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覚悟なきドナー登録

2019年07月12日 | 時事
覚悟なき善意が医療現場に余計な混乱を招くこともあるのですよね。

骨髄バンクのドナー登録はほんの少しの採血でできますから、自分が登録することで助かる命があるのならと登録する人が増えることは一見良いことのように思えます。提供する意思があってもほしい方との抗体の型が一致しないと提供できないわけで、登録者が多ければその分適合する確率も上がりますからね。しかし問題は、いざ型が合う方が必要としていて要請があった場合に、説明を聞いた段階で提供者側のリスクを初めて知り、そこで断ってしまう人が増えているそうです。骨髄を採取するには骨盤のところに注射をするそうですが、全身麻酔になり万が一の後遺症のリスクがあるわけです。また事前事後を含めた入院も2~3日に及ぶため、仕事や子育てをしている人だと中々時間が取れないことも断られる原因なのだとか。よく考えたらそこまでのリスクを払ってまで第三者を助ける覚悟はできていなかったということで、辞退されてしまうのですね。その心情は理解できますが、実はこのプロセスで一番困るのが医療現場なのです。

白血病は血液のガンとも言われ、昔ほど不治の病ではないにしろ、恐ろしい病気の一つです。しかしこの骨髄移植で治る可能性は比較的高く、血縁者だと抗体が適合することも多いため、通常は身内がドナーになり移植手術が行われます。赤の他人だと適合率は万に一つレベルになってしまい、藁をもすがる思いでドナーの説得に当たるわけですな。もちろん時間がかかればかかるほど病気は進行しますから、時間との闘いは当然あります。限られた時間の中で移植の準備も進めつつドナーへの説明と説得に時間を割くわけで、軽い気持ちで断られてしまっては相当な損失になることでしょう。臓器移植などはいざという際に本人は亡くなっていますから、提供意思に○がついていれば遺族にも強く出られますけど、こちらはまだ生きていますからね・・・

自分ができるとしたら献血くらいかなあ・・・でも健診でわずか40cc抜いただけで貧血を起こすようなヘタレなので、とても200ccは無理かも(笑)

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