万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

光と影の見える万華鏡映像

2009-02-08 20:43:04 | 万華鏡ブログ

喜多里加さん・小嶌淳さんの「天気輪の柱」から映像写真をもう一枚。
レクタンギュラーミラーシステムは四角柱のように組んだうち、3枚が鏡になっているもので、折り返した模様がずっと長く連続していく映像になっています。小嶌さんの作品には割合と多く見られるミラーシステムです。残りの一面にも少し反射する素材を使っていて、周辺部を映りこむオブジェクトの色合いに染めています。
小嶌さんのオブジェクトは、光を受けた時の輝き方がきらきらするものや、ぼーっと光るものなど組み合わせて影と光の陰影を味わうような映像だと思います。
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光を帯びる花

2009-02-07 23:25:54 | 万華鏡ブログ

昨日ご紹介の喜多里加さんと小嶌淳さんの万華鏡「天気輪の柱」には3種類のミラーシステムが組み込まれています。少し暗い感じの映像ですが、光を当てると急に輝きを増し、驚くほど鮮やかな発色を見せます。薄暗い森の中にひっそりとありながら、光を発する花のようです。不思議で妖しげな映像ですね。
この2ミラーのほかに、3ミラー、レクタンギュラーミラーシステムがあり、いずれも暗い中に浮かび上がる映像に独特の雰囲気があります。

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「陶・雛・万華鏡・・・喜多里加の世界」展から

2009-02-06 22:51:13 | 万華鏡ブログ
2月3日から国立駅近くのアートの庭で開催中の陶芸家「喜多里加の世界」展に伺いました。独特の表情を持つ喜多さんの陶芸にはファンも多く、毎年こちらで開催される展示会には多くの方がいらっしゃるそうです。そしてその陶の筒に鏡とオブジェクトを組み込み、万華鏡の命を与えているのが万華鏡作家、小嶌淳さんです。
この写真の作品は「天気輪の柱」という新作の万華鏡です。一見したところ万華鏡には見えませんが、覗き口が3箇所あり、3種類のミラーシステムが組み込まれています。正面に見える窓を含めて、3つの窓があり、そこから光を取り込みます。鋲のついた木の枠に囲まれているのがオブジェクトセルで、手で軽く回すことができます。きれいにデザインされ、加工された木材と、光沢を抑えた金属の部品が、ざくっとした手触りの陶との組み合わせを楽しんでいる・・・そんな印象を受けました。ふたりの作家さんのこのコラボレーションは、ほかのどこにもない万華鏡を見せてくれます。
万華鏡ではありませんが、陶のお雛様もとても素敵でした。音楽が聞こえてきそうな五人囃子やそれをにこやかに楽しんでいるようなお内裏様・・・おすまししていないところがとっても良かったです。この作品展は22日まで開催中です。(月曜定休)
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コーキー・ウィークスさん

2009-02-05 17:46:26 | 万華鏡ブログ
コーキー・ウィークスさんの真鍮製ホイール万華鏡の2ミラーの映像です。ホイールに並べられたオブジェクトの立体感を映像に映し出しながら、均整の取れた7ポイントの円形の映像になっています。安定感を感じる映像です。
そしてもうひとつ組み込まれた3ミラーシステムは狭い角度の二等辺三角形に組んだもので、映像が細かく、部分的に重なりながら、視野いっぱいに広がっているので、にぎやかな色の乱舞といった感じ。同じものを見ているとは思えません。この落差が面白さのひとつです。
この作品はホイールの上だけが装飾的ですが、筒全体にびっしりとビーズや大きな飾りをつけた装飾が特徴の作品もあります。真鍮製のあとに手がけた万華鏡の素材にもびっくりするほどの多様なバラエティーがあり、いつも新しい作品に挑戦し続けているように思われます。万華鏡を創り始めたのが1983年、その前から織物、陶芸、ジュエリー、ステンドガラスなど多くの工芸に携わっていました。その多彩な技術とアートセンスで生み出された万華鏡の数も15万個とか・・・どこからそのアイディアが湧き出してくるのか、そのエネルギーが生み出されるのかとても興味を抱かずにはいられない作家さんです。
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ホイールを飾る楽しさ

2009-02-04 16:53:27 | 万華鏡ブログ

この万華鏡はアメリカ万華鏡界をリードしてきた作家さんのひとり、コーキー・ウィークスさんの初期の頃の作品です。かなりしっかりした造りの真鍮製万華鏡のシリーズで、小さいものはペンダントからこのような卓上型の作品まで、いろいろな種類の万華鏡を考案し、製作していました。コーキーさんはひとつの万華鏡に2つの異なったミラーシステムを組み込んだ作品で、ザ・ブリュースターソサエティーの「創造的作品賞:Award for Creative Ingenuity」の受賞者第1号(1986年)になった方です。この万華鏡にも2ミラーと3ミラーの2種類が組み込まれています。
そのような歴史的価値もさることながら、このホイールのきれいさ、楽しさにご注目ください。ビーズやガラス細工、天然石、金属細工などを目いっぱい並べたホイールの表情はコーキーさんならではのもの。素朴なアイディアですが、外から見てもきれい!そして中を覗けばまた姿を変えた映像となって目を楽しませてくれます。
この貴重な万華鏡は仙台の「桴館」さんのコレクションです。
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