うす曇り。
春疾風雲一切を払いたり 正子
青空のしずかな発光春の昼 正子
がまずみの花を縁取る日の光 正子
がまずみの花のほとりの明るさよ 正子
●昨日の青空。よく晴れて、雲は全くない。上空は、昨日と一昨日つよい風が吹いたのは、たしか。だのに、空は真っ青ではない。全体に淡い青。霞がかかっているわけでもない。
●注文していたスニーカーが届く。同じ物を色違いも含めてこれで5足目。学生時代、皿が峰の登山で親指の付け根をいためてから、靴に悩む。後悔先に立たずの外反母趾。
●蒸しきんつばの伊豆土産「山づと」が届く。ぽんと一口だが、割って中に栗餡が入っているのを確かめる。ちょっと渋い。
●外出自粛が続いているが、故郷での子どもころの生活を思えば、次元は全く違うものだが、ずっと外出自粛のような生活だったなあ。本屋もない。本は学校の図書室のもの。朝夕、南の前山を見、向こうにある街を思い、後ろの山裾の墓地の丘にのぼり遠くを見、青く煙る四国山脈を南に見、西の方にある瀬戸内海をゆく船と島を見、夕陽が島の向こう落ちるのを見て一日が終わった。その時間には、風呂を焚く煙の匂いがどこからか漂った。思うのは、いつも山の向こう、海の向こうのこと。日の出、日の入、月と星空。「山のあなたの空遠く、幸い住むと人のいう。」を信じていたか。