初詣は、信之先生と除夜の鐘を撞き終えて、金蔵寺のあとすぐに氏神の駒林神社に行った。夕方は、句美子と駒林神社に二度目の初詣に行った。このときは、古いお札を持って行き、お神酒をいただき、辰年の絵馬を買い、おみくじを句美子とひいた。かがり火が焚かれて、境内にも正月らしい落ち着きがあった。
絵馬の辰あきらかなれる緑いろ 正子
□駒林神社□
○今日の俳句(ツィター1月2日投句)
★初富士の雲をまとうて穏やかに/川名ますみ
富士山が見えるところに住む人にとって、富士山はどういう山であろうか。偉大な山でありながらも日々の生活に添うように姿に変化を見せる山である。初富士がまとう雲が目に見えるようである。(高橋正子)
★幼子の大地踏ん張り凧揚げる/小西 宏
2日は、横浜あたりは風が強かった。そんな日に凧を揚げる幼子は、大地を踏ん張って糸を引いていなければならない頼もしい男児である。(高橋正子)
○二日
★風につつまれ正月二日となるわが家/高橋信之
この句は松山市の郊外、砥部の家での句。この家は谷風がよく吹いた。元旦が過ぎ、正月二日となると、風が吹けば、家うちも静かさにしらじらとした感じになり、正月の緊張感と同時に手持無沙汰のような時間が過ぎた。(高橋正子)
★二日の子ら遊ばせ真っ平らな広場/ 〃
★どのビルも二日の夕日を真向かいに/ 〃
○凧
★凧揚がる次々引き手変わる子ら/祝恵子
一つの凧を揚げるのに、引き手が次々変わるのも面白い。よく揚がった凧に夢中な子どもの本気が見える。(高橋正子)
○正月
★正月の花となりたる松の勢い/高橋信之
正月の花として活けられた松には、常緑樹の勢いがある。活けられたその他の花を押して、勢いが新年の力強さとなっている。(高橋正子)
★正月の港が動きかもめの詩碑/高橋信之
昨年の5月に傘寿の祝いをしていただいたが、八十を過ぎての私の楽しみは、歩くことである。兎に角よく歩く。空の青、木々の緑を見ながら歩く。それらの風景が俳句となる。最近は、東海道五十三次の街道を歩く。この句は、四国から横浜の子ども達のところに移ってきたからの句で、横浜の港の句である。(高橋信之)
★正月の子どもが五人じゃんけんぽん/高橋正子
長閑なお正月です。子供達の健やかさを思います。見ていたい景です。(祝恵子)
◇生活する花たち「白椿・水仙・エリカ」(横浜日吉本町)
「元旦」の句を1/2の正子先生の俳句日記にお取り上げ頂き、素晴らしい句評を賜り、大変に嬉しく感謝申し上げます。有難う御座います。
きがるに句会より「元日の大空朝日で青々と」の句にコメントをいただきありがとうございました。今年の元日は好天に恵まれた大阪でした。また、秀之さんらしいというコメントは特に嬉しく存じます。