東京地検特捜部長などを務めた高齢の弁護士が誤って車を暴走させ歩行者を死亡させた罪に問われ、無罪を主張していた裁判で、最高裁判所は17日までに元特捜部長側の上告を退ける決定をし、執行猶予のついた有罪判決が確定することになりました。確定すれば法律の規定により弁護士資格は失われます。
元東京地検特捜部長で弁護士の石川達紘被告(84)は、5年前、東京都内で車のアクセルを誤って踏み込んで暴走させ、歩道にいた男性をはねて死亡させたとして、過失運転致死などの罪に問われました。
元特捜部長は「アクセルペダルは踏んでおらず車の不具合の可能性がある」などと無罪を主張しましたが、1審の東京地方裁判所は「車に不具合があった可能性は考えがたく、車が発進した原因は、被告が左足で誤ってアクセルを踏んだことだと認められる」として禁錮3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。
2審の東京高等裁判所も同じ判断をしたため、判決を不服として元特捜部長側が上告していましたが、最高裁判所第3小法廷の林道晴裁判長は17日までに退ける決定をし、執行猶予のついた有罪判決が確定することになりました。
石川元特捜部長は、政財界の汚職事件を数多く手がけたことで知られ、退職後は弁護士を務めていましたが、判決が確定すれば法律の規定により弁護士資格は失われます。
2023年5月17日 NHK
元東京地検特捜部長で弁護士の石川達紘被告(84)は、5年前、東京都内で車のアクセルを誤って踏み込んで暴走させ、歩道にいた男性をはねて死亡させたとして、過失運転致死などの罪に問われました。
元特捜部長は「アクセルペダルは踏んでおらず車の不具合の可能性がある」などと無罪を主張しましたが、1審の東京地方裁判所は「車に不具合があった可能性は考えがたく、車が発進した原因は、被告が左足で誤ってアクセルを踏んだことだと認められる」として禁錮3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。
2審の東京高等裁判所も同じ判断をしたため、判決を不服として元特捜部長側が上告していましたが、最高裁判所第3小法廷の林道晴裁判長は17日までに退ける決定をし、執行猶予のついた有罪判決が確定することになりました。
石川元特捜部長は、政財界の汚職事件を数多く手がけたことで知られ、退職後は弁護士を務めていましたが、判決が確定すれば法律の規定により弁護士資格は失われます。
2023年5月17日 NHK