(株)カプロラクタム-blog

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修学旅行3日目

2005年10月21日 | Weblog
今日は最終日。行き先は東京タワーです。

よほど疲れていたのか、むしろ自分が疲れて気づかなかっただけなのか、同じ部屋にいた生徒は非常に大人しく寝てくれました。例の子の発作の声で目が覚めることもありませんでした。お陰で3日目とはいえ、何とか1日もちそうです。彼も今日は朝からとても元気で、朝御飯をおかわりして食べていました。

・・・が、タワー直前のバス内でまたしても発作。最後の見学先もスキップか・・・と一瞬諦めかけましたが、僕の独断で彼と養教と自分の3枚分のチケットを主任から受け取り、20分様子を見た後に遅れて見学コースに入りました。
この時、実際に下見に来ておいて良かったなぁと切に思いました。どこを通って、どのエレベーターを使えば合流できるのか手に取るように分かり、多少早足でしたが無事20分の差を縮めて見学集団に追いつくことができました。養教や主任は僕の単独行動が心配だったらしく、盛んに現在地を伝え合っていましたが・・・

まあ、何にせよこの一件で脳裏に一つの仮説が思い浮かびました。今までの彼の発作にはある決まりがあって、イスに座っている時や寝転がっている時などのリラックス状態の時に起きやすいのです。ということは、寝る際の発作は止められないにしろ、日中の発作は彼を常に活動状態に置くことで防げるのではないでしょうか。
てんかん発作は、起こる度に脳が破壊されていきます。そのため、どんな副作用が出ようが、とにかく薬を飲ませてでも発作は止めた方が良いそうです。もしも眠らせないようにするだけで発作が回避できるのなら、副作用の心配もなく大変に画期的なことです。
歩いていても発作が起こる生徒もいるので、本当に彼限定の方法のようですが、試してみる価値ありと、東京タワーから岐阜に帰るまでのバスや新幹線内で、常に声をかけたり触ったりして、とにかく彼を休ませずにしていました。その結果、解散式まで見事に一度も発作を起こすことなくこぎつけることができました。
まあ、それがこの技のお陰だとは限りませんがね。学校でも試してみようか・・・

そんなこんなで、無事全日程を終えることができました。旅行記というよりは知的障害の啓発セミナーに近い文章になってしまいましたね。いずれは書きたかったので、それもまた良しとしますか。

う~ん、ビールが美味い!