感動との出会いをもとめて・・、白いあごひげおじさん(もう、完全なじじいだな・・)の四国遍路の写真日記です・・
枯雑草の巡礼日記
尾道、天寧寺三重塔







尾道の古寺めぐりは、尾道駅の近くから始まり、東へ24の寺を巡るが、そのほぼ
中央にあるのが天寧寺。24の寺のうち、塔婆を有するのは、この寺のほか、
三重塔が西国寺に、そして以前紹介した多宝塔が浄土寺に、計3箇寺なのである。
天寧寺は1367年開山の曹洞宗の大寺で、五重塔が建立されたのが、1388年。
その後1692年、傷みが激しく大破した塔の上二層を撤去し、今に見る三重塔と
して改修されたものという。臨機応変と言おうか、その決断には、驚きを禁じえない。
そう言えば、三重塔にしては、厳つく重い感じは拭えない。様式は和様を基調に、
扇垂木など禅宗様を濃厚に採り入れたもので、軒下から見上げると、その木組み
の見事さに圧倒される。
(暫く中断していた、古建築、国宝・重文シリーズ。また、ぼちぼち始めます。
撮った時期は、ちょっと前のも混じりますけど・・。
尾道の古寺めぐりのコースは、この寺の下を通っています。従って、コースを辿って
いる限り、この塔を仰ぐだけで、塔の全体を見ることはない。ロープウエイに拠らず、
歩いて千光寺への道を登り降りして、初めて、水道と尾道の街並みをバックにした、
この独特の三重塔の姿に出会えるのです。
この道で、ロープウエイの山頂駅から、下ってくるスケッチハイキングのあばさん達
一行にお会いした。引率の先生は、「ここスケッチポイント、40分休憩・・」と号令。
おばさん達の賑やかなこと。狭く急な道のあちこちに座って、スケッチが始まる。
楽しそうな、尾道古寺めぐりのひとコマですね・・。)
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国宝シリーズの再開ですね。
楽しみです。
この重厚感は素晴らしいですね。
重みが伝わってきます。
このシリーズ、一応近くの国宝、重文の建物、
クリアしたいと思います。すいません。
この三重塔、五重塔を改造したもので、何処か
ごつい感じ。重文です。
この三重塔、何処か重い感じがしますが、元々
古い五重塔で、その木組みの素晴らしさは、
目を見張らせます。
枯雑草さん、得意の構図ですね。
1枚目が良いですけど、2枚目の戸に穴が開いてますね!
中が見えたのではないでしょうか?自分は外観も好きですけど、中に興味が湧きます。
なにやら面白いシリーズが見れそうですね!
古いのも新しいのも、イッパイ見せてください。
色合いといい、その穴のために風通しのよさそうなところがとてもいいです。
冬は寒そうですけど、サッシなどが出来て密閉できるようになったのはごく近年です。
日本はずっとすきま風の入るところが生活の場だったと思います。
尾道、ついラーメンも思い出してしまいました。
相変わらずの、国宝・重文古建築シリーズで、
恐縮です。戸に穴が空いていますね。三重塔
や五重塔は、中はカラッポというのも多いん
ですよ。ここは、どうかな、よく見えません
でした。見えても、中は撮らないのが礼儀の
ようです。
そうですね。日本の建築は、穴が空いていようが
いまいが、風通し抜群ですよね。
風の通るなか、火鉢に手をかざして・・、通常の
スタイルだったのでしょうね。CO中毒になりよう
がなかったでしょうね。
尾道と言う町、旧い街なのに、すさんだところ
がなく、とっても懐かしい感じのするところ
です。映画にもたくさん出てくる所以でしょう。
★この前、私の親友先輩の娘さんの結婚相手が宮大工さんであることを知りました。私も若い頃、宮大工に憧れていたこともあって、彼といろいろ話しました。
★その若者も大変な情熱家で、神社仏閣の建築に賭ける話を熱く語りました。宮大工の会社が少ないので九州から関東まで駆け回るそうです。その中で、彼がさみしそうに話していた一点が印象的でした。
『神社やお寺の建築には、さまざまな手作り装飾の部分があるのだけど、最近は、どんな緻密な手作り部分でも、ほとんど、電動彫刻機のようなものがあって、最後の仕上げの部分だけを手でやるのですよ…、私はコツコツとやりたいのですが、そんなことをしていたら、会社の採算がとれないですから』と。
★でも、完成して、屋根の反りを見上げるときが、一番嬉しいそうです。
重要文化財や国宝も多くみられるのでしょうね。
ちゃんと歩いて登られたのですね。
それにしても、5重の塔を3重にしてしまうなんて、ちょっと勿体無い。
がんばって、5重のままで直せなかったのでしょうか。
1602年では難しかったのでしょうね。
すごい、歴史をかんじますね。
本当に古いお寺ですね。
昔の建築物の強さを感じますね~。
ちょっと事情があり、レスが遅くなり申し訳
ありません。
いい、お話をお聞きしました。ありがとう
ございます。宮大工に情熱を燃やす若者がいる
のですね。工具などが、新しくなるのは、仕方ない・・、自分が棟梁になった時には、よりよいもの
ができるよう工夫すればいいですね。
レスが遅くなり、申し訳ありません。
尾道、旧いものと新しいものが同居した、
とってもいい街です。機会があれば、是非
お訪ねください。
国宝建物は、以前に紹介した浄土寺に、また
重文建物は、この天寧寺のほか、ほとんど
すでに紹介しました。
レスが遅くなり、すいません。
そうですね。五重塔のまま修復できれば、
よかったですね。そうすれば、尾道で唯一
の五重塔。きっと、国宝になっていたでしょう。
レスが遅くなり、すいません。
尾道には、たくさん旧い建物が残されて
います。そういうところを歩いていると
建物の命みたいなものを感じ、はっとする
ことがありますよ。