俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

6月24日(日)

2012-06-24 04:37:13 | Weblog
★紫陽花を剪りて雨の匂いせり  正子
紫陽花の大の仲良しは降りしきる梅雨の雨です。瑞々しい花を剪れば、雨滴の匂いがするとは大変共感致します。そして紫陽花の匂い立つほどの美しさまで見えて来ます。 (桑本栄太郎)

○今日の俳句
ひまわりの早も大輪夕晴るる/桑本栄太郎
夕方の晴れは、実に気持ちのよいもの。ひまわりも早も大輪の花を咲かせて、快活な姿。それに魅かれる。(高橋正子)

○フラワーセンター大船植物園

[すかし百合/フラワーセンター大船植物園]

大船フラワーセンターに信之先生と出かけた。曇り空で、時折小雨がぱらつき、蒸し暑い園内だった。
ばら園では、小ぶりですが薔薇がまだまだ咲いている。黄色、杏子色、赤、ピンクなど。はまなすは実をつけていた。
はなしょうぶ園では、菖蒲が咲いて、それぞれに風雅な名前ついている。盛りをやや過ぎたか。
芝生広場ですかし百合が咲き誇っている。ほとんどが花開いて、2、3日すると盛りを過ぎるか。群生して植えてあるので、見事。色は白、黄色、ピンク、オレンジが主で、濃い赤、白に赤紫色が入ったもの、小さなオレンジの花のものなど、珍しいものがあった。
はなしょうぶ園沿いでは、紫陽花がさいているが、ここで珍しいのは「うず紫陽花」と呼ばれる種類。額紫陽花もきれいにさいている。
すいれん池で睡蓮が、ちょうど見ごろとなっている。手入れがよいのか、花が生きいきとしている。ピンク、白、黄色がある。熱帯睡蓮と思われる薄紫の睡蓮もさいていた。
展示場前すいれん池傍ではんげしょうが咲いている。カメラマンが多数、写真をとっていた。
その他、ハイビスカス、ヒマラヤヤマボウシ、夾竹桃、布袋あおい、桔梗、ぎぼうし、しもつけが咲いていた。
第一展示場では「花とみどりの写真展」を開催していた。
第二展示場では「ベゴニア展」を開催していた。
 
▽フラワーセンターのレストハウスでは、「植物分類表」を売っていた。3333円でちょっと気になる本だった。

○花柘榴

[花柘榴/横浜日吉本町]

★水色は遠方の色花柘榴/桂信子
★軒下の破れ櫃に散る柘榴かな/高浜虚子
★泥塗つて柘榴の花の取木かな 鬼城
★古宿や青簾のそとの花ざくろ 蛇笏
★格子戸に鈴音ひびき花柘榴 蛇笏
★草の戸の真昼の三昧や花柘榴 茅舎
★朝曇る柘榴の落花掃きにけり 麦南
★柘榴咲く市井にかくれ棲みにけり 淡路女
★花柘榴また黒揚羽放ち居し 汀女
★花柘榴なれば落つとも花一顆 草田男
★世はハタと血を見ずなりぬ花柘榴 草田男
★花柘榴情熱の身を絶えず洗ふ 草田男
★恋ふ難し石榴の花は実の先に 不死男
★花柘榴雨きらきらと地を濡らさず 林火
★とはにあれ柘榴の花もほほゑみも 楸邨

「紅一点」という言葉がある。男性の中にただ一人いる女性の意味だが、これは漢詩から来ている。その紅が柘榴の花である。中国人好のみの色と思う。小さいながら強烈な色だ。花柘榴も秋にはルビーのような実を結ぶ。ガクのようなところはチューリップ型の筒状となって、皮となる気配を見せている。柘榴の花も落ちる。柿の花も落ちる。二つの花を集めて遊んだ。柿の花は蔕を二つ合わせて麦わらを通して水車に、柘榴の花は、チューリップのようなところを集めるだけ。

★花柘榴そこに始まる上家の路地/高橋正子

ザクロ(石榴、柘榴、若榴、学名: Punica granatum)とは、ザクロ科ザクロ属の落葉小高木、また、その果実のこと。庭木などの観賞用に栽培されるほか、果実は食用としても利用される。ザクロ科(学名: Punicaceae)は、ザクロ属(学名: Punica)のみからなる[4]。また、ザクロ科の植物は、ザクロとイエメン領ソコトラ島産のソコトラザクロ(Punica protopunica)の2種のみである。葉は対生で楕円形、なめらかでつやがある。初夏に鮮紅色の花をつける。花は子房下位で、蕚と花弁は6枚、雄蕊は多数ある。果実は花托の発達したもので、球状を呈し、秋に熟すと赤く硬い外皮が不規則に裂け、赤く透明な多汁性の果肉(仮種皮)の粒が無数に現れる。果肉一粒ずつの中心に種子が存在する。原産地については、トルコあるいはイランから北インドのヒマラヤ山地にいたる西南アジアとする説、南ヨーロッパ原産とする説およびカルタゴなど北アフリカ原産とする説などがある。


◇生活する花たち「睡蓮・布袋葵・すかし百合」(フラワーセンター大船植物園)
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする