(株)カプロラクタム-blog

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レベル4施設稼動

2015年08月04日 | 時事
30年以上住民反対、危険病原体扱う施設稼働へ
扱えるのに使えなかった問題の施設がようやく稼動した模様です。

BSL-4(バイオセーフティレベル4)とはエボラ出血熱のような最強クラスの病原菌ウイルスのことで、それを研究できる施設ということは、当然その分厳重な管理体制と予算をかけた施設であることが伺えます。しかし地域住民の反対に遭い、何と30年間も「絵に描いた餅」だったわけです。それこそ昨年のエボラ騒動のように、現在はいつ危険なウイルスが日本にやってくるか分からない時勢です。しかしいざ感染が確認されても研究施設がなければ太刀打ちできないのは至極当然の話。去年の騒動を見て、やはり準備しておくのに越したことはないという当たり前の世論に、ようやく地域住民が折れたと言った所でしょうか。

このように、いつ危機に晒されても良い様に万全の体制を備えておくことは非常に大切なことです。エボラにかかりたくないと思っていても、ひょっとしたら現地帰りの旅行者が潜伏期間中知らずにあなたの街の病院やコンビニを利用して病原菌をばら撒くことだって想定できますし、そう考えていくと完全には防ぎようはありません。その結果、いざパンデミックとなってしまった時に、「いや、みんなが反対したから研究できてないし対応もできません。」となっては元も子もありませんからね。東日本大震災で皆が原発問題に目覚めたように、この施設も昨年の騒動がきっかけとなったのは間違いなさそうですが、本来は何か起こる前にちゃんと想定しておかないといけないことだと思います。

で、これ今の安保関連法案の議論にもそのまま当てはまるのではないでしょうか。無意味な反対ばかりして現実を見ないようではいずれ身を焦がすことになる気が・・・