医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

患者の体内にガーゼ置き忘れ 千葉大付属病院 手術で取り残し

2014-10-04 21:38:06 | 医療界
 千葉大付属病院(千葉市中央区)は3日、胸部疾患で手術を受けた70代の女性患者の体内に、手術で使用した医療用ガーゼ1枚を取り残すミスがあったと発表した。摘出のための再手術を行い、女性は感染ケアのため入院しているが、命に別状はないという。

 同病院によると6月、女性は胸部疾患のため同病院で手術を受けた。退院後の9月上旬、検査のため来院した女性が「手術した胸の辺りから液がしみ出ている」と訴えたためエックス線画像を確認したところ、取り残しが判明。

 感染症が懸念されるところから、女性と女性の家族の同意を得た上で翌日に摘出手術を行い、胸骨の裏にあったガーゼ1枚を取り除いた。ガーゼは折り畳んだ状態で、広げると縦30㌢、横58㌢。

 同病院は、手術を終える時にガーゼの使用数と摘出数を複数の医師が確認することなどをマニュアルで規定しているが、女性への手術ではこうした手順が守られず、取り残しに気付かなかったという。今後は再発防止へ確認を徹底するとしている。

 山本修一病院長は「患者と家族に多大な苦痛を与え深くおわび申し上げる。事態を重く受け止め、再発防止に病院全体で取り組んでいく」とコメントした。

2014年10月4日 千葉日報
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