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ガム離れ

2014年09月05日 | 時事
“若者のガム離れ”製菓各社が危機感 想定外の調査結果「スマホが需要奪う」
言いたいことは非常によく分かり、面白い見方だと思いますが、風が吹けば桶屋が儲かる感が否めません。

確かに自分も10年前に比べるとガムを食べなくなりました。しかし、スマホは現在も持っていないので、少なくともスマホの影響ではないと断言できます。その頃は通勤・通学中に車や自転車に乗りながら噛んでいましたが、通勤時間が短くなり、味がなくなる前に着いてしまい(笑)もったいないのでやめてしまいました。まあそういう意味では、ガムの需要はズバリ長時間の暇つぶしにあると言え、確かにスマホと同じカテゴリーに属しているとも言えるでしょう。しかし、そもそもガムは口を使う暇つぶしですから、別にガムとスマホは一見共存できそうな気がしますね。カーラジオやウォークマンと言った耳を使う暇つぶしとはちゃんと共存してきたわけですが、人間、目や指を動かすものと口を動かすものとは共存できないと言うことなのでしょうか。普通にゲームやスポーツしながらもガム噛みますけど・・・。
車や自転車に限って言えば、暇つぶし目的で運転中にスマホを使うことは法律で禁止されているので、環境的というか常識的に共存し得ません。都会では電車で通勤する人が多いので、そういう発想になっているのでしょうか。電車をイメージすれば、新聞や雑誌などとスマホは使い道が競合していると言えますし、イアホンをつけて音楽を聞く目的でも、スマホはウォークマンなどを完全に互換しています。「目・指・耳」を使う媒体は、基本的に同時に2種類は使用しませんからね。なので、「週刊誌やCDが売れなくなったのはスマホのせい」というのならまだ的を得ていると思います。しかし、スマホで口を使うアプリとか、味覚を満足させる技術は今の所できていないので、やはりガムとの競合性ははっきりしません。

同時期にAが増え(または減り)、Bが減ったという事実があっても、「AのせいでBが減った」という推論は自明ではなく、しっかりと関連性を証明する必要があります。ガムの目的は単に通勤中の暇つぶしだけでなく、おやつとしての嗜好性や、口臭対策、虫歯予防なども挙げられます。もしかしたら、最近の不況や物価高のせいで必須の食物ではないおやつ自体の消費が敬遠されており、相対的にガムも減っているだけかもしれませんし、最近はキシリトールが当たり前となり、それ程CMで言わなくなったので、逆に「虫歯予防になる」という宣伝効果が目新しくなくなっているのかもしれません。また「ガムはゴミが出る」という視点から見ると、公園や公共施設にゴミ箱が減ったのも、外でガムを食べることが難しくなり、ガムが減った理由になり得るでしょう。その辺にガムを捨てる人がいると景観も悪くなりますし、靴にくっつくと取るのが大変、清掃ボランティアをしてみたら道路掃除が大変と言うことで、「ガムは減ったほうが良い」と考える人が多くなっていることも原因かもしれません。単に労働者人口が減り、その辺をターゲットにした商品が全体的に落ち込んでいるだけと言う見方もあるでしょう。スマホ説はこれらに比べるとまだ関連性の証明が弱い気がしますね。

何でもネットやスマホに結び付けて悪だと論ずる風潮は、いい加減いかがなものかと思います。
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