俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

11月24日(木)

2011-11-24 11:09:46 | Weblog
 鎌倉報国寺
★冬の水ひたすら澄みて金魚飼う  正子

○今日の俳句
欅立つ落葉きらめく陽の中に/小西 宏
情景がよく整理されている。陽を受けてきらめきながら散る落葉。その中心に黄葉した大きな欅の存在が示されている。(高橋正子)

○小菊
日本の秋の花の代表として菊がある。菊花展なども開かれて、大輪や懸崖など仕立てられる菊があるが、こちらは、全く好きになれない。せいぜい嵯峨菊くらいである。冬も近くなり、また冬になって冷たい露や霜を置いて葉が紅葉するころの、小さな花を咲かせる菊は、あたたかく、優しげで、身辺に飾りたくなる。庭先の草の中に倒れたりして、可憐な花を咲かせるのがよい。色は、白、桃色、臙脂、黄色、それぞれの中間の色があって、結構多彩だ。花の表情がゆたかであると言おうか。人工的でないといおうか。そんな理由で小菊を愛するのである。

◇生活する花たち「石蕗の花・菊・山茶花」(横浜日吉本町)

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2 コメント

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お礼 (小西 宏)
2011-11-28 15:28:48
「欅立つ落葉きらめく陽の中に」を「今日の俳句」にお取り上げ下さり、たいへんありがとうございました。
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鑑賞 (小西 宏)
2011-11-28 15:30:36
 鎌倉報国寺
★冬の水ひたすら澄みて金魚飼う  正子
報国寺といえば鎌倉では竹の寺として有名です。また「やぐら」と呼ばれる横穴式の大きなお墓があって記憶に残っています。そのお寺に金魚が飼われているという。冬の水の澄明さと鮮明な金魚の色が冬の寺を明るく印象づけています。
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