感動との出会いをもとめて・・、白いあごひげおじさん(もう、完全なじじいだな・・)の四国遍路の写真日記です・・
枯雑草の巡礼日記
周防山口、瑠璃光寺五重塔
この五重塔の前に立って、振り仰ぐと、圧倒的な木塊の命が降りかかってくる
ようだ。それでいて、深い軒の出をもつ各層の屋根は、軽快な桧皮葺の所為か、
今にも空に向って飛び立ちそうな、気配さえ感じる。
建築様式は、和様を主体とし、二層の回縁勾欄などの一部に最小限の禅宗様
を採り入れているという。
保寧山、瑠璃光寺(曹洞宗)、この美しい名を持つ寺に相応しい五重塔。
建立は1442年頃という。元々香積寺の五重塔として建てられたが、毛利氏の
萩移封に伴い、寺自体は萩に移る。そして、残った五重塔は、この地に移って
きた瑠璃光寺の所属となる。塔の身寄りは幾度か変遷したが、室町時代山口
に栄えた大内文化の最高の傑作と言われている。
まさに、見る者を、一瞬心を奪われたように立ち竦ませる。
(五重塔の見える、東屋の休憩所で、姑と嫁と思われるお二人にお会いした。
二人の間では、もう話すことも無くなったようで、傍に他人が座るのを待ち
構えていた気配。「この塔、風が吹くと揺れるんです。ほら・・、ほら・・。
やおう造ってあるけー、めげることないんです。よう来よりますが、天気の
夕方がいちばんええ。夕日がようさして、塔の屋根が輝いとります・・。」
この塔、中国地方の13箇所の国宝建築物の中でも特に優れたものという。
日本国中の五重塔中でも3本の指の数える人が多い名塔なのである。)
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これはまた、素晴らしいものを撮りましたね。
三本指に入る五重塔ですね。
なるほど素晴らしいです。
大内氏の遺品みたいなものですね。
しかし、優しさを持った塔ですね。
凄く古い5重塔なのですね、
朽ちています、今にも壊れそう、
ゆれるから壊れないのでしょうね、高層建築のように
見てみたい五重塔ですね、
色が素朴でいいですねえ。
風が吹くと揺れるのですか?
今の高層建築物も揺れるそうです。
しなやかさも併せ持っているから今日まで持ったのでしょう。日本刀のような剛と軟を組み合わせた立派な塔です。
ほんとに、この五重塔は、素晴らしいもの
でした。前に立って見上げると、心が震えて
くるほどです。何百年も時を経た木の魂みたい
なものを感じます。中国地方の国宝建物では、
最高のものでしょう。
羽黒山五重塔も国宝で有名ですね。写真で見ると
ほんとに、この塔とよく似た感じですね。
杉林に囲まれた孤塔、是非見たいものです。
この塔は、ほんとに素晴らしい。地元の人
が自慢されるのもわかりますよ。
現代の高層建築のように柔構造なのですね。
揺れることによって力を逃がす。すごい
技術ですね。
もちろん、補修を繰り返しながらですが、
600年もの間、地震や台風にもゆらり、
ゆらりと揺れて、耐えてきたその技術と
心に感動を覚えますね。すごいことです。
この塔を見ていると、木に魂があることを
実感します。
現代の高層建築のように、柔構造なのですね。
当時の大陸には無い、良質の木材が得られた
わが国で育まれた独自の技術なのですね。
すごいことだと思います。
すばらしいですね。
長い歴史のある建物、これからもずーと長く保存したいものです。
ちょっと痛んでいるようにもみうけられますが、大丈夫なのでしょうか?
この五重塔は、すばらしいものです。
いつも来ている、地元の人が自慢するのも
わかりますね。木の表面は、ちょっと傷んで
いるように見えますね。それが、味を出して
ますね。中身はまだ大丈夫のようです。
何年前になるでしょうか。姉二人と三人でここを訪ねました。
懐かしく思い出しながら拝見しています。
何度でも行ってみたいところです。
素晴らしいモチーフですね、ものにしましたね。
軒先の水平ラインとその両端の反り上がりの緊張感、繊細な木口の縦の線の重なり、いいですね...。惹かれます。
法隆寺宮大工、西岡常一棟梁著「木のいのち、木のこころ」を再読しよう~っと。
更なる旅、どうか気をつけて歩いてください。
緑の樹木に囲まれた素晴らしい五重塔ですね!
建立が1442年とは、幾多の時代を経てきたことを思うだけで木の持つ凄さを感じますね。
木魂を感じます。 樹木の持つ凄さを又見せて頂きました! ますます樹木が好きになりますね~♪(笑)
これは立派な五重塔ですね。
自分が写真に撮ったのは志度寺の五重塔だけですけど。
こちらのは古いようですね!
近くに住んでれば、何度でも通いたくなると思います。
枯雑草さんが羨ましいです。
広島弁も讃岐弁も、あまり変わらないのでしょうかね?
★枯雑草さんが広島に移られてからの数々の昔、奈良、京都やその界隈だけが神社仏閣の名勝地ではない、ということを今更ながら思います。
★この五重塔、なんと立派なんでしょう!なんか、私が過去見てきたそれに比して、この五重塔は屋根が一段と大きいように見えますが?
Yuさん、この五重塔は、見られたことがあるの
ですね。ほんとに、塔の前にづっと座っていても、
飽きることがありませんね。夕日に屋根が輝く
時刻も素晴らしいらしいですよ。また、ぜひ機会
造って、見に来てください。
仰るように、各層の軒の線は、日本刀のライン
を思わせますね。飛び立つ鳥の翼のような軒が、
絶妙ですね。
西岡棟梁は、尾道浄土寺の本堂を絶賛されてい
ますね。専門家は、やはり専門的な目で見られる
んだなー、って変に感心しました。
五重塔は、建てられた時は、寺を構成する諸堂
の一つですが、寺の変遷を経て、孤塔として、
残されたものも、けっこうありますね。この塔
も森に囲まれた弧塔です。仰るように、木の魂
をこれほど、明確に感じさせてくれる塔は、そう
そうあるもんではないですね。すばらしい塔です。
四国のお寺も立派なお堂を持つところ、多い
ですが、これほどの五重塔は、あと、奈良に
行かないと見れないでしょうね。
讃岐弁と似てます?、聞き書きですから、怪しい
ですが山口弁のつもりです。山口弁と広島弁は、
似たところがあります。
そうですね。私は関東でも素晴らしいお堂を
たくさん見てきましたが、中国地方から、九州
にかけても、やはりすばらしい建物が多いですね。
この五重塔、仰るように、軒の出が大きいですね。
それが、天に舞い上がるような、軽快さを造り
出しているのだと思います。
ご無沙汰いたしておりました。
何年か前に山陰~山陽一周した折に瑠璃光寺にも
立ち寄りました。
懐かしい~!
一枚目の写真の前で記念写真を撮りました。
10月第1週に別所温泉に行きます。
お寺がたくさんあるとか…楽しみです。
お久しぶりの、お訪ねありがとうございます。
瑠璃光寺、行かれましたか、ほんとに素晴らしい
五重塔ですよね。
別所温泉、信州の鎌倉と言われるいい処らしい
ですね。楽しみですね。日本唯一の八角三重塔
も忘れず見てきてくださいね。