俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

1月17日(月)

2011-01-17 10:14:43 | Weblog
 震災記念日
★心臓の芯を冷やして霙降る  正子
平成7年1月17日、未曾有の被害をもたらした阪神大震災。一読して、霙降る底知れぬ冷気に、身も心も包まれ、寒気まさに極まります。非情な震災へ込められた深い思いに、16年目の今、あらためて心動かされます。(藤田洋子)

○今日の俳句
一路澄み石鎚見ゆる寒の晴/藤田洋子
行く手の一路の道が澄んで、その先に雪を冠った石鎚山が見える。寒晴れがくれたすっきりと、晴れやかな景色。(高橋正子)

○慶応大学日吉キャンパスの吟行
昨日は、この冬一番の寒波。慶応大学日吉キャンパスの吟行に出かける。九時東横線日吉駅で待ち合わす。参加者は、風邪の流行もあって信之先生と私以外は、結局小西宏さんお一人となった。宏さんは、帽子を冠って、完全装備。今日の冷たさには、帽子が欲しかった。日吉キャンパスの銀杏並木の坂を登り、右手の競技場を上から眺める。小学生の低学年だろう、ラグビーボールのようなボールを持って、練習している。時々後ろ向きに走る練習をする。宏さんがアメリカンフットボールですよ、と教えてくれる。

幼らのフットボールに寒朝日 正子

競技場の空は澄み切った青空。遠く南に白い雲の塊。寒さが身に凍みる。坂を登り慶應高校の横を通って、まむし谷に下りる。秋に来たときは、木々が茂り、虫が鳴くだけの小暗い道だったが、すっかり落葉して、太陽がさんさんと降り注いでいる。下のテニスコートでは、女子テニスの部員たちがショートパンツで練習に余念が無い。「庭球部」の部室看板の字がよい感じである。そばに自動販売機があって、温かい缶コーヒーを手に入れ、なんとか暖をとる。あまりの寒さにマフラーを真知子巻きにしてしまった。さらに下って、保福禅寺に着く。禅寺というのは、裏庭が立派で、表庭はほとんど何も無い広場。散った山茶花の花びらが凍っている。お寺を出て、新幹線の高架をくぐり、矢上川に出る。

寒の日の当たる橋あり渡りたし 正子

矢上川の橋からは、鴨が泳ぐのが見える。

波立てば鴨の勇みて泳ぎけり  正子
凍みる日のみどりかがやく鴨の首 正子 
水深のふかく澄みおり寒の川 正子

一羽だけ、黒と白の珍しい水鳥。餌を撒く人がいて、鳩、雀、鴉、それに川には鴨といった光景を見る。

寒雀ころころ皆影を持ち 正子

鵜も一羽だけ杭に止まっている。橋を渡りまた日吉側へ。真向かいに青銅の屋根が見える。熊野神社。そこへ参ることにしてのぼる。きれいな、こじんまりとした神社で、背に日吉の山を負い、南からの日差しを受けて暖かい。浅間神社もとなりにある。御手洗で手を清め、柄杓も清めて、お賽銭をあげ、狛犬の据え石の日向に座りようやく句を作る気になった。ここで先ほど見た景色を思い出しながら句を作る。ふと目を横に向けると、水仙。青空に鳥たち。冬菜の畑が目の下に。

水仙に影と日とあり株立ちに 正子
寒空の青に鳥らの飛ぶ自由  正子
裸木に雲は水色日をふくみ 正子
ペンの影句帳の生まる日向ぼこ 正子
寒中の風にあそべる注連の藁 正子
見下ろせる冬菜畑の菜がそよぎ 正子

熊野神社をあとに、句会場のファミリーレストランのジョナサンへ。十二時少し前の到着。席を得て、七句出句。宏さんの司会で食事が来るのを待ちながら句会。信之先生の句評では、今日の句は、下五が強くなっているそうだ。たしかに、努力の甲斐あってか?下五が自分の思うところで、出来やすくなった。三時ごろ終了。日吉駅で解散。実に寒い一日であった。

吟行に凍てし身に湯のふかぶかと 正子



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1月16日(日)

2011-01-16 10:13:27 | Weblog
 早稲田大学
★学生喫茶ジャズと会話と暖房と  正子
心地よく効いた暖房の喫茶店で流れ来るテンポ感のあるジャズと若人たちの会話。若さの特権、未来に対する大きな希望と展望を語っているのでしょう。前書がきで早稲田大学とありますが、かって作者自身が経験した若き日の風景に重ね合わせて詠まれたのではないでしょうか。(古田敬二)

○今日の俳句
寒禽の影滑る野に鍬を振る/古田敬二
野に懸命に鍬を振っていると、寒禽の影が滑っていった。土と我との対話があって、寒禽がそれに色を点じて景がたのしくなった。添削は、「冬禽」を「寒禽」として、鳥のイメージを際立たせ句に緊張感をもたせた。(高橋正子)
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1月15日(土)

2011-01-15 10:12:13 | Weblog
★わが母はわれに遠きや餅送り来  正子
お母様はもはや遠い人となられ、もう会う事も出来なくなってしまった。しかし、作者の心の中には今尚温かい優しいお母様は生き続けていらっしゃるのである。その懐かしい実家から此のたびお餅が届いた。送って下さったのは恐らく作者の実家を継いでいらっしゃるご家族からのものであろう。後を継がれたご家族の温かい気持と作者の感謝の気持も合わせ伝わる「家族」の心温まる御句です。(佃 康水)

○今日の俳句
牡蠣揚がる瀬戸の潮(うしお)を零しつつ/佃 康水
広島は牡蠣の産地として知られているが、牡蠣の水揚げを詠んだ句。潮を零しながら、しかも瀬戸の、と具体的な詠みに情景がくっきりと浮かび上がり、臨場感が出た。添削は、元の句の「季重なり」と「零しつ」の「つ」の使用間違いを直した。(高橋正子)

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1月14日(金)

2011-01-14 10:11:16 | Weblog
★水仙の香をすぎ山路急となり  正子
山裾の農家などで畑の片隅にによく水仙が植えられている。水仙の色や香を愛でながら山路にかかると水仙がなくなった辺りから上り坂が急になってくるという、誠に鄙びた田舎の情景がさらりと詠まれています。(河野啓一)

○今日の俳句
さわさわと光と影を水仙花/河野啓一
水仙に日の光りが当たると、花にも葉にも影ができる。日のあたるところはより輝いて、当たらないところは静かに深く影ができる。その光と影が「さわさわ」とした印象なのは、水仙の姿から受け取られるものであろう。(高橋正子)
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1月13日(木)

2011-01-13 10:09:57 | 花冠投句
★雪晴れに鴨のまばらにそれぞれに  正子

○今日の俳句
澄みていし枯野に響く貨車の音/迫田和代
元の句は季重なりとなっていたので添削した。枯れが進んでくると、枯れも澄んだ感じとなる。枯野を長い貨車がことことと走り抜けて行く音が、人間的な懐かしさをもって訴えている。(高橋正子)

■3月号投句
若松
高橋正子
追い焚きの湯にあたたまる大晦日
元旦の布巾をおろすうさぎ柄
年の夜のまたたく星と暁けにけり
御手洗に若松紅梅結わえあり
正月の子どもが五人じゃんけんぽん
二日なる山路に落葉の積む深さ
畑隅に白梅ほちほち二日なる
暮れゆけばピラカンサの実もしずか
水仙を活けしところに香が動く
二日朝花に水差す花守りに

■3月号後記
★寒の入りに合わせたように寒波が押し寄せ、体の芯まで冷えきってしまうような日が続きました。美容室で思い切り髪をカットされて、寒いというより、凍てしむ冷たさに閉口しました。暦を見ると、大寒のあとには、節分(今年は旧正月の元旦)、立春、それに松山の椿祭りのことなどが次々書いてあり、「冬来たりなば春遠からじ」の感を強めました。
★編集作業をほとんど終えて、昼間の暖かい時間、氏神の駒林神社まで信之先生と吟行しました。正月に、御手洗の龍の水口に松と結わえた紅梅と白梅がすっかり開いており、境内には白梅が開き始めておりました。
★今月号は、昨秋出版されました井上治代さんの第一句集『香田』の特集を組みました。信之先生の序、私の跋、それと同人の皆様の一句鑑賞を載せました。治代さんは、四国愛媛の大洲市にお住いです。大洲は鵜飼で知られる肱川が大きく蛇行し、霧もよく発生する盆地です。里芋、ごぼうなどは、とくにおいしいものが採れます。のどかな田園風景の句には、日本の原風景のよさがそのまま残っているように思えます。代表二十句は、信之先生の抄出です。ご味読ください。
★「花冠」は、本号で三百二十七号となり、その間、多くの方にご投句はもとより会員・同人費をお納めいただいて、これまで継続できてまいりました。ご病気やご家庭の事情で、投句は休まれたり、たまのご投句になったりする方々がおられますが、他の会員・同人の皆様と同様会費をお納めくださっています。それに対する感謝の気持ちとして、信之先生と私の色紙・扇子を「参加功労賞」として送らせていただきました。順不動ですが、「参加功労賞」の方は次の八名の方です。 原順子・柳原美知子・堀佐夜子、下地鉄・ 甲斐ひさこ・松尾節子・堀川喜代子・山中 啓輔(敬称略)
★花冠は少人数ながらも、積極的なご支援とご支持を受けて、今年も多忙な年になりそうな予感です。「花冠投稿箱」にも随筆や地域便りなど、散文原稿をお寄せください。楽しみにお待ちしています。
★今年は、オンライン定例句会、吟行句会などを少人数でも積極的に行いたいと思っています。吟行句会にもご都合をつけて是非ご参加ください。また、よい吟行地があればご紹介ください。寒中の三月号の編集でした。風邪にご用心ください。      (正子)

○花冠3月号入稿。印刷所の浅井さんに電話。「俳句界」の広告版下は、まだ「2月号」しか用意されていないので止むをえない。
 花冠3月号の編集は、投句、投稿締切が、1月10日だが、締切日の3日前には、編集のほとんどが出来上がっている。編集作業は、信之先生がひとりの仕事、印刷所との連絡は、正子の仕事となっている。編集作業の流れは、以下のようになっている。

①原稿投稿
○投句箱(1月1日~1月10日)
http://www3.ezbbs.net/14/suien8/
○投稿箱(1月10日まで)
http://blog.goo.ne.jp/kakan18/

②花冠割付ファイル(花冠編集の高橋信之が作成)
下記アドレスは、上記の原稿が編集されたファイルで、印刷所は、花冠原稿をここからダウンロードし、印刷に使用するpdfファイルを作成します。
http://kakan.info/km/wari.pdf

▼オンライン版俳句雑誌花冠
http://blog.goo.ne.jp/kakan12/
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1月12日(水)

2011-01-12 09:34:28 | Weblog
★枯草を踏みおり人に離れおり  正子
集団でいた中から離れておられるのか、それとも最初からひとり出てこられたのか、いずれかはわかりませんが、人と離れて己の心と向き合っておられるように感じられます。枯草がすでに次の種を準備しているように、それは充実のひとときであるかもしれません。(多田有花)

○今日の俳句
髪洗う耳に木枯し届きけり/多田有花
髪を洗うときに耳の辺りが一番ひんやりするが、そこに木枯らしが吹く音が届いた。「耳に届く」は、リアル。季語は「木枯らし」。(高橋正子)
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1月11日(火)

2011-01-11 09:32:38 | Weblog
 石鎚山
★雪嶺にこだま返すには遠き  正子

○今日の俳句
無造作に一輪挿しの野水仙/渋谷洋介
野水仙を、珍重がらず、「無造作」に一輪挿しに活けたところがよい。野水仙のあるがままの姿、野にある風情が見えて、句が生きている。(高橋正子)
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1月10日(月)

2011-01-10 09:31:14 | Weblog
★冬ばれの空の向こうに何もない  正子
冬晴れの日、どこまでも澄み切った空は、空のその先まで全てを見せてくれるようです。向こうに「何もない」ことを確信できるほどの透徹した空が快く、また、気持が引き締まります。(川名ますみ)

○今日の俳句
雪礫空に返したくて放る/川名ますみ
雪を礫にして、礫にしてみると、それを思いっきり空へ放りたくなる。あれほどに遠く高い空へ返してやりたくなる。そうすると、思い切り心が解放されそう。若々しい句。(高橋正子)
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1月9日(日)

2011-01-09 09:28:50 | Weblog
★火が焼ける餅のきよらを身に映す  正子
昔はよく火鉢の炭火で餅を焼いたものです。網の上の餅が焼けるさまをじっと見つめ待っている。ひっくり返された餅はやがてぷっくりと膨れ上がり、真っ白な、透明に光る餅質が姿を現す。この清く美しい餅の姿は、いつのまにか見る者の身に照り映え、心を清らかにしてくれます。(小西 宏)

○今日の俳句
追羽根の澄みたる響き青空へ/小西 宏
追羽根を打つ音が、響いて青空へ抜けるしずかで、のどかな正月。「澄みたる響き」が、よく晴れ渡った青空を思い起こさせている。(高橋正子)
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1月8日(土)

2011-01-08 09:27:11 | Weblog
★初旅にみずほの山の青を飛び  正子
青々とした山々を見下ろして初旅の気分をを満喫されたことでしょう。かつて米国テキサス上空を飛べども飛べども点在する森しかなかったことを思い出しました。 (矢野文彦)

○今日の俳句
出会いたる冬三日月の大きさよ/矢野文彦
思いがけずも冬三日月に出会う。冬の寒さに磨かれ、澄んで、ましてや大きな三日月であることの驚き。(高橋正子)
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1月7日(金)

2011-01-07 07:32:26 | Weblog
★七草の書架のガラスの透きとおり  正子
正月七日、ようやく日常に戻る七草のころ、きれいに磨かれた書架のガラスに、整然と並ぶ書物が見えるようです。年の始めの清々しさとともに、清潔感漂うお暮らしもうかがえます。(藤田洋子)

○今日の俳句
刻ゆるやかに七草粥の煮ゆるなり/藤田洋子
主婦にとって、正月はなにかと落ち着かなく過ぎるが、七草のころになると一段落する。ふつふつと煮える七草粥に、「刻ゆるやかに」の感が強まる。(高橋正子)

○七草を刻めば芹の香が立ちぬ  正子
 七草のはこべはこべら春の香よ 正子
 七草粥うましと食べて出勤す  正子
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1月6日(木)

2011-01-06 07:33:51 | Weblog
★餅を焼く火の色澄むを損なわず  正子
お餅は日本人にとっては特別な食べものです。お正月を迎えるために用意するのもお餅です。それを焼く火の色、「澄むを損なわず」に厳かさを感じます。食べるということ、それを用意する気持ち、双方に通じる厳かさです。(多田有花)

○今日の俳句
よく晴れて風の激しき寒の入り/多田有花
いい嘱目吟である。今年の寒の入りは、よく晴れて風が激しく吹いた、ということだが、自然は、刻々、折々に、さまざまの変化を見せてくれる。それに触れての嘱目は、自然への素直な観照として尊ぶべき。(高橋正子)
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1月5日(水)

2011-01-05 07:25:23 | Weblog
★独楽の渦記憶の底を回りたる  正子
独楽の渦が緩やかに回る。昔見た曲芸の記憶だろうか。あるいは、幼い友の自慢の独楽であろうか。いや、もっと深い謎がくるくると我が身を曳きつけているのかも知れない。 (小西 宏)

○今日の俳句
オリオンの僅かに傾ぐ峰雪へ/小西 宏
オリオンが僅かに傾ぐ時間は静寂である。その時間の峰の雪とオリオンの冷たい輝きが何にも増してよい。(高橋正子)
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1月4日(火)

2011-01-04 07:24:16 | Weblog
★新巻に荒縄しっかとかかりたる  正子
塩蔵された鮭にかかる荒縄の力強さ、確かな目で新巻の姿を捉えていらっしゃると思います。おのずと、北国の厳しい冬の生活も感じさせていただきました。(藤田洋子)

○今日の俳句
四日はや高々と干す濯ぎもの/藤田洋子
主婦の若々しい生活俳句。四日になると、正月にたまったものの洗濯に精を出し、日に風に高々と掲げて干す。若々しさと清潔感に好感がもてる。(高橋正子)

○正月3が日は、穏やかな日が続いた。今日4日からは、信之先生は、味噌のお雑煮。日脚が伸びた感じが強まる。(高橋正子)
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1月3日(月)

2011-01-03 19:33:19 | Weblog
★誕生日正月三日の眉月に  正子
誕生日と言っても、正月三日なので、正月の用事に取り紛れて、特に感慨は湧かないが、私自身は、何かにつけて、月に恃む気持ちがあるので、美しい眉月にほっとして、今日は誕生日だと思ったのである。(自句自解)

○今日の俳句
水音を近く三椏芽は銀に/小川和子
原句は「水音を近くに」であったが、中七の八音を七音に整え、切れを入れた。それにより、作者の立場と情景がはっきりする。水音が近く聞こえ、三椏の芽が銀色に輝きながら、早春に咲くのを待っている。(高橋正子)

○新年ネット句会開催。今年初めてのネット句会。24名の参加者。修さん、弘さんもご参加。オフ句会でひょっこり顔を見せていただくとうれしいが、ネットでも同じ感じ。入賞発表中の1時ごろ、電気のブレーカーが突然落ちて、とんだハプニング。

○お節もほとんど食べ尽くした。今年は紅白膾を柚子果汁だけで作ったので、ずいぶん好評。酢が抜けることも、水っぽくなることもない。

○年賀状が、元旦、二日、三日と休まず配達される。京大の西村先生(元愛媛大学の先生)に、花冠を贈呈しているが、賀状に、「花冠のエッセイ興味深く読んでおります」とあった。
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