万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

アンティーク万華鏡

2006-06-17 23:26:45 | 万華鏡ブログ
この写真はベーカーコレクションの中でも歴史的な価値のある万華鏡の数々です。実際に中を見ても残念ながら、きれいに見えるものは少ないのですが、発明された当時、大いにもてはやされたということですから、どんな風に見えたのだろうと思いを馳せるのも楽しいものです。
19世紀に科学者によって発明された科学器具のようだった万華鏡が、「哲学的おもちゃ」と言われ、当時のヨーロッパで人々に受け入れられたこと、それが一時期すたれたものの子供のおもちゃとして生き残り、20世紀の終わりごろに今度は工芸運動のひとつとして復活。その後、現代アートとしての万華鏡の歴史はアメリカでやっと30年ほどになります。現代アートの中でどんな位置を占めるかと言えば、多様な素材(Mixed Media)で構成される現代的な3Dアートと定義する人もいます。また見る人の参加を必要とするという意味でインタラクティブなアートでもあります。この現代性が、ヨーロッパでなく、アメリカでルネッサンスを起こした要因なのかもしれません。アンティーク万華鏡からLED光源を内蔵する万華鏡まで、あるいはダイクロイックガラスという新しい素材を取り入れた万華鏡まで、それぞれの時代の人の心を捉えながら変遷していく万華鏡の歴史にもぜひ、目を向けていただければ、さらに万華鏡を楽しんでいただけると思います。
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