珈琲一杯分の話

2018年2月26日スタートのただのボヤキカフェです。
毒とユーモアを楽しんで頂ければ幸いでございます。

春よ来い

2018-04-26 | 日記
夫と大学が同じだった人で、バツイチとなった男性がいる。
以前の奥さんと二人でうちに遊びに来てくれた時、私はその奥さんとメールアドレスを交換した。
やがてそれほど経たないうちに、奥様から旦那さまへの不満のメールが届いた。
別れるまでの二年足らずの間、それは頻繁に続いた。

最初は
「新婚旅行で海外に行く前日だというのに、旦那が夜遊びした挙句、翌朝寝坊して飛行機に乗れなかった」
とか、まあ頑張れば、笑える内容だった。
でもそのうち、論調がどんどん暗くなってきた。
「彼の実家で経営している職場で働くことになったけど、聞いていたのといろいろ違って待遇が辛かった」
「耐えられずに仕事をやめたら、誰も知らない街で誰とも口を訊かずに一日終わることが多くなった…」

何て返信すればいいんだろう?と思ってるうちに、しまいには
「薬の服用が増えた」
「車に乗っていたら、このままアクセルを全開にして壁に激突したくなった」…
さすがに難しくなって、離婚したと聞いた時はああよかった!とホッとしたくらいだった。

その男は、淋しかったのかすぐ新しい彼女を作った。
今度は一回りも若いけど、子持ちのバツイチの女だった。

夫が久しぶりに会って
「子どもがいるなんて大丈夫なのか?面倒みれるの?」
と訊いたら
「いや、その娘がめちゃくちゃ可愛くてさー」
「可愛いってペットみたいな可愛いんじゃないんだよ。おまえ自分の子もいないのに可愛いなんてわかるのかよ?」
「ああ、それよりさ、今ここで俺と写真撮ってくれない?今日、女じゃなくて男友達と会ってるっていうのをなかなか信じてくれなんだよ。ちゃんと送って証拠見せないと機嫌わるくなるから」
夫は
「ふざけんなよ!おまえ彼女と代われ。俺が話す。くだらないことさせんじゃねーよ!」
と電話を代わって彼女と話したそうだ。

アリバイを証明するために、恋人に写真を要求する?
私にも理解できないが、こんなことは好き合っていたらむしろニコニコすることで、怒る方がおかしいのだろうか?

個人なのかジャネレーションギャップなのか解らないけれど、価値観の差というのはやはり簡単には埋まらない。

ちなみに二人は、それから間もなく破局した。
残念ながら、毎度破局がうれしい人もいるという、何とも複雑な心境である。
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プライバシー

2018-04-26 | 日記
「芸能週刊誌」というものに普段はまったく縁がないんだけど、たまにまとめて読む時がある。
それは美容院にいった時。
こういう方は、結構多いのではないだろうか。
私の行っているところもそれしかないので、数冊まとめてお願いして一気に読んだりする。

ある時、世間を相当に騒がせているスキャンダルの渦中にある人が、夫と毎日仕事をしている人だったので、どうなのか訊いたら
「しらん」の一言で終わった。
他人のプライバシーを覗くことに興味のない人は、こんなものである。

週刊誌を読みながら、世の中には、
エンタメが好きな人、そのプライバシーが好きな人、両方が好きな人
がいるんだなあと思った。

プライバシーではないけど、なるほどと思った話。
撮影のちょっとした空き時間に、例えば軽く食べにいこうよとなっても、顔の知られている人はその辺のお店にふらっと入ることができない。
だから車内で食べたり、仕事中はとても地味である。

出演者とスタッフはホテルにも差がつくし、ギャランティーも桁が違うけど、カメラの前に立つ人は体系維持もあって贅沢三昧はしていない。
皆プロであり、ストイックである。

男性でも、役の衣装に着替えてヘアメイクをして、だいたい一時間くらいかけて「テレビに出ている××さん」になる。
そんなわけでドラマの撮影などで、自宅から現場に車でくる役者さんはジャージでくる場合が多い。

考えてみればそうだよね、という話ですね。
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