回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

GWの親孝行

2008-05-05 22:38:09 | 町歩き・季節の日記・エッセイ・コラム

4日は実家の母と小石川植物園へ。

いつからそうなったのかは知らないが、この日は「みどりの日」。

なので入り口にはこんな札が~♪(ふつうは入園料350円)

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いつもろくさんとふたりで行く時は隈なく園内をグルグル歩き回るが、やはり老いた母には疲れるらしい。少しづつ休み休み、石段も手を貸しながら・・。

野草園に植えられていた 「オオベンケイソウ」。

母が「古い家の庭によく咲いていて子供達がケガするとこの葉っぱを薄く剥いで傷口につけたもんよ」と言う。

そうそう、憶えてる!この肉厚の葉、傷口につけるとひんやりと気持ち良かった。

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前日に小雨がふったせいか、葉の重なりの中にきれいなきれいな水たまりができていて、その透明さに見ているだけで心が洗われるよう。

帰りは上野池之端に寄り忍ばずの池の周りで催されていた「骨董市」を冷やかし昼食。

今日5日は、同居の両親と北区の古河庭園へ。

ここは薔薇庭園が美しいが残念ながら開花にはまだ早く、むしろ日本庭園の紅葉の新緑が心字池に映えて美しい。

両親もお互いに手をつなぎながら石段を登ったり下ったり。帰途は上野で昼食。

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しみじみと、みんな年取ったなあ、と思う。

わたしとろくさんはご近所の幼馴染だから、お互いの親の若い頃のこともよく知っている。

ろくさんの両親は小学校の先生で毎日張り切って働いていたし、実家の母も若い頃は山歩きをよくし足には自信を持っていたし家事もよくこなした。

昨日今日と、だいたい同じ地域を移動していたのだが、興味深かったのが、「明治通り」「言問い通り」を走る途中の車窓から母も両親も同様に昔のむかしのこのあたりを忍ぶ話をしてくれたこと。関東大震災当時の話、戦争中の話、女学校時代の話・・・。

記録書より教科書より生きた歴史の伝承である。

これは年を経なくてはできないこと。

親孝行するはず連れ歩いたつもりが、実はこちらが大切なものをもらった気がする。


4 コメント

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ボクは多忙を理由に、実家を避けています。 (しゃあ あずなぶる)
2008-05-06 16:26:33
たまに「イッパイ奢る」と言っても、あちらも敬遠してます。
難しいモンですね。
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近い関係だからこそ難しい距離感ってあるものだよね。 ()
2008-05-06 20:45:03
でもこちらが歩み寄る気持ちがあればきっと、相手も受け入れてくれるはず(*^_^*)

びこさんがいなくてBBQ寂しかったけど、とってもよい過ごし方したよね★
最高の親孝行でっせ(^_-)-☆
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しゃあさん (やまびこ)
2008-05-06 21:23:25
親御さん、まだお若い証拠なのでは~。
一升瓶持って突撃訪問ってのはどう?
男の人は親との」距離のとり方はあまり上手くないみたい、でもそれが普通かも。
ろくさんも両親とは殆ど話しをしないもんね(^^)
その分、娘や嫁が動き回らないとね。
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 (やまびこ)
2008-05-06 21:36:02
母は来週再入院だから今のうちでないと、と思って。
またこれから忙しくなるし・・。
80歳代のお年寄りは時代の波に翻弄されて生きてきたから、その分老後はうんと幸せになる権利があるよね。

実は昨日の夕方、両親をおろしてからまた出かけたんよ。
中川に沿って大場川をたどり三郷公園側から水元公園を眺めてました。
もう誰もいなくて小雨降る薄暗い公園の林が静かでとてもよかった。


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