先週の火曜日(11/2)、天王洲アイルにリニューアルオープンした銀河劇場に『ペテン師と詐欺師』を観に行って参りました。鹿賀丈史と市村正親が‘劇団四季’以来初めて ミュージカルでの共演です。既に、昨年『デモクラシー』という舞台で 共演を果たしてはいるのですが、『デモクラシー』は ストレート・プレイでしたから。ミュージカルでの共演...本当は 5年前、三谷幸喜作『You Are The Top 今宵の君』で 実現するはずだったのです。ところが、初日目前にして鹿賀丈史 急病のため(急性虫垂炎。多分 ずっと痛かったのに ギリギリまで我慢してたんだと思います。我慢するな! もっと早く言え!!)降板。ピンチヒッター 浅野和之での上演と相成りました。脚本は、キャストに合わせて 宛て書きされた物だったし、良くできた作品だっただけに...無念。是非‘鹿賀 vs 正親’バージョンで もう一度観たいものです。
さて、『ペテン師と詐欺師』...
── 舞台は南仏 リゾート地リビエラ ──
●鹿賀丈史/ローレンス・ジェイムソン
知的で巧みな話術と洗練されたルックスを武器に プリンスを名乗り次々と女性を虜にするイギリス出身(?)の詐欺師。
●市村正親/フレディ・ベンソン
せこいペテンを働いてきたが、ローレンスの華麗なテクニックと、その豪奢な生活を目の当たりにし、弟子入りを志願。その場しのぎのアドリブが得意。噂の二枚目アメリカ人詐欺師‘ジャッカル’なのか...?
●鶴見辰吾/アンドレ・チボー
ローレンスの長年の右腕であり忠実な相棒。冷静沈着な知性派。恋は奥手。
●愛華みれ/ミュリエル・ユーバンクス
ローレンスと運命をともにすることを夢見ている、大金持ちの美しい婦人。
●高田聖子/ジョリーン・オークス
思いこみが激しく ローレンスに猛然と迫る。オクラホマの石油王の娘。
●奥菜恵/クリスティーン・コルゲート
旅行でリビエラにやってきた、清楚で可憐な女性。ローレンスとフレディの詐欺対決のカモとして狙われる。

オリジナルタイトルは『DIRTY ROTTEN SCOUNDRELS』。
英語にしちゃうと きっとペテン師も詐欺師も同じですよね。主役の二人の役どころと関係性が、もう 鹿賀&市村にピッタリ☆ 特に市村さんは 実年齢よりぐっと若い役だと思うのですが、全く違和感がありません。仕草も声もキュートで 青年というよりむしろ少年ぽいかも...。鹿賀さんは、キザが嫌味にならない 日本人としては希有な役者だなぁ...って。
鹿賀・市村の両人が、二人でコメディをやるのが楽しい♪ 二人でミュージカルをやるのが嬉しい♪ そんな感じが伝わってきて、それがこの舞台の素敵なエッセンスになっている...そんな舞台でしたねぇ...
そんな中で、会場をググッと引きつけて沸かせたのが 劇団新感線の高田聖子。パンチの効いたミュージカルシーン...、パワフルで強引で オクラホマの石油王の娘という 田舎の成金振りも、実に板に付いていました。そして、「騙されたぁ~~~~!!!」って思ったのが、奥菜恵...。
実は、奥菜恵演じるクリスティーン・コルゲート嬢の登場から 休憩に入ってキャストをチェックするまで、彼女が奥菜恵であることに 全然気が付きませんでした。だって、彼女の普段の雰囲気と全然違うし...彼女の舞台は 『キレイ』の初演(2000年 シアターコクーン 演出:松尾スズキ)で観てるけど、とにかく 声の調子からしても 歌いっぷりからしても なんだか変...! はっきり言って 下手...? なんでなんで...??? と首をかしげることしきり。なんと! ラストもラスト 大ラスに!!
まだ、大阪や名古屋の公演が残っているから ネタバレになる様なことは控えさせて頂きますが、やるな...奥菜...! と感心しつつ劇場を後にした私です。
【コトノハつづり】の加奈さんが とても読みやすく記事をまとめていますので、こちらも 併せてどうぞ。
註)ペテン師の「ペテン」は、詐欺を意味する中国語「bengzi」が訛ったとされる...だそうな。
さて、『ペテン師と詐欺師』...
── 舞台は南仏 リゾート地リビエラ ──
●鹿賀丈史/ローレンス・ジェイムソン
知的で巧みな話術と洗練されたルックスを武器に プリンスを名乗り次々と女性を虜にするイギリス出身(?)の詐欺師。
●市村正親/フレディ・ベンソン
せこいペテンを働いてきたが、ローレンスの華麗なテクニックと、その豪奢な生活を目の当たりにし、弟子入りを志願。その場しのぎのアドリブが得意。噂の二枚目アメリカ人詐欺師‘ジャッカル’なのか...?
●鶴見辰吾/アンドレ・チボー
ローレンスの長年の右腕であり忠実な相棒。冷静沈着な知性派。恋は奥手。
●愛華みれ/ミュリエル・ユーバンクス
ローレンスと運命をともにすることを夢見ている、大金持ちの美しい婦人。
●高田聖子/ジョリーン・オークス
思いこみが激しく ローレンスに猛然と迫る。オクラホマの石油王の娘。
●奥菜恵/クリスティーン・コルゲート
旅行でリビエラにやってきた、清楚で可憐な女性。ローレンスとフレディの詐欺対決のカモとして狙われる。

オリジナルタイトルは『DIRTY ROTTEN SCOUNDRELS』。
英語にしちゃうと きっとペテン師も詐欺師も同じですよね。主役の二人の役どころと関係性が、もう 鹿賀&市村にピッタリ☆ 特に市村さんは 実年齢よりぐっと若い役だと思うのですが、全く違和感がありません。仕草も声もキュートで 青年というよりむしろ少年ぽいかも...。鹿賀さんは、キザが嫌味にならない 日本人としては希有な役者だなぁ...って。
鹿賀・市村の両人が、二人でコメディをやるのが楽しい♪ 二人でミュージカルをやるのが嬉しい♪ そんな感じが伝わってきて、それがこの舞台の素敵なエッセンスになっている...そんな舞台でしたねぇ...

実は、奥菜恵演じるクリスティーン・コルゲート嬢の登場から 休憩に入ってキャストをチェックするまで、彼女が奥菜恵であることに 全然気が付きませんでした。だって、彼女の普段の雰囲気と全然違うし...彼女の舞台は 『キレイ』の初演(2000年 シアターコクーン 演出:松尾スズキ)で観てるけど、とにかく 声の調子からしても 歌いっぷりからしても なんだか変...! はっきり言って 下手...? なんでなんで...??? と首をかしげることしきり。なんと! ラストもラスト 大ラスに!!

まだ、大阪や名古屋の公演が残っているから ネタバレになる様なことは控えさせて頂きますが、やるな...奥菜...! と感心しつつ劇場を後にした私です。
【コトノハつづり】の加奈さんが とても読みやすく記事をまとめていますので、こちらも 併せてどうぞ。
註)ペテン師の「ペテン」は、詐欺を意味する中国語「bengzi」が訛ったとされる...だそうな。