俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

12月20日(火)

2011-12-20 10:47:11 | Weblog
★木賊生う地より突き立つ濃き緑  正子
貝原益軒は「草の色みどりにして、目をよろこばしめ、観賞すべし」と言ってますが、緑の茎は80センチぐらいになり、枝分かれせず真っ直ぐに伸びていますね。力強い素敵な句ですね。(小口泰與)

○今日の俳句
朝日浴びわが影冬田越えゆけり/小口泰與
写生句で、特に人を驚かすような句ではないが、作者の素直な感動があって、作者の姿がありありと見えてくる。冬朝日差し来る田園地帯のひろびろとした中で、「わが影」は印象的であり、作者の主体性が強く出た。俳句は、独創性といったことよりも「私」の主体性が重要だ。

○東海道五十三次(日本橋~大磯宿)を歩く/高橋信之

 日本橋
春浅き日本橋を渡りけり
 品川宿
春旅の気ままさに煎餅を買う
 川崎宿
川向うは宿場よ春の雲浮かせ
 神奈川宿
銀杏芽木欅芽木立ち吾もここに
 保土ヶ谷宿
さわやかに案内され厠を借りる
 戸塚宿
歩けば歩けば秋青あおとして高し
 藤沢宿
黄葉散る坂下り行けば宿場なる
 平塚宿
宿場本陣銀杏黄葉の振りしきる
 大磯宿
海が近くにあるらし寒き空を立て

◇生活する花たち「石蕗の花・オウバイモドキ・山茶花」(東海道53次/平塚宿~大磯宿)

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1 コメント

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御礼 (小口泰與)
2011-12-19 19:34:47
高橋正子先生 「冬田」の句を12/20の先生の俳句日記にお取り上げ頂き有難う御座います。
☆木賊生う地より突き立つ濃き緑/高橋正子 貝原益軒は「草の色みどりにして、目をよろこばしめ、観賞すべし」と言ってますが、緑の茎は80センチぐらいになり、枝分かれせず真っ直ぐに伸びていますね。
力強い素敵な句ですね。
有難う御座いました。
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