俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

6月24日(土)

2023-06-24 08:40:54 | 日記
晴れ

●信之先生の月命日。もう一か月経っている。葬儀屋さんがくれた経机に置いている蝋燭立てが大きすぎるので、新しく買った蝋燭が立たない。やむなく仏壇店へ。仏壇とお寺事情を聞く。最近は仏壇・仏具が小さいので、お寺さんが来ても小さい蝋燭立や小さいリンで大丈夫、お寺さんも心得ておられるとのこと。

●昨日角川8月号の初校ゲラが届いていた。朝一で校正を済ませ、返信。「クローズアップ」の欄に載るのだけれど、いまさら、私をクローズアップでもないだろうし。誰か急に断ったのかと、思ったり。どうでも、よろしいが、ちょっと面倒。

●今朝の新聞に挟んであるHONDAの写真広告は私の脳裏のあるたしかな風景。鞆の浦の常夜灯のあるところ。海へと沈んでいる石段と常夜灯、そして平屋の長屋と赤い郵便受け。この長屋に一時叔父夫婦が住んでいた。泊まったような記憶がある。石段と常夜灯は変わらないのはわかるが、長屋が昭和30年代初めの記憶のまま。そんなことがあるのだろうか。広告の狙いは「赴くままに共にどこまでも行こう」なのだ。そして、注意書きに、「撮影場所付近での、バイク運転はきけんですので、ご遠慮ください」と。となると、今のことかな。

鞆の浦は万葉時代から潮待ちの港として栄えた。道路は狭く、車がすれ違えない。帰省の時はいつもひやひやする。家も海岸近く迫って、後ろは岬となる山で、道の広げようがない。ここには風光明媚なので、バイクで行くのがいいかもしれない。ちょっといいとこ、見つけたな、と感心する。

●オリーブ11号を送っていただいた。
好きな句
水谷由美子
紙雛引き潮の面へ手を放つ
引く波に身をまかせ行く流し雛
白魚や暮れて遠くの山の色
髪染めてサラダのやうな春の服
対岸の灯りを窓に夏料理
海の日の朝のフレッシュジュースかな

木村晴美
菜の花や遊びつかれし子を背に
小流れに手を浸しつつ野芹つむ
バスツアー日帰りの旅春惜しむ
石積んで小さき川越へ夏野原
夕立ちや帆布バッグかかへをり
術後四日万緑どっと目を襲ふ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする