台風12号は明け方まで時折り雨を降らせたものの、夜が明けた後は予想通り西へ大きく進路を変えて南九州から遠ざかっていった。やれやれだ。
勢力は990ヘクトパスカルと台風の卵みたいな大きさだが、相変わらず海上にあるため、高温の海流からエネルギーを得ているので熱帯低気圧にはならずに台風のままでいる。
そのしぶとさは「半端ない」。
台風通過後の晴れ間というにはほど遠いが、これを書いている今の時点(12時40分)で明るい曇り空である。
気温は29度と低めだが、湿度が高いので蒸し暑い。
今日から8月だが7月までに12号の台風はやや多い気がする。
25年前の平成5年(1993年)の夏は梅雨明けがないほど連続の雨天が続き、8月6日には鹿児島市内であの当時初めてだったと思うが時間雨量100ミリを観測している。これが「8・6水害」で、郊外の竜ヶ水駅では西側の切り立った崖から大量の土砂が流れ込み、ちょうど停車中の列車が立ち往生したことがあった。
崖下の病院で何名かの死者を出したが、列車の乗客・乗員に被害はなく、海上自衛隊やフェリーが救助に向かって海から加治木方面へ避難させたのが、美挙として記憶に残っている。
今夏はそんなことはないと思うが、時間雨量が100ミリを超えることが珍しくなくなった時代だ。政治じゃないが「一寸先は闇」ということを頭の隅っこに置いて行動しなければならないようになったのかもしれない。