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数字当てゲームの考察 その2

2015年12月28日 | 重禾
前回に引き続き、数字当てゲームの考察をしていきます。基本ルールは以下の通りです。
ちなみに、また結論先送りなので悪しからず(笑)

①親が0~9の中から4桁の数字を予め決める。(同じ数字はなし、千の位0もあり)
②子がその数字を予想して当てる。
③親は1手ごとに数字があればヒット、数字と桁(場所)があっていればペアという評価を与える。
課題:4ペアにできるまでの最短手数(評価を踏まえ、最善を尽くした手数の上限)を考える。


前回は、数字の種類が0~3の4種類、正解の桁が2桁までを検証し、最善を尽くせば少なくとも3手までに正解を導けることが証明できました。
また、2手目に正解の可能性がない手を選ぶことは悪手(遠回りになる)であるという仮説も生まれました。もう少し詳しく言えば、例えば1手目に選んだ2数の中に1つだけ正解の数字がある(1ペアまたは1ヒット)と評価されたのに、2手目でそれを並びかえただけの手や、初手で選ばなかった2数字を選ぶことを指します。これを「悪手仮説」と定義しましょう(笑)
そこで今回はもう一歩進め、0~4の5種類、正解の桁2桁を検証してみます。
これは初手20通りなので何とか考え切れるだろう(笑)と言う安直な見込みと、最終的に求めたい10種類4桁の丁度半分であることから、ゲーム性を探るのに一番良いと判断したためです。
ちなみに4種類2桁は初手12通りでしたが、4種類3桁に発展させると初手24通りと倍になってしまいます。桁を増やすのは難易度を倍増させると言えるでしょう。10種類4桁は何と初手5040通り。先が思いやられますね・・・
(<例1>から<例3>を参照することがありますから、前回も合わせてご覧ください。)

<例4>
5種類(01234)、正解2桁、「01」の場合(評価ごとの場合分けで検証)
◎1手目の組み合わせ・・・20通り
2ペア・・・・01(1手で終了)
2ヒット・・・10(2手で終了)
なし・・・・・23、24、32、34、42、43・・・(1)で検証
1ペア・・・・02、03、04、21、31、41・・・(2)で検証
1ヒット・・・12、13、14、20、30、40・・・(3)で検証
(1)なしの場合・・・初手23とし、評価なしを踏まえての2手目は6通り。さらに評価で場合分けすると、
2ペア・・・・01(2手で終了)
2ヒット・・・10(3手で終了)
1ペア・・・・04、41(4手で終了)
1ヒット・・・14、40(4手で終了)
※前回<例2>で行った3種類、2桁の考察がそのまま当てはまる。
※初手24、32、34、42、43についても<例2>と同様になるため、(1)の結論は上限4手である。
(2)1ペアの場合・・・初手02とし、評価1ペアを踏まえての2手目は19通りあるが、さらに「悪手仮説」を踏まえ、2手目に0か2はどこかに必ず使うことにすると、以下の12通りに絞られる。
2ペア・・・・01(2手で終了)
2ヒット・・・10(3手で終了)
なし・・・・・23、24、32、42(4手で終了)※<例2>より
1ペア・・・・03、04、21(以下の検証により4手以内で終了)
 03の場合、0の場所が正しいと仮定すると01か04の2通りに絞れるので、4手。2の場所が正しいと仮定すると0は使わないことになり、2手目の3の場所と矛盾。よって4手。
 04の場合、03と同様に考えて4手。
 21の場合、0の場所が正しいと仮定すると01が確定し、3手。2の場所が正しいと仮定すると2手目の1の場所と矛盾。よって3手。
1ヒット・・・12、30、40(以下の検証により4手以内で終了)
 12の場合、0の場所が正しいと仮定すると01が確定し、3手。2の場所が正しいと仮定すると2手目の2の場所と矛盾。よって3手。
 30の場合、0の場所が正しいと仮定すると01か04の2通りに絞れるので、4手。2の場所が正しいと仮定すると0は使わないことになり、2手目の3の場所と矛盾。よって4手。
 40の場合、30同様に考えて4手。
※初手03、04、21、31、41の場合も同様の考えを辿ることで、(2)の結論は上限4手であると言える。
(3)1ヒットの場合・・・初手12とし、評価1ヒットを踏まえての2手目は19通りあるが、さらに「悪手仮説」を踏まえ、2手目に1か2はどこかに必ず使うことにすると、以下の12通りに絞られる。
2ペア・・・・01(2手で終了)
2ヒット・・・10(3手で終了)
なし・・・・・23、24、32、42(4手で終了)※<例2>より
1ペア・・・・02、31、41(以下の検証により4手以内で終了)
 02の場合、0の場所が正しいと仮定すると01が確定し、3手。2の場所が正しいと仮定すると2手目の2の場所と矛盾。よって3手。
 31の場合、3の場所が正しいとすると1は使わないことになり、1手目の2の場所と矛盾。1の場所が正しいとすると、01か41の2通りに絞れるので、4手。
 41の場合、31と同様に考えて4手。
1ヒット・・・20、13、14(以下の検証により4手以内で終了)
 20の場合、1の場所が正しいと仮定すると01が確定する。2の場所が正しいと仮定すると2手目の0の場所と矛盾。よって3手。
 13の場合、1の場所が正しいと仮定すると01か04の2通りに絞れるので、4手。2の場所が正しいと仮定すると1は使わないことになり、2手目の3の場所と矛盾。3の場所が正しいと仮定しても同様に矛盾。よって4手。
 14の場合、13と同様に考えて4手。
※初手13、14、20、30、40の場合も同様の考えを辿ることで、(3)の結論は上限4手であると言える。
以上から、5種類2桁の場合の最短手数は4手である。


ここまでやると、何となく法則性が見えてきました。
検証中、同じような考えの文章を使い回していることからも察しが着くと思いますが、「悪手仮説」を用いると飛びぬけて困る結果は飛び出さず、実にすらすらと解法に向かうことができるのです。考える組み合わせを減らせたと言う利点も大きいですね。
あと、やはり運が良い場合は短くなりますが、運が悪い場合でも飛びぬけて手数がかかることはなく、大体同じ手数に集約することも分かってきました。まさに上限なのかもしれません。
つまり、運が最悪で「常に悪い評価」のみ考えていけば、他の「ちょっと良さそうな評価」は上限に集約するかそれ以内に収まり、最早考えるまでもないということです。これは検証の手間を大幅に減少させることができる発見です。
この場合の「運が悪い評価」は、「最も出やすい評価」と同義であると推測できます。
5種類2桁で言えば、初手なしが6通り、1ヒットが6通り、1ペアが6通りで、いずれも上限は4手でした。
4種類2桁の時は、<例3>の通り1ヒットが4通り、1ペアが4通りで、いずれも上限は3手でした。
このまま一般化するのはまだちょっと乱暴な気もしますが・・・
最終目標の10種類4桁の場合、「最も出やすい評価」は1ヒットの1440通りになるようです。
まだまだ気が遠くなりますが(笑)初手の総数が5040通りだったことを思えば3分の1以下に減らせてますよね。

では次に、「悪手仮説」は本当に悪手だったのかも検証してみます。
例えば初手02で1ペア、2手目でその2数を使わず13で1ヒットという評価を得た場合を考えてみます。
4種類2桁の場合、3手目に01か32の判断がつかず4手となってしまうのは明らかに悪手でした。
しかし今回(5種類2桁)の場合、2手目で「4は使用しない」という裏の結果を得ることができるので、01か32に絞れたことは手が遅くなっていません。
例えば初手12で1ヒット、2手目30で1ヒットでも、同様に上限4手になります。
初手12で1ヒット、2手目34でなしだった場合も、0が確定できるので01か20に絞れ、4手です。
ただし、1手目に1ペアや1ヒットした2数字をいずれも使わないというのは、2手目で正解する可能性を確実に自ら潰しているので、悪くはならないにしても良くもならないことは間違いないでしょう。<例4>の考察のように「悪手仮説」を使用して手を選んだ場合、2手や3手で正解することも稀ですが可能でしたからね。期待値と言う意味ではやはり悪手だと言えると思います。今は上限を考えていますが、そもそも早く正解することがこのゲームの最大の目的なので、期待値は見逃せません。
もちろん、初手12で1ヒットに対し、2手目で逆にしただけの21では何も実りもなく大悪手です。「1手目に1数字の存在しか分からなかったのに、その数字を並び替える組み合わせ」だけは完全に除外して構わないでしょう。
これを10種類4桁に応用すると、例えば1234で1ヒットだった場合、4321なんて手は大悪手で、5678は悪いとはいえないけど僅かに存在する2手目正解の可能性を逃していると判断できるので最善手ではなく、少なくとも例えば1の使用を仮定し5671などと攻めて行く姿勢が正解に近づく(期待値が高い)と考えられます。「でも1が正解かどうか判断できないのでは?」と思われるかもしれませんが、それは今後の評価の検証次第で何とでもなると言うのが自分の考えです。と言うか、自分がこのゲームをやる場合はいつもそういう攻め方をしますからね(笑)それでアベレージは7、8手ぐらいですから、飛びぬけて悪くならない「悪手仮説」を使えば、経験上10手以内で行ける気もしてきました。

最終的には上限と種類や桁数に何らかの法則性を見出せると良いのですけど・・・今回の結果を踏まえると、種類が1増えると手数が1増えるというのはありそうですが、まだ何とも言えません。次はいよいよ桁を増やしてみるか・・・
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