風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

最終日 仲間との別れ

2011-03-11 | オーストラリアで年越し(2010~2011)
シャークベイ・モンキーマイア 4日目 最終日


3泊目の宿は、海に面していて、朝食前に海岸を散歩するには最適の場所だった。


宿の前には海岸に降りる階段がある。

この階段に座って夕暮れ時の海を眺めたり、夜明けの海を眺めたり、
すっかり私の大好きな場所になった。


                              

ツアー仲間と気心も知れてきた・・と思ったら、もう今日は最終日。

「用意してきた食材を全て使ってランチを作ろう」と、レンが指示を始めた。


食パンをカップで丸く切り抜いて、その中に卵を落とし込む。

パンを並べ、卵を割り入れ、目玉焼き入れトーストが出来あがっていく。


 
皆のチームワークで、ランチの出来上がり。

火力が強すぎて、卵入りトーストは少々焦げてしまったけれど、
仲間との最後の食事を美味しく(ちょっと苦い部分はあったけど)頂く。


 

パースに戻る途中で、インド洋に沈む夕陽を見ようと、小さな港に寄ってくれた。

世界中からやって来て、4日間を一緒に過ごした仲間たちとも、もうお別れ。

英語力不足で、もう一歩踏み込んだ話が出来なかったことに悔いは残るけれど、
沢山の貴重な思い出を、ありがとう

35億万年から生息しているストロマトライト

2011-03-09 | オーストラリアで年越し(2010~2011)
シャークベイ・モンキーマイア 3日目 

ハメリンプールで世界最古のストロマトライトを鑑賞ノーサンプトン


シャークベイが世界自然遺産に登録された大きな理由は、
ストロマトライトが生息し、その規模が世界最大ということらしい。

そのストロマトライトというのは、35億年もの前から地球上に生息していて、
現存する生物の中では最も古いと考えられている。

難しいことはともかく、地球上最古の生物というものを一度は見ておこうかと行ってみたら、
実際に触ることも出来ず、本当に見るだけ 
当たり前か・・・

 

観察用の木道を歩きながら、その遠浅の不思議な光景を眺める。


 
この小さな岩のようなものが、ストロマトライト。

微生物の間に海水中の石灰砂や細かな沈殿物が入り込み堆積したもので、
1年に約0.3mmというゆっくりペースで成長するらしい。

本当はもっとゆっくり観察したかったけれど、日陰の場所もなく、
ジリジリとした日差しが暑過ぎて早々に引き揚げた。
ふーー暑かった


                           

お・ま・け


見渡す限りの草原(畑かな?)の中に、こんな木が

オーストラリアの風の強さもさることながら、
その木の逞しさ、生命力には驚いた

イルカ & ジュゴンが泳ぐモンキーマイア

2011-03-07 | オーストラリアで年越し(2010~2011)
シャークベイ・モンキーマイア 3日目 

モンキーマイア



モンキーマイアの砂浜近くに、餌をねだりにやってくるイルカたちがいる。

 
一日に数回、砂浜の岸近くにイルカたちが可愛い姿を見せ始める。

係員がバケツに入ったエサ(鯵のような魚)を持って海に入って行くと、
体をくっつけるように、足元を行ったり来たり。

 
 
遠巻きに集まった人の中から何人かが選ばれて餌を直接上げることが出来る。

イルカも、餌をあげる子供の表情も可愛い


                  



この辺りはイルカだけでなく、ジュゴンの世界最多の生息地。
その数は1万頭を超すらしい。
ここまで来たのだからジュゴンも見たいと、午前中のフリー時間を使ってクルーズ船に乗り込んだ。


この船は、前方デッキにネットが張られて海面を覗けるようになっているけれど、
船に弱い私は残念ながらパス 



ジュゴンがいる場所に行くまでの時間も退屈させない。
船の後ろに海面に浸かるネットが張られ、乗客はそのネットに乗ると船はスピードアップ。
流されるような波の中、みんなはネットにしがみつきながらも大喜び。

あいにく水着の用意をしていなかった私は遠慮したけれど、夫はズボンのまま参加。
「こんなに流れがあるとは思わなかった」といいながらも大満足の様子。



そして船がエンジンを止めると・・・
ジュゴンがいた!
船の周りに!


見るのに夢中で、写真を写すのを忘れてしまった中で、これは貴重な1枚。
頭はイルカに似ているけれど、三角の背びれもなく、イルカより茶色っぽい。

最初はイルカの背びれを見ただけで歓声をあげて喜んでいたのに、
何度も見ているうちに感激もうすくなり、興味はジュゴンに移っていく。
人間って勝手なものだ。

でも、ジュゴンもイルカも、船を意識したように近づいてくる姿は、やはり可愛い


                              

憧れの地 シェルビーチ

2011-03-05 | オーストラリアで年越し(2010~2011)
シャークベイ・モンキーマイア 2日目 

シェルビーチ


シェルビーチは、今回私が一番「行きたい」と願っていた場所

滞在時間が30分しかないと言われて眺めるだけの人も多かったが、
私は「何としてでも泳ぎたい!」と、慌てて水着に着替えて海に走った


 

真っ青な海に、真っ白な浜。
長い間憧れていたシェルビーチ
海は遠浅で、波はほとんど無い。



まるで雪が降り積もったかのような白い貝殻(小さな二枚貝)だけの浜が、
延々と100㎞以上も続く。
そして、その貝殻浜の深さは10メートルにも及ぶらしい。



手ですくい上げると、ホント、貝殻ばかり。
最初は踏むのが申し訳ない気がしたが、人の体重くらいでは意外と割れないようだ。

それに、オーストラリアの海水は冷たいと思っていたけれど、
ここの海は温水プールのように温かい。
波の静かな海に浮かんでいると、温かい大きなウォーターベッドに寝ているような感じ。

が、驚いたのは、その海水の辛いこと
今までに経験したことのないような塩辛さだけど、海水の塩分って場所によって差はあるのかな?

入り江のようになっていて、気温が高いし、水分が通常以上に蒸発するので塩辛い??
入り江だから、海水が入れ替わらないので塩辛い?
海水が温かいのは遠浅で入り江になっているから?
貝がこんなにも堆積したのも、この入り江の環境がもたらしたもの?

おまけに、海水から上がったままでシャワーもかからなかったのに、
体がべとつかなく、サラサラしている。
これは、塩分が濃すぎるから?
それとも、空気が乾燥しているから?

幾つも「???」と不思議な思いが残るシェルビーチ
これって、また来て解明しなければ・・ってことかな

カルバリー国立公園のマーチソン渓谷 

2011-03-03 | オーストラリアで年越し(2010~2011)
シャークベイ・モンキーマイア 2日目 

カルバリー国立公園



未舗装道を延々と走りカルバリー国立公園に入り、
眼下に見えるマーチソン川を目指して渓谷を下ることになった。


「ビーチサンダルは駄目」
「サングラス、日焼け止めクリーム、水は必ず持つように」
という注意で歩き出す。

若者の中で唯一シニアのおばさんの私を心配して、
ガイドのレンが手を貸してくれたり、歩きやすい岩を探して教えてくれる。
「ありがとう、レン」

 
歩く先に何やら動くものが・・・と思ったら、何と大きなトカゲ
人間を恐れるでも無し、威嚇するでもなく、悠然とマイペースで歩いて行った。


 

 
切り立った岩肌はZベンド(Z-Bend)と言われ (確かに名前が示すようにZ型の岩が重なっている)
何百万年もの年月が生み出した光景だ。

綺麗なマーブル模様や、不思議な形の岩に感嘆の声を上げながらも、
足元に気を付けながら一歩一歩と降りていく。


 
「30分位で着くよ」との説明だったが、
思いのほか時間がかかって、ようやくマーチソン川に着いた。
(雨の後で川は茶色に濁っていたけれど)

雨季には、こんな小さな川ではなく、私達が歩いた場所の多くが川の底になるらしい。



やっと、元の展望台まで戻れたと思ったら、
次は岸壁の頂上が突き出たホークスヘッドまで歩くと言う。

若い人ばかりのグループに入ると、そのペースに合わせるのが大変。
ふー



ネイチャー・ウィンドウ
浸食と風で穴があいた岩。

ここに座ると、なるほど風がビューンと吹き通って涼しいし、
何より眼下に見下ろす360度の眺望は感動・・と共にスリリングでもある。



若い人たちは、先端の岩場によじ登って記念撮影。
若いエネルギーを羨ましく、そしてヒヤヒヤしながら見るだけの体力限界の私・・・

それにしてもオーストラリアの旅は体力がいる
年齢を考えると、こんな旅はこれが最後かも・・・

ファームステイ  満天の星空

2011-03-01 | オーストラリアで年越し(2010~2011)
シャークベイ・モンキーマイア 1日目

指定の場所でピックアップしてもらいピナクルズファームステイ


 
ナンバン国立公園の一角にあるピナクルズには、
黄色の砂の中(砂漠のような場所)に、化石化した奇石柱が何千本も並び立っている。

ここに来るのは3度目ながら、
黄色い大地の先に広がる海や、歩く先々に現れてくる奇石に、全く飽きることはない。


 
今日の宿は、広い農場内にポツンと建っている宿泊施設。



就寝前には、ドライバー兼ガイドのレンから明日の予定などの説明。
でも、言っていることのほとんどは理解できず


                        

ここの宿泊施設は、シャワー・トイレが別棟になっていたりの不便はあったものの
夜空の星の美しさは格別だった。

夜空にきらめく星、星、星・・・
新月の闇夜が、星のきらめきを更に際立たせてくれる。

天の川はともかく、その近くにあるマゼラン星雲までもハッキリと見える。
流れ星も降るように

椅子に寝そべって、星たちとしばらく対話。
もう、この星を見られただけでも来た甲斐があったものだと大感激した夜だった