万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

手毬のような万華鏡映像

2006-08-12 17:39:52 | 万華鏡ブログ
IKA展招待部門に出品された切敷章さんの「手毬」という万華鏡の内部映像です。外部のデザインは落ち着いた和風の色合いで、縦長・箱型のステンドガラスの作品です。そのまま照明として見れば、やわらかな光が、ガラスのデザインを浮き上がらせています。ベネチアンガラス風のミルフィオーリという小花をそっと入れ込んだり、曲線と直線を生かした構成など、よく考えられたデザインです。そして上部の覗き口から見える映像がこの写真です。おそらくこのふくらみのある映像から「手毬」と名付けられたのではないかと思いますが、外部のデザインからは想像しにくい、ユニークな映像です。そしてこの作品は覗くと、仄かにお香のにおいが立ち上ってくる演出がなされています。やさしい光とかぐわしさ、そしてふくらみのある丸い映像に癒される人も多いのではないでしょうか。このほかに「球状星団」という作品も出品されていますが、こちらはホイールタイプの作品で、球状の繰り返し映像が視野いっぱいに映りこむものです。この作品もステンドガラスの美しさを堪能できます。切敷さんの作品をいくつかの万華鏡展で拝見しましたが、心温まるテーマだったり、思いがけない楽しさを演出なさったりしていて、見る人の気持ちを明るくしてくれる気がします。
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