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SaltyDog

               by kaji

金環日食観測(2/2)

2012-05-21 | 江戸東京散策記
金環日食観測(1/2)

6時30分山頂へ到着。高尾山口駅からちょうど1時間であった。
山頂には20人ほどが既に良さそうな場所に腰掛けていた。
私もその一角に腰掛ける。 7時32分頃から約5分間とのこと
だったので、まだ1時間ほどある。 徐々に増えてくる人などを
眺めながら時を過ごす。


<高尾山山頂>

雲が厚い。 このぶんだと、観測は無理かも。このメガネの出番は
ないかもしれないな と、少し不安がよぎる。 ま、その時は
早朝から高尾山登山が出来てよかったじゃない なんて自分を
なぐさめようと考えていた。


<厚い雲>

するとどこからか、「うわっ、すごい、欠けてる欠けてる」との声。
いそいで観測用メガネを取り出すと、確かに太陽が欠けているのが
はっきりとわかった。


<太陽の欠けはじめ>

雲の切れ間から強い日の光が。 周囲の人も、金環は無理だろうから
今写真撮っておこうなどとの声。

私の目は太陽に釘付けとなる。

しばらくして、ふと周囲を見回すと、人の数がものすごく増えていた。
100人以上はいただろう。 時間を確認。 7時20分。 まもなく
綺麗なリングが完成する瞬間を迎える。


<観測中の人々>

あと2分。 ほとんど重なっていたが、まだリングにはなっていない
感じであった。 予定の時刻になるその瞬間、厚い雲にすっぽりと
飲み込まれ、何も見えなくなった。

えっマジかよっ!と、周囲からも雲へブーイング。 このままダメかと
思ったら、観測用メガネをはずせば、雲をシルエットにキレイなリング
が見えた。 光が強くなると、メガネをかけて観測。 完全なリング。
感動的な瞬間である。

ただ、写真はこの程度のものしか撮影できず。


<準金環日食>

世紀の天体ショーは、期待と不安、絶望からの感動。まさにドラマチック
に演じられた。

金環日食観測(1/2)

2012-05-21 | 江戸東京散策記
観測用のメガネは既に入手していた。曇りの予報だったので、出番がない
ことも想定し、安い物をAmazonから入手していた。

観測する場所としては、周囲に高い建物などがない方がいいかなと思い、
小金井公園を予定し、カーシェアリングでのクルマも予約していた。

21日が近づくにつれて、天気予報が気になる。 どうやら曇りの予報。
そんなことでは小金井公園に行ってもなぁ~ と、 クルマの予約を
キャンセルし、関西への旅に出発。

旅行から帰り、ひと息ついたところで、あらためて天気予報などをチェック。
観測地として、竹芝が浮上していたのだが、予報によると、沿岸部よりも
内陸部の方が雲が切れる可能性有りと。

西かぁ~。 ま、とりあえず、起きたときに考えようと、日付が変わる
前に就寝。

3時30分、目が覚める。

寝ぼけた頭で、iPadの電源を入れ、天気予報(昨日の予報のままだが)
を再度確認。 5時の予報を待って出かけようか、などと思いながら、
地図を見つめる。

何処で観る? 西、西、西・・・。 高尾山? いや~、間に合わない
でしょ と、駅すぱーとで検索。 始発4時27分に乗れば、5時23分
に高尾山口に着く。 ケーブルカーはどうだ? そんな時間には動いて
いないかな。でもこの日だけ動かすかな? そんな思いでホームページ
をチェック。 始発は8時。やはり動いていない。 えっ?歩く?

ま、歩いて登っても、間に合うか。 時間を確認。 よし、出発。

急いで服を着替え、寒いといけないから、しまったばかりの冬物を1枚
引っ張り出し、観測用メガネと、カメラも忘れずに出発。


<高尾山口駅>

高尾山口では20人くらいの人が降りただろうか。 過去2度ほど
登っているので、様子はわかっている。 ただ、30分くらいで登れたか、
それとも1時間くらいかかったか、そのあたりがうるおぼえであった。
ただ、いずれにしても、天体ショーまでには充分な時間がある。


<登山口からやや進んだあたり>

途中休憩することもなく登り続ける。 30分ほどで、ケーブルカー
の山頂駅のあたりまでたどり着く。 このへんにも展望スペースがあり、
そこに陣取っている人も数人見かけた。 しかし私は、高尾山頂で
金環日食を観ることにこだわった。


<薬王院>

先へ進む。 薬王院でお参りをし、さらに奥へ。 山頂までここから
30分と書かれていた。 そうか、まだそんなにあったか。
少し思い出してきた。

ガンガン登る。所々日差しも感じられた。 観測できるのではないかと
いう期待が高まる。

つづく