細野朝士さんのテレイドスコープ、新バージョンをご紹介します。
テレイドスコープは、レンズの向こうの景色を万華鏡模様に変えてしまう魔法のような筒です。 細野さんはテレイドスコープにも様々なミラーシステムを試みてきましたが、今回は
すっきりとスマートな姿で、4つの種類の3ミラーシステムがあります。
今日はこの蝶の写真を見てみました。
最初は30-60-90度に組んだもの。 3回の反復映像、2回の反復映像、そして6回の反復映像が組み合わされて見えます。6ポイントの映像が目立つので、細野さんが「スノー」と呼ぶ映像です。
次は「キルト」と名づけられた4ポイントの映像の繰り返し模様です。 45-45-90度にミラーを組んでいます。
上の2種類はどの角も360度を等分しますから、対称性のある繰り返しがずっと続く映像です。
次の映像はミラーを2等辺三角形に組んだものです。大きな中心映像とその周りを囲む映像から成っていますが、周りの映像は重なり合う部分もあり、均等な繰り返しの見え方ではありません。
それがこのミラーシステムの面白さになっています。「はなび」と細野さんは呼んでいます。
そしてその2等辺三角形がさらに細く組まれているミラーシステムから、次のような細かい細密画のような映像が見られます。
これは細野さんが「マンダラ」と呼ぶ映像です。
スリーミラーシステムと言っても、組み方によってこんなに違う世界を生み出すのですね。
これらは1枚の写真を見た映像ですが、元の写真とはかけ離れた模様ですね。そして、世界のどこでも、何でも万華鏡映像にして見られるのですから楽しみ方は無限大。
これらのテレイドスコープには、先端に水晶球が使われています。 アクリルに比べてよりクリアな映像が見えるのが嬉しいですね。
テレイドスコープは飾っておく作品ではなく、ぜひ持ち歩いて楽しんでいただきたいです。楽しいですよ! すでに一般的なものをお持ちの方も、細野さんのテレイドスコープはまた違った世界を見せてくれることでしょう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます