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数字当てゲームの考察 その3

2015年12月29日 | 重禾
第1回第2回に引き続き、数字当てゲームの考察をしていきます。
ちなみに、今回も完結編ではありませんよ(笑)ヘタレですいません。

①親が0~9の中から4桁の数字を予め決める。(同じ数字はなし、千の位0もあり)
②子がその数字を予想して当てる。
③親は1手ごとに数字があればヒット、数字と桁(場所)があっていればペアという評価を与える。
課題:4ペアにできるまでの最短手数(評価を踏まえ、最善を尽くした手数の上限)を考える。


前回は最終目標の半分である、数字の種類が0~4の5種類、正解の桁が2桁を検証し、最善を尽くせば少なくとも4手までに正解を導けることが証明できました。また、「初手の結果を踏まえ、2手目で正解可能性のない手は除外する」(悪手仮説)も俄然真実味が増してきました。
さらに、まだ検証の余地がありそうですが、以下の2つの仮説も浮上してきました。
・「全ての評価別の場合分けにおいて上限はある手数に収束する」(上限収束仮説)
・「最も起こりやすい評価の中に最も手数がかかる場合が潜む」(木を隠すなら森仮説)(笑)
ざっくり言えば、「飛びぬけて手数がかかることはないから、同じくらい悪い評価のを適当に見繕って調べていけば上限に辿り着く」という感じです。と言うか、そうでないとこれ以上はとてもやっていけそうにありません(笑)
今回は、新しい仮説を使いつつ、一気に9種類3桁を検証してみたいと思います。
これは昔遊んでいた数字当てゲームの入門編とも言えるルールで、小学2年生の1学期の学習を終えた時点でいつでも遊ぶことができます。(「百の位」等)
一般的に0を使わずに1~9の数字で行うので、今回もそれで考えたいと思います。
もちろん、1手目の組み合わせはいきなり504通りと今までの20倍以上になりますから、全ての検証はできませんしする気もありません。
あくまでも自分の仮説に沿って上限を探ることが目的ですが、もしかしたら辿っていない手に妙手が潜んでいるなど、根本的に間違っている場合もあるかもしれません。それはご了承ください。

<例5>
9種類(123456789)正解3桁、「123」の場合(評価ごとの場合分けで検証)
◎1手目の組み合わせ・・・504通り 1+2+3+18+36+48+90+120+180=504
3ペア・・・・・123(1通り)
3ヒット・・・・231、312(2通り)
1ペア2ヒット・132、321、213(3通り)
2ペア・・・・・124、125、126、127、128、129、143、153、163、173、183、193、
    423、523、623、723、823、923(18通り)
1ペア1ヒット・134、135、136、137、138、139、142、152、162、172、182、192、
    324、325、326、327、328、329、421、521、621、721、821、921、
    243、253、263、273、283、293、413、513、613、713、813、913(36通り)
2ヒット・・・・214、215、216、217、218、219、234、235、236、237、238、239、
    241、251、261、271、281、291、432、532、632、732、832、932、
    431、531、631、731、831、931、314、315、316、317、318、319、
    342、352、362、372、382、392、412、512、612、712、812、912(48通り)
1ペア・・・・・145、146、147、148、149、154、156、157、158、159、164、165、
    167、168、169、174、175、176、178、179、184、185、186、187、
    189、194、195、196、197、198、425、426、427、428、429、524、
    526、527、528、529、624、625、627、628、629、724、725、726、
    728、729、824、825、826、827、829、924、925、926、927、928、
    453、463、473、483、493、543、563、573、583、593、643、653、
    673、683、693、743、753、763、783、793、843、853、863、873、
    893、943、953、963、973、983(90通り)
なし・・・・・・456、457、458、459、465、467、468、469、475、476、478、479、
    485、486、487、489、495、496、497、498、546、547、548、549、
    564、567、568、569、574、576、578、579、584、586、587、589、
    594、596、597、598、645、647、648、649、654、657、658、659、
    674、675、678、679、684、685、687、689、694、695、697、698、
    745、746、748、749、754、756、758、759、764、765、768、769、
    784、785、786、789、794、795、796、798、845、846、847、849、
    854、856、857、859、864、865、867、869、874、875、876、879、
    894、895、896、897、945、946、947、948、954、956、957、958、
    964、965、967、968、974、975、976、978、984、985、986、987(120通り)
1ヒット・・・・415、416、417、418、419、514、516、517、518、519、614、615、
    617、618、619、714、715、716、718、719、814、815、816、817、
    819、914、915、916、917、918、451、461、471、481、491、541、
    561、571、581、591、641、651、671、681、691、741、751、761、
    781、791、841、851、861、871、891、941、951、961、971、981、
    245、246、247、248、249、254、256、257、258、259、264、265、
    267、268、269、274、275、276、278、279、284、285、286、287、
    289、294、295、296、297、298、452、462、472、482、492、542、
    562、572、582、592、642、652、672、682、692、742、752、762、
    782、792、842、852、862、872、892、942、952、962、972、982、
    345、346、347、348、349、354、356、357、358、359、364、365、
    367、368、369、374、375、376、378、379、384、385、386、387、
    389、394、395、396、397、398、435、436、437、438、439、534、
    536、537、538、539、634、635、637、638、639、734、735、736、
    738、739、834、835、836、837、839、934、935、936、937、938(180通り)


さて、504通り全て書き出しただけで3000文字オーバーですが、書いた意味はあったのでしょうか(汗)実はこれ、規則性に従ってコピペしているだけでそんなに考えてないのですよね・・・組み合わせの可能性は9パターンあり、今まではその全てを検証していましたけど、今回は早速「木を隠すなら森仮説」を信じ、「1手目で最も起こりやすくて不運な1ヒットだった「415」の先に、必ず全体の上限が存在する」と仮定して続きを考えたいと思います。さらに、2手目は例えば「671」のように、1か4か5を場所を変えて一つ使う「悪手仮説」を活用すると、一気に180通りに絞られます。当然正解する可能性も含まれていますし、2手目としては悪い手ではないでしょう。
「え?一手目415なら、普通に全部使ってない678とかの方が良いのでは?つーかいつも私はそうしてるし?」と思われた方は、もう一度第1回第2回の「悪手仮説」を読んできて下さい。簡単に言い返すと、「1手目1ヒットなのに、絶対3ペアにならない2手目を選ぶのは遠回りじゃないの?」ということです。あくまでも仮説なので、自分も断言はできませんが、今回は自説で突っ走ってみるのが目的ですので(笑)

◎初手「415」評価1ヒットを踏まえた2手目の候補
※1、4、5のいずれかの数字一つを、初手とは場所を変えて用いる場合・・・180通り
3ペア・・・・・123(1通り)
3ヒット・・・・231(1通り)
1ペア2ヒット・132、321(2通り)
2ペア・・・・・126、127、128、129、163、173、183、193、523、(9通り)
1ペア1ヒット・136、137、138、139、162、172、182、192、243、253、324、621、
    721、821、921、(15通り)
2ヒット・・・・261、271、281、291、361、371、381、391、631、731、831、931、
    342、234、532、352(16通り)
1ペア・・・・・167、168、169、176、178、179、186、187、189、196、197、198、
    624、724、824、924、526、527、528、529、643、743、843、943、
    563、573、583、593、653、753、853、953(32通り)
なし・・・・・・647、648、649、746、748、749、846、847、849、946、947、948、
    674、684、694、764、784、794、864、874、894、964、974、984、
    567、568、569、576、578、579、586、587、589、596、597、598、
    657、658、659、756、758、759、856、857、859、956、957、958(48通り)
1ヒット・・・・671、681、691、761、781、791、861、871、891、961、971、981、
    246、247、248、249、346、347、348、349、642、742、842、942、
    264、274、284、294、364、374、384、394、634、734、834、934、
    536、537、538、539、562、572、582、592、256、257、258、259、
    356、357、358、359、652、752、852、952(56通り)


最も多く、そして最も厳しいだろう評価は「2手目も1ヒット」という結果になりました。確かに2回とも1ヒットだと、体感でもかなり厳しいと言えます。まず、1手目に使った数字を一つ再使用したわけですが、その数が合ってたのか違ってたのかの判断がつきません。まだ次に多かった評価「なし」の方が、すっきり早く解決できそうですね。しかし、「木を隠すなら森仮説」なので、我慢して「1ヒット」「1ヒット」の続きを考えていきましょう。
ここで正解から逆算すると、2手目1ヒットの56通りを次の2つに場合分けできることが分かります。
①1手目から再利用した1数字が実は当たっていたがまだ場所が違い、2手目に選んだ2数字は外れの場合・・・12通り
②1手目に選んだ数字は間違っていて、2手目に選んだ2数字のうち1つが当たり、場所が違っている場合・・・44通り

①は、例えば「671」の場合です。1が正しいと仮定して再使用したので、もしこれなら既に45と67を使用しないと仮定でき、3手目の候補は1○○となり、あとの2数は残る2389の中から2つの数字を選ぶことになります。ん?どこかで見たような・・・?
そう、実はコレ、4種類2桁ですからもう<例3>で証明済みなのです。確か3手でしたね。ここまで2手かかっているので、上限は5手ということになります。しかし、問題は②の場合もあるということでしょう。例えば「246」ですが、確率的にも4分の3以上はこちらのパターンです。常に最悪を想定する今回の趣旨では、3手目で②をどう攻略するかが鍵となりそうです。
とりあえず考えられるのは、やはり①だと仮定して3手目の候補を絞ることでしょうか。どう言うことかというと、1手目に再使用した数字をさらに3手目でも回して使ってみるということです。ここまで1ヒット1ヒットときたので、もし①だったとして、再使用したその数を本当に使うのならば、次は必ず1ペア以上になりますよね。もし②だと泥沼にはまりそうですが、やはり4分の1でも正解の可能性がある以上、攻めて行くべきでしょう。

①1手目「415」評価1ヒット、2手目「671」評価1ヒットを踏まえた3手目の候補
※1が正解だと仮定し、百の位は1に固定。残りの数字は出ていない2389から選ぶ。・・・12通り
3ペア・・・・・123(3手で終了)
1ペア2ヒット・132(4手で終了)
2ペア・・・・・128、129、183、193(5手で終了)
1ペア1ヒット・138、182、192、(5手で終了)
1ペア・・・・・139、189、198(5手で終了)
以上より、上限は5手であると言える。※<例3>を参照。

②1手目「415」評価1ヒット、2手目「246」評価1ヒットを踏まえた3手目の候補
※4が正解だと仮定し、一の位は4に固定。残りの数字は出ていない3789から選ぶ。・・・12通り
なし・・・・・・784、794、874、894、974、984
1ヒット・・・・374、384、394、734、834、934


ここで衝撃の事実が発覚しました。①だと仮定して1手目、2手目に使った数字を再々使用した結果、仮に②だった場合は1ペア以上にならないので、3手目ではっきり①か②かが判別できたのです。もし3手目の評価が1ペア以上ならば①だったと確実に言えることになり、自動的に残り手数も見えてくるオマケつき。もう検証の必要もありません。
そして、3手目の評価が「なし」か「1ヒット」だった場合、少なくとも②であることははっきりするわけです。結果的に3手目が正解可能性のない悪手になってしまったのは気になりますが、あとは②の場合の続きを考えるだけです。
組み合わせ数に差がないので、「なし」の方で検証してみましょう。
まあ、「上限収束仮説」に頼れば、一方を検証すれば十分に上限の片鱗が見えてくるはずです。
で、評価「なし」の場合は、3手目で3つの数字を使わないことがやっと確定します。「784」だとしましょう。ここで分かるのは、1と5のどちらかを使うことと、2と6のどちらかを使うこと、そして3と9のどちらかを使うことです。4手目は、1手目、2手目の場所の制約を踏まえると、次の22通りになります。8パターンに分かれ、やはり1ヒットが一番運のない手に見えますが、そろそろ差もなくなってきたので、一応全てを場合分けで考えてみます。

◎1手目「415」評価1ヒット、2手目「246」評価1ヒット、3手目「784」評価なしを踏まえた4手目の候補
※1か5、2か6、3か9からそれぞれ選ぶ。ただし5と6は一の位、1は十の位、2は百の位に入らない場合→22通り
3ペア・・・・・123(4手で終了)
1ペア2ヒット・132、321・・・(1)で検証
なし・・・・・・569、659・・・(2)で検証
1ペア1ヒット・192、921・・・(3)で検証
2ペア・・・・・129、163、523・・・(4)で検証
2ヒット・・・・352、532、361、631・・・(5)で検証
1ペア・・・・・169、529、653、563・・・(6)で検証
1ヒット・・・・961、691、592、952・・・(7)で検証
(1)「132」評価1ペア2ヒットは、3や2の場所が正しいと仮定すると矛盾が生じるので1の場所が確定となり、次の5手で終了。
(2)「569」評価なしは、必然的に数字が確定し、123、132、321のいずれかとなる。5手目123なら終了。5手目132ならば次の6手目で終了。321も同様に6手。
(3)「192」評価1ペア1ヒットは、1の場所が正しいと仮定すると123か169、9の場所が正しいと仮定するとと691、2の場所が正しいと仮定すると952をそれぞれ検証しなければならない。5手目123なら終了。5手目169とし、評価1ペアを踏まえれば1の場所が確定するので123が導け、6手。5手目691とし、評価1ヒットを踏まえると9は使わないことが分かり、4手目から1の場所も確定するので123が導け6手。5手目952とし、評価1ヒットを踏まえると2の場所が確定し123が導け6手である。従って(3)の上限は6手。
(4)「129」評価2ペアは、1と2が正しいと仮定すると5手目123で終了となるが、1と9が正しいと仮定すると169、2と9が正しいと仮定すると529をそれぞれ検証しなければならない。5手目169とし、評価1ペアを踏まえると2の場所が確定するが、まだ123と529の検証が必要となり、7手かかる。5手目529としても、同様に7手かかる。従って(4)の上限は7手。
(5)「352」評価2ヒットは、1と3が正しいと仮定すると123、3と5が正しいと仮定すると563、2と5が正しいと仮定すると529をそれぞれ検証しなければならない。5手目123なら終了。5手目563とし、評価1ペアなら2の場所が確定するが、まだ123と529のの検証が必要となり、7手かかる。5手目529としても、同様に7手かかる。従って(5)の上限は7手。
(6)「169」評価1ペアは、1が正しいと仮定すると123か132、6が正しいと仮定すると563、9が正しいと仮定すると529をそれぞれ検証しなければならない。5手目123なら終了。5手目132とし、評価1ペア2ヒットなら(1)より6手。5手目563とし、評価1ペアを踏まえると6が正しいことはありえなくなるが、まだ123と529の検証が必要となり、7手かかる。5手目529としても、同様に7手かかる。従って(6)の上限は7手。
(7)「961」評価1ヒットは、1が正しいと仮定すると123か132、6が正しいと仮定すると653、9が正しいと仮定すると529と592をそれぞれ検証しなければならない。5手目123なら終了。5手目132とし、評価1ペア2ヒットなら(1)より6手。5手目653とし、評価1ペアを踏まえると5や6が正しいことはありえなくなり、123が確定し6手。5手目529とし、評価1ペアを踏まえると5と9が正しいことはありえなくなり、123が確定し6手。5手目592とし、評価1ヒットを踏まえると、9が正しいことはありえないが、2が正しいと仮定すると123、6が正しいと仮定すると653の2択となるので、7手。従って(7)の上限は7手。
以上より、「なし」の場合の上限は7手であると言える。


同数だった2ヒット、1ペア、1ヒットが、計ったようにピッタリ上限7手で収束しました。2ペアも7手だったのは意外でしたが、試しに他の数字でも検証してみたところ、6~7手でピッタリと終えることができるようです。「上限収束仮説」様々ですな。3手目の博打がどう影響したかは分かりませんが、4分の1の確率で5手以内で終われますし、4分の3の場合でも7手ならそれほど遅れた印象もないでしょう。つーか5年前に感じていたそのままですしね。もちろん、「悪手仮説」を用いたアルゴリズムの結果が7手だったと言うだけで、もしかしたらもっと良い手段があっていつでも6手で終われる可能性も排除できていませんが・・・「2手目あえて遠回り仮説」も検証の必要があるのかな?
ここで、確かめの意味も込めて「3手目1ヒットの場合」も軽く扱ってみたいと思います。
例えば1手目「415」評価1ヒット、2手目「246」評価1ヒット、3手目「374」評価1ヒットは、再々使用していた4を使わないことだけでなく、今まで一度も使っていない89も使用しないことがもう確定できるので、3手目「なし」よりも条件が良くなりそうです。即ち、4手目は1か5、2か6、3か7の組み合わせを、場所の制約も踏まえて選んだ16通りに絞られ、一応場合分けすると評価「1ペア」のグループが最も多くなりますが、やはりその結果を踏まえた検証候補が「なし」の場合と同様3~4つに絞られるので、いずれも7手までで十分答えられ、上限は7手だと結論付けても問題ないことを確認しました。

総括してみると、「9種類3桁の数字当てゲームはいかなる場合でも上限7手で終えることができる」ことになり、これが8手以上かかった場合は、明らかに遠回りをしたなどの悪手を打っていると断言できるわけです。「1ヒット→1ヒット→なし→1ヒット→1ヒット→1ペア」という、6手目まではっきり言って考え得る最悪の絶望的な運を辿ったとしても(笑)最初から筋道を立てて考えていれば必ず7手目に「3ペア」にできるということですね。

さて、最後はいよいよ完結編、10種類4桁です。今回だけで1万文字弱ですし、さらに10倍の組み合わせがあるわけですが、冬休み中に果たして更新できるのか!?(笑)


<後述>
10種類4桁の検証原稿は書いていますがどうも簡単に行かなさそうな気配があるので、このシリーズの次回更新は未定です。

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