種類とされている。
以前には≪レブンソウ≫も入っていたが、近年、利尻島でも見つかったというので取り消されたそうだ。



≪ウメバチソウ≫


≪リシリブシ≫

 
 
他にも、エゾノコギリソウ、キタノコギリソウ、シオガマギク、チシマリンドウ、ツリガネニンジンなど、色々な花が見られた。


 
私がこのコースで一番好きな時季は≪イブキトラノオ≫が咲く頃で、
緑の肌に一面ピンクの花(穂)が群生している眺めに感嘆した。
が、今回はピンクではないが、白の≪チシマワレモコウ≫≪ヤマハハコ≫≪カラフトニンジン≫の群生に感動。

 
このコースは、花の楽しみは勿論だが、私はこの山肌の美しさも大好きだ。

 
気候によって、天気によって、時間帯によって、その美しさは変化し、
その中の一本道を縫って歩く心地よさは最高
今回もコースを歩き通すことが出来て、感動・感謝の一日だった