(株)カプロラクタム-blog

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徒歩通学

2006年02月07日 | 時事
定額タクシーで安全下校 岡山の会社、全国初
ついに小学生がタクシー下校ですか・・・

近年は嫌な事件も多く、多くの保護者が子どもの登下校に不安を感じていることは分かります。この件には文科省も通知を出したほどで、登下校時の子ども達の安全確保は学校としても地域としても今更ながら急務となっています。防犯ブザーなどは当たり前。記憶に新しい記事では、名札を外して下校したり、教職課程の大学生と一緒に帰ってもらったり、GPSなど発信機を持たせたりする所もあるようですね。

しかし、僕はいくら安全のためだからと言っても、小学生がタクシーやバスなどを使って下校することには賛成しかねます。子ども達は、「歩く」ことによって我々が考えている以上に多くの事を学んでいるのです。距離感、平衡感覚、近所の地理や人の様子、危険箇所や行動、自然の仕組みなど、敢えて挙げてみるとどれも当たり前のようで重要な学習内容ばかりです。
もちろん、体力をつける意味も当然あるでしょう。自分も1年生の頃はランドセルを背負って、1kmほどしか離れていない家までの道程を、肩が痛くなったり息が上がったりしながら帰った事を今でも覚えていますが、高学年の頃にはそれなりに体力もついたため、それほど苦労してはいなかったように思います。それに、車に慣れてしまうと、歩ける距離でも車に頼ってしまいますからね。そんな若いうちから楽を覚えてしまうと、将来もろくなことがないのでは?
まあ、家から学校までの距離はそれぞれ違うため、遠い所に住んでいる人にとってみれば不公平だと感じるかもしれません。しかし、3kmぐらいであれば僕は十分歩いて通える距離だと思いますし、基礎体力の落ちた現代の子ども達には、むしろ必要な運動時間だと捉え、ぜひ通わせてやりたいと思います。

自分が小学生の頃、下校中はよく寄り道をして、ちょくちょく怒られもしましたが、とても楽しい時間でした。秘密の抜け道を探検したり、最短経路を考えたり・・・あ、今とやってること一緒ですね(爆
1人での登下校が心配な時代であることは紛れもありませんが、教師や地域で協力するなどして影ながら見守っていき、せめて子ども達に「下校の楽しみ」を味わう機会だけは残していきたいものです。

しかし、このタクシー5人で使うとして片道160円。年200日とすると6万4千円か・・・リッチだよなぁ。