路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

葉群下コスモス越しに見送りぬ

2010年09月08日 | Weblog
 もうホントにブログどころではない暑さであったから、ブログどころではなかったけれど、今日は変な台風のせいか急に涼しいので、少しうれしい。

 まあこのところ多少の変化はあったけれど、みんな省いて世はドンドン進んでいく。(でもまた明日から暑いという話もあるが。)
 
                          

 このところ寝る前に『百鬼園戦後日記』を読んでいる。
 でもすぐに眠くなるから、一日分か二日分の日記しか読めない。頁数にすれば1,2頁だな。読み終わるには一年かかる。

 百先生面白い、ってのは前書いたな。
 なんか戦後すぐから酒の心配ばっかりして、弟子たちのメンドウばかりみて、あれやこれやタイヘンであるが、にもかかわらず原稿の注文ハジから断っちまう。なんでことわるかなあ、というくらいことわるからなあ。というか、戦後すぐ百先生ケッコウ流行作家だったことがわかる。にもかかわらず、もはや貧乏が芸のうちであるのであるのだろうぜ、きっと。

                       

 実は数日前、冬眠鼠さんが五木寛之の講演会に行ってきて、五木寛之・大塚初重『弱き者の生き方』(2009 徳間文庫)もらってきたので、いっきに読んでしまった。
 これ読みたかったんだよね、というカテゴリーの一冊。
 五木寛之はゼンゼン読んだことないけど、大塚初重ははるか昔、ほんとにはるか昔に講演を聞いた記憶がある。なんか大学教授というより村の気のいいオッサンみたいなイメージだったけど、やはり戦中派の背骨の経験というのは我らよりはるかに深い、などと今さら陳腐な感想ですけど。

 で、夕暮れ雨も止んで、涼しくいい感じ。
 でも明日からまた暑い、という説も。

 そしたら、またしばらくブログはオヤスミ、だからね。




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