思い出
2018-04-16 | 日記
小学校4年生の時。
同じクラスで、その後の私に大きな影響を与えてくれた貴重な出会いがあった。
私に本当に面白い本を読むことと、書くことを教えてくれた人だった。
同じクラスで、その後の私に大きな影響を与えてくれた貴重な出会いがあった。
私に本当に面白い本を読むことと、書くことを教えてくれた人だった。
彼女がいなかったら、間違いなく今の私はいないと思う存在と思う。
そこそこ読書好きのつもりだった私が全然知らなかった、あの本もこの本も、ずっと先を走っていた彼女が教えてくれた。
彼女と会ったのは三つ目の小学校だった。
その子は頭はいいのに、普段は物静かで出しゃばらない子だった。
それがある時、クラスで中心にいたリーダー格な女の子に面と向かって大声でこう怒鳴った。
「いい加減にしてくれる?何様だと思ってるの?世の中はアンタ中心に回ってるんじゃない!!」
女子にありがちのグループではなくて、たった一人でそう言い放った彼女は圧巻で、誰もが驚いて二人の様子を見つめた。
「最強」とか言われたボスキャラ的な女子に、取り巻きも何も言えなかった。
帰り際、彼女はランドセルを掴みながら誰でもない「私」に言った。
「海さん、私ずっと我慢してた。やっとスッキリしたわ!!」
私は彼女とそれまで殆ど口をきいたことがなかったので、なぜそんなことを私に言ったのか、すごく不思議に思った。
それから程なくして席替えがあって、私はその前日のことをよく覚えている。
担任のM先生(2/28のスレッドで紹介)が、
「明日の席替えはクジ引きじゃなくて、好きな人と隣同士になっていいよ」
と言ってクラス中が浮かれていた。
私はそれまでクールで頭がよくて近寄り難い子だなあと思った彼女に、思い切って申し出みた。
「明日の席替えなんだけど、私と隣になってくれない?」
彼女はニコりともせずに「いいよ」と、即答した。
そして次の休み時間に、突然私に耳打ちしてこうささやいて去っていった。
「射手座と牡羊座って気が合うんだって」
恋愛も知らない時に、告白したらツンデレの彼に、OKされた気分というか…( ̄∀ ̄;)
「それだけ言うと、走って去っていったんだよ(笑)」
中学3年の或る放課後、小4の昔話を思い出して、私が彼女にそう言ったら「覚えてない」と笑われたけどね。
その時、国語の先生が教室に入ってきて友人に言った。
「××さん(彼女)、あなたの夏休みの作文を代表でコンクールに出そうと思って。だからちょっと書き直しに入ってくれる?」
「え?読書感想文じゃなくて作文の方ですか?」
「読書感想文の方がよかったかしら?私はこれがいいと思うけど…」
先生から見せられた原稿用紙を読んで、私は驚いた。
小学校の時、転校生だった私のことを書いた作文だったからである。
「私は昔、ジャックナイフのような少女だった。友達ができてもすぐ喧嘩をしてしまう。皆が怖がって離れていく中で転校生のその子だけは、私が怒っても全く気にせず、明るく話してくれた。
朱に交われば赤くなるというように、私は自分と真反対の彼女と遊んでいるうちに明るくなっていった…」
私だけじゃなくて、彼女の方も私から何かしらの影響を受けていたんだなあとびっくりして、それがたまらなく嬉しかった。
「それだけ言うと、走って去っていったんだよ(笑)」
中学3年の或る放課後、小4の昔話を思い出して、私が彼女にそう言ったら「覚えてない」と笑われたけどね。
その時、国語の先生が教室に入ってきて友人に言った。
「××さん(彼女)、あなたの夏休みの作文を代表でコンクールに出そうと思って。だからちょっと書き直しに入ってくれる?」
「え?読書感想文じゃなくて作文の方ですか?」
「読書感想文の方がよかったかしら?私はこれがいいと思うけど…」
先生から見せられた原稿用紙を読んで、私は驚いた。
小学校の時、転校生だった私のことを書いた作文だったからである。
「私は昔、ジャックナイフのような少女だった。友達ができてもすぐ喧嘩をしてしまう。皆が怖がって離れていく中で転校生のその子だけは、私が怒っても全く気にせず、明るく話してくれた。
朱に交われば赤くなるというように、私は自分と真反対の彼女と遊んでいるうちに明るくなっていった…」
私だけじゃなくて、彼女の方も私から何かしらの影響を受けていたんだなあとびっくりして、それがたまらなく嬉しかった。