風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

沖縄の味 おやつ・デザート③

2009-02-06 | 沖縄の旅


不思議なご縁でお邪魔することになったHさんのお宅で頂いた飲み物「ミキ」

最初に
「うちで作ったミキという飲み物、飲んでみませんか?」と言われた時は、
初めてきく名前に「???」と首を傾げた私。
Hさんは
「沖縄の飲み物で、多分、名前の由来はお神酒からだと思うんですよ」と説明しながらも、
手早くコップに注いでくださった。

白酒のような甘さと、トロッとした飲み口。
師走といえども強い日差しの中を歩いてきた身には、
いい具合に冷えたこの甘さがたまらない。
一気に飲むのはハシタナイ・・と思うものの、もう飲み出したら止まらない。
アッ写真を・・と気付いた時には残り少なくなっていた

                            

海に浮かぶ神の島「久高島」を眺めながら「ミキ」を頂く。
つい先刻には見知らぬ他人同士が、
こうして「ミキ」を一緒に飲みあう間柄になっていることの不思議さに感動しながら。


沖縄の味 おやつ・デザート ②

2009-02-03 | 沖縄の旅
「サトウキビ」


古宇利島で仲良くなったおじさん達に貰ったサトウキビ。
長いものを、夫が鋸で切り、皮を剥ぎ、小さく切ってくれた。

噛むと甘い汁が出てくるが、硬い筋が口いっぱいに残って・・・
「もっと切ってやろうか?」という夫に、
「いいえ十分です」と丁寧にお断り。
やはりサトウキビは、黒糖にしたものを食べるのが一番だ。


                      


「島バナナ」


久米島の黒糖製造所のかたに頂いた「島バナナ」
この冬の時季なのに、お庭で生ったそうだ。
もう少し黄色になったほうが甘いと言っていたが、この程度でも十分な甘さだった。


                       


「天使のはね」


以前、沖縄から取り寄せたという「天使のはね」を、友人から貰ったことがある。
裂きイカを柔らかくしたような不思議な形と、この可愛いネーミング。

最初は???の気持ちで手を出したが・・・
ほのかな塩味とふわっとした食感に、出す手が止まらなくなる。

「沖縄のコンビニで売っているらしい」という話を頼りに何軒が覗いて・・・
見つけた

沖縄の味  おやつ・デザート ①

2009-01-31 | 沖縄の旅
「ぜんざい」


沖縄で「ぜんざい」と言えば、かき氷のこと。
(ただ最近ではお店により「暖かいぜんざい」も注文に応じているらしいが)
かき氷の中には小豆ではなく、甘い金時豆と白玉団子が入っている。
このお店では、左のシーサーの中に抹茶シロップが入っていて、好みの量をかけて食べる。

沖縄市(コザ)の郊外にあるこのお店では、その他に黒糖ゼリーと冷茶をサービスしてくれた。
強い日差しの中の散策途中には、しばし寛げる時間だった。


                        


「パッションフルーツ」


古宇利島の無人販売所で、10個300円で売っていた。
ちょっと小さめだが、1個30円とは安い!!
「荷物になるから止めておけよ」という夫の言葉を、聞こえない振りして購入。

その後、帰りの那覇空港では1個200円の値がついているのを見かけた。
「ほーら、普通はこんなに高いんだからね!!」と、
手柄を立てたよう夫に報告したのは言うまでもない。

沖縄の味 ②

2009-01-28 | 沖縄の旅
「ゴーヤチャンプルー」


各地で、ゴーヤチャンプルー、豆腐チャンプルー、麩チャンプルーなどを食べたが、
この写真は久米島で食べた「ゴーヤチャンプルー」

さんざん沖縄料理を食べた後に、ゴーヤチャンプルーでご飯を食べようと注文したら、この量!
おまけにお刺身もついている。
でも、基本的に残すのは嫌いな私(単にケチなだけ?)
苦しいと言いながらも全部お腹に詰め込んだ。

我が家で作るチャンプルーには豚肉を使っているが、沖縄ではスパムが入っていた。
以前ハワイで、おにぎりにスパムをのせたものが売られていて驚いたが、
こちらにも徐々にアメリカの味が浸透してきているのだろうか。





左は「ジューシー」 右は「イナムドゥチ」


「ジューシー」という響きから飲み物を思い浮かべたが、
予想に反して、沖縄風炊き込みご飯のことだった。

「イナムドゥチ」は、豚肉と野菜が入った甘めの味噌汁。
店員さんに、この料理の名前を聞いたが何度聞いても、すぐ忘れて憶えられない。
若い店員さんは苦笑しながら紙に書いてくれたが、沖縄の言葉は本当に難しい。




左「ジーマーミー豆腐」 右「豆腐チャンプルー」 奥「レインボーロール」


ジーマーミーとは地豆(落花生)のこと。
お店によって硬さや味が違ったが、国際通りの料理屋さんで食べたものが
トロリと軟らかくて私好みの味だった。

この「豆腐チャンプルー」は、お豆腐だけのチャンプルー。
鰹の風味が効いた上品な味付けで、とても軟らかいお豆腐を使っているので舌触りがいい。

巻き寿司「レインボーロール」の中身はアボカド、海老、帆立、サーモン、マグロ、イカ。
上にはキャビア、イクラ、海ぶどう。
アメリカで流行ったものらしく派手な盛り付けだが、
外国人の多いコザのホテル・レストランでは違和感なくオシャレに映る。

沖縄の味 ①

2009-01-25 | 沖縄の旅
左から 「海ぶどう」 「クスガラス豆腐」 「もずく」


ヒスイ色した透明の小さな粒が連なって、ネックレスにしたいような「海ぶどう」
またの名を「くびれづた」という海藻だが、プチプチした食感が愉しい。
酢醤油で食す。

「グスガラス豆腐」はアイゴの稚魚(スク)の塩辛を豆腐にのせたもの。
塩辛の塩分が結構が利いているのでお醤油をたらす必要がない。

お馴染みの「もずく」だが、沖縄産のものはプリプリして、やはり美味しい。




「もずくの天婦羅」


どんな物が出てくるのかと興味半分で頼んでみたが、これが結構美味しい。
太くてシッカリした「もずく」だからこそ天婦羅に出来るのだろが、
衣に負けず海藻としての存在感があり、意外な「もずく」の一面を味わうことができた。

城(グスク)  「勝連城」 「中城城」

2009-01-23 | 沖縄の旅
世界遺産に登録された四ヶ所のグスクは、
それぞれ築城の時期も違うし、石積みの方法や形状が違うので甲乙つけ難い。

しかし、敢えて好みをあげるとすれば、最後に行った「中城城」だろうか。
これは夫の意見も同じだった。

どこのグスクも現在は重機などが入り、発掘作業や復元工事の最中だったので、
次に行く時には更に整備が進み、また違う姿が見られることだろう。


                

勝連城(かつれんじょう)跡 






日が沈みかける頃、閉門ギリギリに行った。

誰もいない城跡を息を切らしながら昇ると、群青の体にお腹の部分が赤い細めの鳥がついて来る。
海を見晴らす本丸跡では石垣の上に止まり、私達と一緒に海を見下ろしているかのよう。
わずか数分の出来事ではあったが、とても愛おしくなってくる。

今年の夏に北海道へ行った時も同じように、小さな鳥が道先案内してくれたことを思い出した。




                


中城城(なかぐすくじょう)跡 



米国のペリー提督も絶賛した城ということで有名らしいが、
確かに美しさも建築技術の高さにも納得させられるし、
グスクの中でも最も遺構が残っているように思う。

特に石積みの技法が三種類見られて、
素人目でもその違いがハッキリ分かって興味深い。

初期・・「野面(のづら)積み」・・隙間を気にせずに積む
中期・・「布積み」・・豆腐積みとも言い、四角い石を積む
後期・・「あいかた積み」・・亀甲の形をした石を組み合わて積む


平日に開門と同時に入ったので見学者はほとんどなく
静寂の中を鳥のさえずりが耳に心地良い。
城壁を見上げると青い空が広がり、蘇鉄の緑が南国らしく彩りを添えてくれる。

出来れば一日かけてゆっくり見学したい場所だったが、
沖縄を発つ日に訪ねたので、1時間程しか滞在できなかったことがちょっと心残りだ。


                

城 (グスク)  「座喜味城」 「今帰仁城」

2009-01-22 | 沖縄の旅
沖縄には、「琉球王国のグスク及び関連遺跡群」として世界遺産に登録された場所が9ヶ所に点在している。

首里城、識名園、玉陵、斎場御嶽、園比屋武御嶽石門など5ヶ所は特徴があるので記憶に残りやすい。
が、その他4ヶ所の城跡(グスク)は、どこも石を積み重ねた形状が似ているので、
時間が経つに連れて記憶が曖昧になり、混乱してしまうのも正直な話。

そこで取りあえず記録を兼ねて、それぞれの写真を残しておくことにした。
(長くなるので、二回に分けて)


                

座喜味城(ざきみじょう)跡 




アーチ型の石門と、袋小路の造りが印象的。
沖縄戦では壊滅的な被害を受け、その後30年近く米軍基地として使用されたそうだ。

修学旅行生の男の子達が、石垣をよじ登って大騒ぎをしていた。
楽しそうな青春のひとコマ。
一生忘れられない共通の思い出として、あの子達の心に残っていくのだろう。


                


今帰仁城(なきじんじょう)跡 



崖や川の地形をうまく利用した城で、一月末には寒緋桜が、春には百合が美しいらしい。

城内のいろいろな場所にある御嶽(うたき)では、今でも地元の人達が手を合わせにみえていた。
それぞれの家で参拝する場所が違うとのことで、
中にはグスクの中ではなく、入口手前の畑の中で手を合わせている家族もいて驚いた。
「沖縄という土地すべてが聖地」と以前に聞いたことがあるが、それが実感できる光景だった。

ボランティア・ガイドさんは、昔、川崎で仕事をなさっていた方。
とても丁寧に説明してくださって、ありがとう。


                

サトウキビ畑でつかまった

2009-01-19 | 沖縄の旅
古宇利島に渡って間もなく、ウニ丼の看板が目に入り車を停めた。
今日の昼食にはこれしかない!と意気込んでいたものの、お店の人に
「あいにく今の時季はウニ漁に出ないので作れない」と言われてガックリ。

その代わりと言う訳ではないだろうが(あまりの落胆ぶりに同情をよんだ?)
この島で一番美しい海の場所をそっと教えてくれた。





およそ地元の人しか分からないような、サトウキビ畑を入って行った場所に、その海はあった。
期待を超えた美しさ、静けさに感嘆したものの・・・

その場所に通じる一本道は、NHKドラマ撮影の真っ最中。
行きは撮影の合間をぬって通れたものの、
戻る時になって「本番なので、しばらく待って欲しい」とストップをかけられた。
おまけに「声を出さないでくれ」と。

野次馬は私達だけ。
そんな私達には、邪魔な行動をしないように監視(?)のスタッフがピタリと張り付いている。
そういう状態でも小声で
「女優さんは誰?」「いつの放映?」「写真撮っていい?」と、ミーハーおばさんの顔が出る。

見ていると、ほんのワンシーン。
若い10代の男の子が「生きててよかった~~」と大声を出すところで休憩に入った。

わずか、この1分くらいのシーンに30分もの足止め。
今日は沖縄市(コザ)のホテルまで移動しなくてはならないので気が急くが、
ここはサトウキビ畑の一本道なので仕方がない。

撮影が一段落したところで何とか通してくれたが、
その時、目が合った女優さんが私達に頭を下げてくれた。

他のスタッフは知らん顔しているというのに、何という気配りだろう!
前から好感こそ持ってはいたが、その瞬間に大ファンに。
単純なものである。



そして、もう1つおまけが。
撮影を待っている間に仲良くなったサトウキビ畑のおじさん達が、
サトウキビをお土産に切ってくれた。

重いが、捨てるには気がとがめてエンヤコラと持って帰った。
そしてビニール袋に入ったまま今も我が家の冷凍庫に転がっている。
はてさて、どうしたものやら・・?

海の中を突っ走る 古宇利大橋

2009-01-17 | 沖縄の旅
沖縄は鉄道などの公共交通機関が少なくて、行ける場所が限られてしまう。
そこで沖縄旅の後半は、久米島に続いてレンタカーを借りた。

そして私には、車で行くなら、どうしても行きたい場所があった。
それは、古宇利大橋。
屋我地島と古宇利島とを結ぶ2キロの橋で、海の中を突っ切る写真に一目惚れしたのだ。



右端に写っているのが「古宇利大橋」
コバルトブルーの海の中を突っ走る!


狙い通りの美しさに感嘆。
「圧巻だね!」と、その光景に酔いしれる。
あまりの美しさに、夫も私も言葉もなく立ち尽くすだけだった。

やはり沖縄の海は、底知れぬ美しさを持っている。



久米島の黒糖 「じぃーまの黒ざーたー」

2009-01-15 | 沖縄の旅
久米島の滞在ホテルのそばに、黒糖を製造販売しているお店があった。
「おじい」を中心に家族で手作りしているというので、工場にも案内してもらった。
あいにく「おじい」は留守中だったが、お嫁さんが製造工程を説明してくれた。



さとうきびは、冬収穫のものと夏収穫したものは味が違うこと。
無添加だが、珊瑚から製造した食用石灰を入れなければ固まらないこと。
いつもは1月から始まる製造だが、今年はサトウキビの成長が早くて、
12月から始められたこと。
などなど。

更に分かったことは、そのお嫁さんが以前、我が家の近くに住んでいらしたことで、
小さな偶然に話が弾む。
それに、お庭で生った「島バナナ」もプレゼントしてくれた。
この冬にバナナが生るの!?と驚き、その甘さにも感激。

煮詰める途中の煮汁(水あめのような黒糖あめ)がとても美味しいが、無添加なので日持ちがしないと言う。
「是非味わって欲しいから、今度来る時は前もって連絡ください。その日に合わせて作業しますから」
と言ってくれた。

でも今度行くとき、憶えていてくれるかな・・?
それに、また久米島に行くことって、あるのかな・・?

その時間が充実していればしているほど、
「この瞬間を再び経験できることがあるのかな・・・」と感じてしまうのは、
体力の衰えと共に気持ちも衰えているかもしれない。
年齢は戻せないけれど、せめて体力は維持しなくては。

久米島 「熱帯魚の家」

2009-01-13 | 沖縄の旅
私はダイビングなど出来ないので、
水族館やグラスボードで熱帯魚を見ることは出来ても、触わることが出来ない。
だが、ここでは岩のくぼみの潮溜まりに、熱帯魚がたくさん!
手を入れれば届くくらいに。




手持ちのパンをちぎって投げ込むと、面白いほど魚が群がってくる。
大きい魚からコバルトスズメのように小さい魚も。

魚の動きをながめていると時間を忘れてしまいそうだ。
「魚図鑑が欲しいな~」と、夫は魚への餌投げに夢中。

「子供が小さいときに連れてきてあげたかったねえ」と、
色とりどりの魚を見ながら、はるか過ぎ去った時を想う。

いつまでも、この自然が残りますように・・
心無い人に、この場所が荒らされませんように・・

久米島 畳石

2009-01-11 | 沖縄の旅
久米島と橋でつながった奥武島(おうじま)には「畳石」という珍しい海岸がある。
畳が敷き詰められたように見えることから「畳石」の名前がついたらしい。

亀の甲羅のような形をした平たい岩だ。
岩の形は五角形だったり六角形だったりで、
何とも不思議な形の岩があるものだ。



見れば見るほど不思議な岩だ。
「作り物じゃないのか?」と夫が言う。
「まさか」と言いながらも、私もちょっと疑いの目でみたり・・みなかったり・・

それにしても、偶然が作り出した形状とはいえ何とも不思議な光景だった。

久米島 はての浜

2009-01-08 | 沖縄の旅
何気なくめくっていた沖縄のガイドブックに、その海と浜があった。
名前は「はての浜」

何と不思議な気になる名前だ。
果て?
地の果て?
この世の果て?
どうも気になる名前の浜があるのが、久米島だった。

夫の眼も体も、まだ完治ではない。
何か異常が起きた場合を考えると、島での滞在は少しばかり不安がなくもない。
一時はあきらめたものの・・・
万が一の場合は飛行機があるさ~と、思い切って行くことにした。

                

久米島に着いたその日は快晴。
「はての浜」へ行くチャンスは明日も明後日もあるのだが、やはり快晴の今日こそ行くべきだろうと、
ホテルのツアーデスクに「今から行きたい」と半ば強引に頼み込む。

「はての浜」までは、久米島から更に高速艇で30分。
この臨時便には私達だけ。
従って「はての浜」にも私達だけ。



四方を海に囲まれた白浜で二人きりというのは、ちょっと心細くもあったが、
船の操縦士さんが沖で待ってくれるという。
海を眺め、波と遊び、砂浜を歩いているうちに、一時間があっと言う間に過ぎていった。




珊瑚のかけら、貝殻、どれも美しい。
持って帰りたいが・・・
沖縄で生まれた自然は沖縄でこそ輝くもの・・・と写真に収めて、そっと戻す。


不思議なご縁

2009-01-06 | 沖縄の旅
私自身スピリチュアル的なことに強い関心はあるものの、
残念ながら、その能力は持ち合わせていない。
が、時として大きな存在が不思議なプレゼントしてくれることも・・・

斎場御嶽に行く時、レンタカーで行こうか、それともバスで・・・と迷い、
結局、路線バスで出かけた。
そして、このバスで行ったことが、不思議なご縁につながったのである。

                      
    

バス停から斎場御嶽(せいふぁーうたき)までの上り坂の途中、
海に面した立派なお宅があった。
ふと覗いた玄関の戸は開いていて、その先の大きなガラス戸からは
海の景色が広がっている。
大きな窓から見えた海の美しさに心惹かれながらも、
その時は今日の目的地である「斎場御嶽」に向かった。

その後、見学を終わりバス停までの道を歩いていると、
また例のお宅の前にさしかかった。
一旦通り過ぎたものの、生垣の中に埋まれるように立てている
古びた木の看板が気になり、あと戻って字を確かめた。

よく見ると、「海のイ○○ア」
ん!?「森のイ○○ア」じゃないの?
と考えていると、その最後の部分に初女さんの名前が!

私は初女さんの著書のほとんどを読んでいる。
講演にも伺った。
初女さんが出演した映画を、偶然ながら初女さんの隣の席で観たこともある。
初女さんの主宰する「森のイ○○ア」には、いつか訪ねたいとも思っている。

と、その途端、私の足はそのお宅の玄関に向かっていた。
「森」と「海」という一字は違いながらも、そのつながりをお聞きしたいと。

門を入っていくと、お庭の手入れをなさっていた女性が近づいてきて、
そのつながりを説明してくださった。
「あの看板は初女先生が書いてくださった」と。
そして「よかったら上がりませんか?」と。



海に面したお庭からは「神の島」と呼ばれる久高島が眺められ、
そよ吹く潮風が心地良い。

勧めて頂くままに、お茶をいただき、昼食をご一緒させていただいたが、
その時に頂いたおにぎりの梅干しが、初女さん手作りのものだった。
東北の「森」ではなく、沖縄の「海」で心のこもった「おむすび」をいただいた。

穏やかで心の鎧が解けていくような温かさ、時間を忘れるほどの心地良さ。
ふと気付くと、突然の訪問から2時間半も経っていた。

レンタカーで行けば絶対に目に入ることもなかっただろうし、
いつもは忙しいそのかたが、この数日だけは時間に余裕があったということも、
有難く不思議なご縁だった。

見知らぬ二人連れを、快くお宅に迎え入れていただいたことを、今さらながらに感謝。
沖縄の不思議なご縁に感動。
そして、このご縁に導いてくれた大きな存在に、心からのありがとう

聖地 斎場御嶽(せーふぁうたき)

2009-01-03 | 沖縄の旅
私が行きたいと思っていた場所 「斎場御嶽(せーふぁうたき)」

ここは沖縄で最も重要な聖地と言われ、世界遺産にも登録されている。
今でも知念・玉城の聖地を巡る「東御廻り(あがりうまーい)」の参拝地として
信仰を集めている場所だ。

ガイドをお願いして、森の中の参道・石畳をたどり、
御嶽(うたき)の中にある六つの拝所をゆっくりと回る。



三庫理(さんぐーい)と呼ばれる巨大な二枚岩が重なり合ったトンネルは、
斎場御嶽を象徴する場所だ。



この三角形の空間を抜けると、
右側には神々と対話できるという石壁の前に香炉が並んでいる。



また、この空間から見える海の彼方には、
伝説の女神が降り立ったという「神の島」久高島が望める。

私自身、霊的な力はないものの、木々や大きな岩に囲まれた空間は、
心が研ぎ澄まされるような空気を感じた。