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銀座の屈辱

2013年05月21日 | 時事
乙武さんの「銀座の屈辱」で議論沸騰 「車いす」を理由に入店拒否できるか?
乙武さんだから提示できる問題ですな。

簡単に経緯を書くと、乙武さんが銀座にある店に入ろうとしたら、車椅子では入れそうもない店だったので、店員に頼んで運んでもらおうとしたところ、入店を拒否されたとのこと。それに対して自身のツイッターで店名を名指しで非難したことが発端のようです。ネットでは、どちらかの肩をもって一方的に批判する記事が多く見られていますけど、これがもし学校だったら、明らかに「けんか両成敗」でしょう。店側には、断るにしても言い方が在るし、乙武さんも冷静に批判する必要があったと思います。

まず、事の発端である車椅子は、介助犬などと同じく「そのことを理由で差別してはならない」つまり入店拒否できないことが法律で定められています。何故こんな法律がわざわざあるかというと、入店拒否が当たり前である店が余りにも多いからでしょう。自分は特別支援畑にいたので、彼らの感じる社会に対しての「壁」は想像以上に多くあることが良くわかります。ソコにあって我々が当たり前に利用しているものが、彼らにとっては外国にあるもののように感じるわけですね。普通ならその時点で諦め、特に文句も言わないので、我々は気づくことがないわけですが、社会問題として提示できるのは乙武さんならではだといえるでしょう。店に一言言うなら、状況によっては無理だったとしても、「日を改めてご入店下されば歓迎します。」という相手を慮った断り方が必要だったのではないでしょうか。

一方、いくらムカついたからといって、店名を名指しでインターネットに公開して非難することは、ネットモラルに反するどころか、「名誉毀損」に当たる可能性まで出てきてしまいます。ネットは不特定多数の人が見るものなので、知り合いに愚痴をこぼすレベルで使うのは明らかに誤りです。特に乙武さんのような有名人の発信は閲覧数もケタ違いなので、発言には細心の注意を払うべきです。この前文科省から出た「いじめ例示」にも「インターネット上に実名を挙げて悪口を書く」ことを挙げていましたが、大人である我々がモラルを示さないで、子どもにカッコがつくでしょうか。これは乙武さんが自書で述べている通り、障がい者だからというのではなく、「アンタの性格の問題」だと思います。

と言うわけで、この件は双方に配慮が足りなかったの一言に尽きます。まあ和解が成立しているようなので、これ以上蒸し返す必要はないですな。

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