備前藩旧閑谷学校(2)
















     講堂に入ると、広い床面は、花頭窓から入る外光を反射して
     輝いています。江戸時代以来、この床に座った学生たちによって
     拭きこまれたためだそうです。
     教室の柱も廊下の床も扉も、また輝いています。
     300年の歳を経て、生徒と先生の意思が浸み込んでいるのでしょうか。
     障子の窓を開けると、学校を取り囲む石塀と、その向こうの
     緑の森が見えます。
     そんなものに囲まれて、学んだ学生たちの意気込みと、
     そして、幸せを想いました。

     (梅雨の最中で、しとしとと雨の降る閑谷学校でした。
      学校の周囲の、濡れた緑は、一層鮮やかだったかもしれません。
      この史跡を管理する人の「秋は講堂横の楷の木の紅葉が、それは
      見事です。またおいでください・・。」の声をあとに、吉永の駅まで
      の静かな帰り道を辿りました。)
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