俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

4月14日(日)

2024-04-13 22:52:34 | 日記
晴れ

●4月月例ネット句会
桜の佳句が多く、句会が充実している印象。

投句
蝶にして花散る谷を飛ぶはやさ 正子
花散るやしずかに息を吐く地球 正子
はちみつのような春の森時間  正子

●句美子夕方6時ごろ来る。『泉』の選句がふたりともまだなので、急がせる。花冠夏号は、秀句を集めて季寄せのようにするのだというと、「企画力ある!」と。

俳句にコメントをつけているとそれにお礼を言われる。本当は、選にお礼を言ってほしいので、ちょっとおかしいことになっているのではないかと思いはじめた。そのことがあるので、夏号は、コメントなしの、季寄せ風にしたいと思っている。「俳句を読む」ことに重点を置きたい。コメントをつけると、俳句が少し良くなって思えるのかもしれないが、本末転倒なのでは、と。

●お寺から信之先生の一周忌が一か月前になったので、確認の電話があった。

●すっかり、暖かくなった。しばらく体調がなんとなく悪い感じだったが、コロナから完全に回復。コロナの型が変わって来て、肺炎にならなくなっていると聞く。熱、喉の痛み、咳はインフルエンザに近い。

●春キャベツが生協から一玉とどいているので、今日も半分を蒸しキャベツにして句美子に持たせる。蒸しキャベツのアイディア、薬膳料理のウィー・ウェン先生に教わる。





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4月13日(土)

2024-04-13 09:45:57 | 日記
晴れ
老年はとろんと落ちる春夕日 正子
濃縮の森の春からドラミング 正子
はちみつのような春の森時間 正子

●自由な投句箱の秀句について、AIがコメントをするとどうなるか、確かめる。
毎日しなければいけないコメントに、私に替わってAIにコメントをしてもらいたい気もする。ある俳句について、これが「平均より上か、中ぐらいか、下か」と質問すると、上質だとか、中程度だと判定する。AIのコメントを読むと、こちらの頭が少々おかしくなりそうだ。AIのコメントは良くても悪くても、読まないのが良い。

●『はじめて学ぶ ドイツ文学史』(柴田翔編著)の中世のなかに、フォーゲルバイデのミンネザングについて抒情詩概説がある。中世にかぎり抒情詩はリューリックではなくミンネザングと呼ばれるとある。ミンネザングはみな一様と思っていたが、フォーゲルバイデは上流貴婦人へのナイト精神からの愛ではなく農民の娘の愛を自然の人間の姿としてうたい新しいのだと言う。しかし言葉はローマ帝国時代から悦楽境をうたう伝統的な言葉、菩提樹、草原、花、草、水辺、小夜鳴鳥を使っている、という。中世よりあとになるが、芭蕉は、和歌の雅な言葉ではなく俗の言葉を使ったこと「俗語をただす」に功績がある。このあたり、面白いと思う。

フォーゲルバイデ(鳥の餌場)の詩はこの文学史にも、『ドイツの詩を読む』にも「リンデの木の下(Under der Linde)/ 「菩提樹の下」(Under der linden)」が引用されているが、経歴については、文学史が詳しい。辺境の宮廷巡りの彼は晩年ヴュルツブルクに土地を与えられ、そこで死に、石棺が墓となっている、とある。私がヴュルツブルクの教会の庭で見たのは、フォーゲルバイデの詩碑と聞いたが、いったい何だったのだろうか。

●文学史の本を読んでいて、2003年発行なので、「インターネット革命」と言う言葉が出て来る。グーテンベルクが印刷機を発明して社会が変わった同じ変化が起きていると、当時情報学者がよく言った。が、この文学史を書いた著者は、技術で社会が変わったわけではないと言う。気になる話。

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