3月18日(日)曇り時々晴れ
いよいよ小仏峠越え。
中央高速道でシーズン盛りの休日に大渋滞する[小仏トンネル]の上を歩いて武蔵から相模まで抜けます。
なんだかんだと言っても、昔の人の峠越えは今の整備された道とは全然違うので、相当な体力を使い疲弊したはず。
それを今では文明の発達で国道20号ができたり高速でトンネルをするりと抜けてしまうのだからたいしたものです。
京王線で高尾駅に着き、前回歩いた小仏バス亭まで、バスに乗ろうとバス乗り場へ。
前回の記事はこちら
なんとびっくり!バス待ちの人々が長蛇の列@!
もう梅祭りは終わったのにこんなに混むのは、高尾から景信山~陣馬山、または城山あたりへのコースが都心から
近くて手近にあるからだろうか。
9時40分。小仏バス亭に到着。
右側に中央高速を見ながら、歩きはじめる。ちょっとひんやりして歩くにはもってこのお天気。
歩きだしてしばらく、バス亭の混雑に驚いてうっかり水を買うのを忘れた!と気づく。
自動販売機はないだろうとあきらめていたら、ちょうど庭先に、自家製の梅干やら野菜やら梅酢を売っている民家を発見!
そのお宅のおばさんに「お水は売っていませんか?」と聞くと「お水はないけどウチのを汲んできましょうか?」と有難いお言葉。
お礼に200円のやわらかくて美味しい梅干を買ってまた歩き出す。
しばらく行くと舗装道路が終わって峠道の入り口。ここまでは車でも入れるので駐車場もあり。
鬱蒼として熊でも出そうな土道に入る。
途中の湧水水場。
あんなに高尾のバス停でたくさんいた人々がまるで消えたようにだれもいない。荒れた感じの山道である。
10時30分。小仏バス亭から40分ほどで峠の頂上に到着。
八王子の市街かな?遠くに街のビルが見える。(写真では見えない;)
ここで小休止。民家でいただいたお水が美味しい☆
高尾は様々なコースがあって、ここで休んでいると、わらわらとあちこちの道から人々が集まってくる。道の往きかう中央広場と云った感じ。
わたしたちは峠道を進む。
東京と神奈川では、地質地勢にもよるのかもしれないけれど山林の管理の仕方が違うようで、神奈川(相模)に入った途端、木々の
手入れが良くなって急に明るくなる。
11時20分。峠を下り切り、標識に従って底沢バス停方面に向かってアスファルトの道をたどる。ここ、同じように右にカーブする道があって間違いやすい。
中央高速の赤い橋をくぐり
照手姫伝説の説明板の前を左に折れ
美女谷橋から美しい滝の淵を見下ろす。
左側は中央線。静かで気持ちいい。
一里塚跡のすぐそばのガードをくぐり底沢のバス停を過ぎるともう、小原宿。日が射してだんだん暑くなりはじめる。
小原宿には現存する本陣の屋敷がある。
下諏訪から来る大名の人馬は小仏峠を控え、また武蔵から来るものは峠を降りてほっとしたところで、この小原の宿で一息入れただろうか。
ここの管理人のおじさんに街道の様子をいろいろ伺う。
小原を過ぎて山側の方に入ったり出たりしながら進むと、湖の色がちらりと見え始め、相模湖駅を見下ろすことができる。
相模湖駅。街道時代はこのあたりを「与瀬」の宿と言った。相模湖駅というのも昔は与瀬駅だった。
すでに12時を過ぎたので、駅前のお店でお昼。
ワカサギフライ定食。美味しかった(^0^)
駅前からは丹沢の峰々かなあ。規則正しい波長のような山並みが見える。
また国道と山側に出入りしながら、慈眼寺の前を通り国道に降りる階段を下って
ラーメンセンターの横を入って旧道を回ろうとしたら、目当ての丸木橋がいつまでも出てこないので引き返す。
工事車が入っていたから、橋が架け替えられるのかしら?
この道どうやら明王峠に登る道らしい。
国道に戻ってまたすぐ山側に入る。
石仏石塔群の行列。
小高い山の中腹の集落といった感じで、相模湖と山々の眺望がすばらしい。
甲州街道は、山好きの人には嬉しい道かもしれない。山々が折り重なって中仙道の木曽川沿いの宿場を歩いているような錯覚に陥る。
相模湖は昭和22年にできたダム湖。それ以前はこのあたりは相模川の急峻な激流であったらしいから、山側の集落はひっそりと山合いの襞に
寄り添って暮らしていたのだろうか。
さて、気持ちのいい山里の道を歩いて、ちゃんと目印のファミリーオートの前の「子の入り」の標識を見定め、さらに近くで作業していた
おじさんに丁寧に吉野宿までの下り方を教えていただいたにもかかわらず、道を間違えた!間違えたというより右に入る小さい道を見逃したらしい。
横道~橋沢~赤坂~桜野~矢部までの標柱は確かに通ったのに、椚戸(くぐど)の標柱を見なかったことに道が途絶えたところで気が付いた。
下に降りる道はただ一つ!傾斜約45度の石段を降りるしかない!(今思えばどうしてここでひきかえさなかったのろう?)
階段が始まる地点。
もちろん、下は車びゅんびゅんの国道。相模湖インターのすぐそばだからけっこうなスピードで走っています;;。
おまけにこの階段、すごく段差があり膝に来る(××);。普段は誰も歩かないようだから落葉がわんさと吹き集まっていて足場が悪い。
軽度の高所恐怖症である6さんには、峠越えより厳しかったと思われる。
旅はスリルとサスペンスに満ちている!(と、もう何度もいろいろ失敗しているけれど)改めて実感。
おそらく最初で最後の経験であろうインターと国道の間のとってもとっても怖い信号を渡って、平坦な道に出た(ほっ)
少し行くと正しく山側から下りてくる道と出会う。吉野宿の高札場と六地蔵が見える。
吉野本陣跡の古いお蔵や資料館の前を通り過ぎ、吉野橋を渡る。
今日はここまで、ということで関野宿まであとわずかだが、藤野駅に向かう。
この辺の人々は、旅人に親切で地図を片手に迷っていると「何かお困りですか」などと声をかけてくれる。
今まで歩いてきて、街道筋はこういう心遣いの嬉しい土地が多かったなあ、と思い出す。
駅に向かう道。
2時50分に藤野駅に到着。
ホームには、陣馬山から下りてきた登山客で賑わっていました。
峠越えの後に歩くのはちょっときつく国道と山道の出入りに迷うことの多い道程だったけれど、景色もいいし変化に富んだ旅でした。
本日の歩行距離:約13㎞。次回は、関野から上野原~鳥沢までを予定。
いよいよ小仏峠越え。
中央高速道でシーズン盛りの休日に大渋滞する[小仏トンネル]の上を歩いて武蔵から相模まで抜けます。
なんだかんだと言っても、昔の人の峠越えは今の整備された道とは全然違うので、相当な体力を使い疲弊したはず。
それを今では文明の発達で国道20号ができたり高速でトンネルをするりと抜けてしまうのだからたいしたものです。
京王線で高尾駅に着き、前回歩いた小仏バス亭まで、バスに乗ろうとバス乗り場へ。
前回の記事はこちら
なんとびっくり!バス待ちの人々が長蛇の列@!
もう梅祭りは終わったのにこんなに混むのは、高尾から景信山~陣馬山、または城山あたりへのコースが都心から
近くて手近にあるからだろうか。
9時40分。小仏バス亭に到着。
右側に中央高速を見ながら、歩きはじめる。ちょっとひんやりして歩くにはもってこのお天気。
歩きだしてしばらく、バス亭の混雑に驚いてうっかり水を買うのを忘れた!と気づく。
自動販売機はないだろうとあきらめていたら、ちょうど庭先に、自家製の梅干やら野菜やら梅酢を売っている民家を発見!
そのお宅のおばさんに「お水は売っていませんか?」と聞くと「お水はないけどウチのを汲んできましょうか?」と有難いお言葉。
お礼に200円のやわらかくて美味しい梅干を買ってまた歩き出す。
しばらく行くと舗装道路が終わって峠道の入り口。ここまでは車でも入れるので駐車場もあり。
鬱蒼として熊でも出そうな土道に入る。
途中の湧水水場。
あんなに高尾のバス停でたくさんいた人々がまるで消えたようにだれもいない。荒れた感じの山道である。
10時30分。小仏バス亭から40分ほどで峠の頂上に到着。
八王子の市街かな?遠くに街のビルが見える。(写真では見えない;)
ここで小休止。民家でいただいたお水が美味しい☆
高尾は様々なコースがあって、ここで休んでいると、わらわらとあちこちの道から人々が集まってくる。道の往きかう中央広場と云った感じ。
わたしたちは峠道を進む。
東京と神奈川では、地質地勢にもよるのかもしれないけれど山林の管理の仕方が違うようで、神奈川(相模)に入った途端、木々の
手入れが良くなって急に明るくなる。
11時20分。峠を下り切り、標識に従って底沢バス停方面に向かってアスファルトの道をたどる。ここ、同じように右にカーブする道があって間違いやすい。
中央高速の赤い橋をくぐり
照手姫伝説の説明板の前を左に折れ
美女谷橋から美しい滝の淵を見下ろす。
左側は中央線。静かで気持ちいい。
一里塚跡のすぐそばのガードをくぐり底沢のバス停を過ぎるともう、小原宿。日が射してだんだん暑くなりはじめる。
小原宿には現存する本陣の屋敷がある。
下諏訪から来る大名の人馬は小仏峠を控え、また武蔵から来るものは峠を降りてほっとしたところで、この小原の宿で一息入れただろうか。
ここの管理人のおじさんに街道の様子をいろいろ伺う。
小原を過ぎて山側の方に入ったり出たりしながら進むと、湖の色がちらりと見え始め、相模湖駅を見下ろすことができる。
相模湖駅。街道時代はこのあたりを「与瀬」の宿と言った。相模湖駅というのも昔は与瀬駅だった。
すでに12時を過ぎたので、駅前のお店でお昼。
ワカサギフライ定食。美味しかった(^0^)
駅前からは丹沢の峰々かなあ。規則正しい波長のような山並みが見える。
また国道と山側に出入りしながら、慈眼寺の前を通り国道に降りる階段を下って
ラーメンセンターの横を入って旧道を回ろうとしたら、目当ての丸木橋がいつまでも出てこないので引き返す。
工事車が入っていたから、橋が架け替えられるのかしら?
この道どうやら明王峠に登る道らしい。
国道に戻ってまたすぐ山側に入る。
石仏石塔群の行列。
小高い山の中腹の集落といった感じで、相模湖と山々の眺望がすばらしい。
甲州街道は、山好きの人には嬉しい道かもしれない。山々が折り重なって中仙道の木曽川沿いの宿場を歩いているような錯覚に陥る。
相模湖は昭和22年にできたダム湖。それ以前はこのあたりは相模川の急峻な激流であったらしいから、山側の集落はひっそりと山合いの襞に
寄り添って暮らしていたのだろうか。
さて、気持ちのいい山里の道を歩いて、ちゃんと目印のファミリーオートの前の「子の入り」の標識を見定め、さらに近くで作業していた
おじさんに丁寧に吉野宿までの下り方を教えていただいたにもかかわらず、道を間違えた!間違えたというより右に入る小さい道を見逃したらしい。
横道~橋沢~赤坂~桜野~矢部までの標柱は確かに通ったのに、椚戸(くぐど)の標柱を見なかったことに道が途絶えたところで気が付いた。
下に降りる道はただ一つ!傾斜約45度の石段を降りるしかない!(今思えばどうしてここでひきかえさなかったのろう?)
階段が始まる地点。
もちろん、下は車びゅんびゅんの国道。相模湖インターのすぐそばだからけっこうなスピードで走っています;;。
おまけにこの階段、すごく段差があり膝に来る(××);。普段は誰も歩かないようだから落葉がわんさと吹き集まっていて足場が悪い。
軽度の高所恐怖症である6さんには、峠越えより厳しかったと思われる。
旅はスリルとサスペンスに満ちている!(と、もう何度もいろいろ失敗しているけれど)改めて実感。
おそらく最初で最後の経験であろうインターと国道の間のとってもとっても怖い信号を渡って、平坦な道に出た(ほっ)
少し行くと正しく山側から下りてくる道と出会う。吉野宿の高札場と六地蔵が見える。
吉野本陣跡の古いお蔵や資料館の前を通り過ぎ、吉野橋を渡る。
今日はここまで、ということで関野宿まであとわずかだが、藤野駅に向かう。
この辺の人々は、旅人に親切で地図を片手に迷っていると「何かお困りですか」などと声をかけてくれる。
今まで歩いてきて、街道筋はこういう心遣いの嬉しい土地が多かったなあ、と思い出す。
駅に向かう道。
2時50分に藤野駅に到着。
ホームには、陣馬山から下りてきた登山客で賑わっていました。
峠越えの後に歩くのはちょっときつく国道と山道の出入りに迷うことの多い道程だったけれど、景色もいいし変化に富んだ旅でした。
本日の歩行距離:約13㎞。次回は、関野から上野原~鳥沢までを予定。
道路補修用のただの法面・・・・?
道では無かろうかと。
ただ、正しい道を曲がりそこなったので、やむなく下りた非常階段みたいなものなのだと・・。
怖かったのは降りた後の車の往来。もちろん歩道なんてないわけだから車の運転手さんもびっくりしたでしょうね。あんなところから人がおりてくるなんて@!
お付き合いただける六さんがいるので、いつも安心ですね。私なんか家人と歩いても歴然と差がでますので、付添人には頭があがりません^^;。
だいたい街道筋を歩いていると、すいすいーっと抜かされて悔しい思いをします;;。
でも山越えとなるとタイヘンでしょうね。そういう時は歩きの方が楽かも(^^)v
キンちゃんだってこの頃かなり動いてるからすぐに家人さんを追い抜きますよ(^^)