満開の前後、やや寒かったために長いこと楽しめた今年の桜だったが、今はすべて散り、葉桜が日に日に緑を増している。
やや寂しくなった庭の花木だが、ようやくクレマチスとオオデマリが満開になった。

今年のクレマチスは小ぶりだ。葉っぱ自体、よく出ているのだが、密生してこれも小ぶりのようだ。
それでも花の数は多い。テラスに張ったネットに絡んで、地面に近いところから人の背丈の上の方まで、満遍なく満開だ。
陽光ならもっと明るい色合いが元気よく照り返すのだろうが、曇りで小雨模様とあってはそうは行かない。それでも元気をくれる花だ。

その一方でオオデマリは粛然としている。白の色合いにグラデーションは何もないので地味な感じだが、かえって気品があるように思われる。
木花もさまざま、草花もさまざま、人もさまざま。犬も猫も。
我が家には満14歳の犬ウメと満15歳の猫モモがいるが、どちらも雑種で、人間の年齢に換算すると75歳か6歳だそうだ。飼い主とほぼ同世代である。
家内と我が家の犬と猫の話をしていたら、
「それはそうと、犬には様々な種類と大きさがあるけれども、猫はどの猫もさほどの違いはないな」となった。
「ああ、そう言われればそうだよね」
犬にはバカでかいドーベルマンから極小のチワワまで、大きさだけではなく容姿にとてつもなく違いがあるが、猫は毛の色と長さに違いは大きいにしても、それ以外の形態ではさほどの違いはない。
一説によると、犬は人間と共に生きてきた間に品種改良されてさまざまになったが、猫は人間に近づいてはいるが、野生のまま飼いならされ過ぎずに済んで来た――からなのだそうだ。
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