風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

高千穂 ≪地元料理を堪能≫

2016-02-29 | 小さな旅

高千穂で一番美味しくて心に残ったのは、この料理
3泊目の旅館での夕食。
お刺身や肉料理などの贅沢食材はないが、地元食材を使い、心も手間も存分にかけたお料理だ。
6~7人分を大きな竹ざるに盛っているのだが、その盛りつけの美しいこと



山に行って採ってきたという竹やクマザサの葉を上手に取り入れて、地味な煮物料理がよそいきの顔になっている。
どれにも味がしみ込んで、本当に美味しい!

細長い竹に入っているのは、ブロッコリー・手作りこんにゃく・椎茸の柚子味噌かけ。
コンニャクは作り立てで臭みが全くなくて柔らかい。

煮物は、左から、ぜんまい・大根・結び昆布・さやえんどう・里芋・人参・ごぼう・油揚げ
手前には、タケノコ・厚揚げ・椎茸・コンニャク
私は一通り食べた後は、ぜんまい、大根、油揚げ、タケノコを、ひたすら食べた



竹容器に入っているのは、漬物・干し柿・白和え
私は大好物の干し柿を「ごめんなさい、頂いちゃいます」と厚かましく自分の皿に。
悔いは残したくないものね・・



ヤマメの塩焼きと、豆腐の味噌漬け

豆腐の味噌漬けは、豆腐がチーズのようでワインやお酒の肴によさそう。

ヤマメは練りみそをつけながら食べるそうだが、残念ながら私は食べ過ぎてお腹に入らない
「この位の大きさが骨まで食べられて一番美味しいよ」と勧めてくれるのだが、その1匹がどうしても食べられない。
その残したことが、いまだに心残りだということは言うまでもない・・


パワースポット 天安河原(あまのやすかわら)

2016-02-27 | 小さな旅
 
天照大神(あまてらすおおみかみ)がお隠れになった岩戸を祀る「天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)」
対岸にある天岩戸を御神体とするために、拝殿のみの造りとなっている。

社務所に頼めば御神体を拝観できるが、写真撮影はできない。
実際に拝観した印象は、御神体が川向こうの対岸にあり、しかも木が生い茂っているので場所が特定しづらい。
が、その曖昧さが却って霊験あらたかな気もするような・・・

そしてその後は、かの「パワースポット」と言われている天安河原(あまのやすかわら)へ
その場所こそ何かがありますように・・・と願いながら・・・


 
「天岩戸神社」から「天安河原」へ行く途中にある石橋は、あの江原さんが特に気を感じると言った場所だそうで、
私も何かを感じたい・・・と、その橋の真ん中に立ってみた。
が、確かに心が洗われるような心地よさはあるものの・・・
スピリチュアル的な空気は・・・特には感じない・・・(鈍いんだな、私は)

が、この後に行った「天安河原」の空気は違っていた

 
苔むした岩がゴロゴロしている河原から、心に響くような気を感じた。



河原から大きな洞穴に向かって鳥居が立ち、その下をくぐって奥に入っていく。
鈍い私でも、心にズドン・ズドンと何かが響く。


 
河原一面、積み重ねた石ばかり。
石を積むと願いが叶うというので「私も」と思ったが、
河原の石という石は、すべて積み上げられていて、転がっている石が皆無。
それだけ霊験あらたかな場所として、みんなの心の拠り所になっているのだろう。


この場所にいると、ゾクッとする気持ちと、ドーンと心が据わるような気持ちと・・・
なんとも不思議な気持ちになる。
数年前の四国遍路の時に立ち寄った場所、空海が修行した洞窟「御厨人窟(みろくど)」と似た空気だ。

この「天安河原」は今回の旅で一番心に残った場所だ。
ちょっと行きにくい場所だけれど、いつかきっと再訪して、
その時はゆっくり時間をかけて、この空間に身を置いてみたい


                    

今日の美味しいもの 「カッポ酒」


裏山から竹を切ってきて、3節を切りとり、上に穴をあける。


竹にお酒(今日は芋焼酎)を注ぎ、火の中(今日はストーブ)に入れて温める。


竹から油と香りが出て、美味しいお酒の出来上がり。
同じく、細めの竹で作ったお猪口に注ぐ。
注ぐ時に「カポカポ」と音が出るところから「カッポ酒」というネーミングになったとか 

高千穂神社→真名井の滝 フットパス 

2016-02-25 | 小さな旅
昨日「高千穂神社」に来たものの夜だったので、今日は朝に参拝
やはり神社に参拝するのは朝が気持ちがいい。
樹齢何百年もの杉木立に包まれた境内は、空気が澄み切って気持ちがいい。

 
2000年近くの歴史を持つ高千穂神社

「高千穂」は古事記や日本書紀などに天孫降臨の地としてその名前が出てくるが、
その場所がここなのか、または鹿児島の「高千穂峰」なのかは不明らしい。
ただ、ここ高千穂には神話にまつわる地域が多いし、古代から神々の里として崇められていたことは確かだ。


  
拝殿と本殿



2本の杉の根元が一つになった「夫婦杉」
夫婦が手をつないで周囲を三度周ると夫婦円満・家内安全・子孫繁栄の願いが叶うという。


                            

 
神社参拝の後は、地元のガイドさんの案内で「高千穂神社」から
日本の滝100選に入っている「真名井の滝」までのフットパスを体験



神社裏から細い道を入り、昔の街道とやらを歩く、歩く
写真を撮ったり眺めては、前の人に追い付こうと足早に歩いたり
下りとはいえ急な階段が多く、思った以上にハードで最後は足がガクガク


 
やっと高千穂峡の渓谷が見え、その先に石で造られた「神橋」が見えてきた。

山道の街道を抜け「神橋」までは私たちの他に人はいなかったが、車で来られる「神橋」には結構な人数の観光客が。
それも外国の人(アジア系)が多い。
いままでは冬時期の観光客はとても少なかったらしいが、この現状は有難いことなんだろうね、多分・・・



この位置からは新旧3つの橋が眺められる。
下から石橋、次は鉄橋、一番上がコンクリート橋。
歴史と共に大きく立派になる橋に、高千穂の今昔を思い馳せながら、しばらく眺めた。



遊歩道の右手には、五ヶ瀬川の美しい渓谷が眺められる。



エメラルドグリーンの川に迫る柱状節理の岩が、まるで屏風のようで何とも美しい。



そして見えてきた「真名井の滝」
なんとも美しい滝と、この渓谷美に感動
「日本の滝100選}と言うけれど、私の中では5選に入るほどの美しさだ
こんな美しい所で、しばらく暮らしたいな~


                    

今日の美味しいもの

 
ランチで食べた「高千穂牛の和風ステーキ」
あまり流通はしていないという「高千穂牛」の美味しさに感嘆!
適度な霜降りが入っているのでナイフ無しで簡単に噛み切れるし、お肉の旨さが口いっぱいに広がる


カフェで飲んだ「柚子ソーダ」
カフェでは大体コーヒーを頼むことが多いが、「地元柚子を使った自家製」との説明に心が動いて注文。
それが大当たり
柚子の香りと程よい甘さが、ソーダと共にはじける
そして、上に浮かべた輪切りの柚子砂糖煮が、これまた美味しい
「これを飲みに、また高千穂に来たい・・」と言わしめる程の、極上の柚子ソーダだった

神話の里 高千穂へ

2016-02-23 | 小さな旅

2月にしては暖かい日に羽田を出発
羽田では富士山が眺められた。



熊本空港では、巨大「くまもん」のお出迎え

今回の目的地は神話の里「高千穂」
九州で育ちながら高千穂へ行った記憶がない。
「いつか行きたい」と思いながらも、そのアクセスの悪さに実現できないままだったが、
今回は、スピリチュアルな空気に触れたくて行ってきた。


                                    

高千穂には農作業が一息つく秋から冬にかけて、
神様に実りの感謝と、翌年の豊饒祈願を込めて奉納する夜神楽の風習が残っている。
この舞は重要無形民俗文化財に指定されている。

あいにく今季の夜神楽は、どこの村も終わっていたが、
高千穂神社の境内で、観光客向けに毎晩「夜神楽(岩戸神楽)」の舞が見られるということで夕食後に行った。



少し早めに行ったので、一番前の席に座ることが出来てラッキー!
お隣の4人グループが英語のパンフレットを見ていたので
「どこから来たの?」と訊くと、「シンガポール」と。
その後もアジア方面からの観光客が次から次へと・・・
この時期は春節で長期休暇がとれる時期ながら、こんな山奥にも!と、驚いた。


                                    


最初に、上演される舞の詳しい説明があったので、舞の意味や見応えの部分がより理解出来た。



手力雄(たぢからお)の舞
天照大神(あまてらすおおみかみ)が天の岩戸にお隠れになったので、
力の強い手力雄命が、その岩戸の場所を探したり、誘い出す方法を考えたりする様子を表現。



鈿女(うずめ)の舞
天の岩戸の場所がわかったので、その前で面白おかしく舞って、天照大神を岩戸から誘い出そうとする舞。



戸取(ととり)の舞
手力雄命(たぢからおのみこと)が、岩戸を取り除き、天照大神を迎え出す勇壮な舞。
最初に出てきた白い面から赤い面に変わっているのは、精一杯の力を出す様子を表現している。



御神躰(ごしんたい)の舞
イザナギとイザナミの2神体が酒を作っては飲み交わす。
夫婦円満を象徴した舞。

                                    

今日は時間制約があるので、わずか4番の舞だけ。
それも、途中省略もあるのか少々短い気も・・・

本来の夜神楽は33番もあるので次の日までかかり、
途中で眠くなれば家に戻って仮眠をとったりと、自由に自分のペースで鑑賞できるとか。
旅館は少ないが民泊のシステムも広がっているようなので、いつか帰省した折に足を延ばしてみたい。
が、ここは九州のど真ん中で行くのが大変。
さて、行けるかな~

                                    

今日の美味しいもの


熊本空港から高千穂に行く途中で食べたランチ

熊本名産の辛子レンコン・煮物などの他に、お刺身、鍋、焼き肉(地元産牛肉)、茶碗蒸し、等など・・・
まるで夕食に出てくるような会席膳に、お腹いっぱい
ランチにしては豪華すぎた感あり。
美味しいので、つい完食してしまい、この日の夕食が半分しか食べられなかった