俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

6月27日(火)

2023-06-27 08:51:56 | 日記
曇り
現代俳句7月号が届く。
「現代俳句と海外事情」を木村聡雄氏、「英語俳句について」をフェイ・アオヤギ(元アメリカ俳句協会会長)。「英語俳句について」の中に英語俳句を代表する二人の名前。二人ともHaikuspotlight に熱心に投句してきていた二人。J.W.Hackett さん、Nick Virgilioさん。Virgilioさんは、ニュージャージー州の墓に眠っているそうだ。そして墓に彼の代表句
lily:
out of water ...
out of itself
が刻まれているろのこと。彼は亡くなっているとは思っていたが、墓があると知れば、なにかしら、さみしさがわく。墓石に刻まれた俳句。句碑ではなく墓石。

この俳句が投句された来た時のことを覚えている。今や英語俳句を代表する名句となっているとは。英語俳句の辿ってきた歳月が思い起こされた。
この句は、早稲田大学教授の故佐藤和夫氏が今の上皇陛下に御進講されて、<lily>を百合と訳し、上皇陛下に「睡蓮ではないか」と疑問を呈されたという話がある。知る人は知る話だ。

●『空海を解く』は、目からうろこの話が多い。海洋宗教の話。五島列島の海の向こうに常世がある。そのむこうは、イメージすると、ほのかな虹色のあかりがあるような感じがつかめる。簡単にとらえると、浦島太郎の竜宮は、海の向こうの常世の国。浦島太郎が年を取らないのは常世にいるから、という話らしい。

松山の札所石手寺に壺があり、この中の水が潮の干満に関係あるという。久万の岩屋寺は谷の中にありながら、山号は海岸寺。湧く霧を海に、松の枝を吹く風を波に詠んだ空海の歌があるという。これらの寺に何度も言ったにも関わらず、知らずにいた。

●夕方用事で日吉へ。帰り丸善へ。「日本の歴史」(別巻)を買う。歳時記を見る。「入門歳時記」(角川)、「新装 水原秋櫻子編・小歳時記」(大泉書店)がよさそうだ。分冊歳時記をみると、どれも夏の部が厚い。草田男の句「わが詩多産の夏来る」にあるとおり。夏は句ができやすいのか。

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6月26日(月)

2023-06-27 08:44:02 | 日記
晴れ
さくらんぼ色づきほのか仏前に 正子

●ユザワヤへ。白の麻・綿の布をファスナーと買う。
●都筑阪急の中のブックファーストに寄る。『家での死に方』、ブックデザイン・ピアノ、レース編み、三国志を見る。
●お供えにさくらんぼを買う。クリスタルのボンボン入に入れて供えた。
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