金剛山に登ることとなってしまった私は、これも楠公のお導きかもしれない
と半ばあきらめ半分、一歩ずつ足を前に出す。 昼飯のつもりのカツカレー
と缶ビールが重くのしかかる。
延々と続く階段。全く先が見えない。 5合目の表示発見。さらに先を急ぐ。
7合目まで行ったら休憩を取るからなと自らに言い聞かせ、さらに先を。
ようやく7合目、お茶を飲み5分休憩。 その間に2人に先を越された。
ふと、水戸黄門のテーマソングが頭をよぎる。 汗でびっしょりになった
タオルハンカチをギュッと絞り、テーマソングを静かに口ずさみながら
重たい足を前に出す。
心なしか階段が急になった気がする。 さらにその先に分岐点が。左は
なだらかで楽な道。右は急だが近道とある。 迷わず険しい右ルートを選択。
やっと着いた・・・のか? 平坦な道に出た。 先へ進むと、なにやら
建物が・・・、自動販売機? あれ? ブランコも? なんじゃココは。
そういえば、この山にはロープウェイでも登ることができる。なるほど
そういう人向けの施設だなと理解。 お茶は持っていたが、冷たいお茶を
飲むかなと、自販機の前に行くと200円の標示。50円もピンハネしやがって。7
神社があったので参拝。 さらにその上がありそうだった。 山頂はまだ
先であることが判明。 そこから5分ほどで、ようやく山頂らしきところ
へ到着。 そこにも神社が。 参拝を済ませ、案内表示を見ると、
標高1,125メートルと書かれていた。 早速標高わかーるでチェック。
ところが、これもうまく動作せず、標高が出なかった。 新兵器NG。
山頂から見る景色や、達成感を満喫したかったのに、眺望のきく場所も
なく、帰りのバスの時間も気になったので、そそくさと下山開始。
つづく