4か月の短期出張で札幌に行った次男夫婦。
あちらではウイークリーマンションに住むことになった。
が、普通なら備品として置いてある炊飯器や鍋フライパン類がないらしい。
昨日朝、市川の彼らのアパートの台所からそれらを探し出して札幌に送る。
曲がりくねった狭い道で車をブロック塀にこすり、おんぼろのフィットがさらに傷だらけになる~
帰宅してすぐ目黒へ合唱練習。
目黒は若者でいっぱいである。
帰り、地下鉄の中が冷房利きすぎで寒くてかなわないのと、日頃の運動不足解消に
四ッ木の一つ前の八広で降りて家まで歩く。
四ッ木と八広は荒川を挟んで葛飾区、墨田区に分かれているが双子のような駅。
八広駅(元の駅名は荒川駅)側は首都高がないからか、高架になっても駅の周囲に昔の面影を今も残している。曲がりくねったこういう道を夕方歩くと「魔が刻」というものを感じて、心にざわめきを覚える。
木根川橋を歩いているとすこし生ぬるい川風が心地よい。
橋の欄幹からゴトゴトと走る京成電車を眺めていると、現実世界から別の次元に心がワープするような不思議な感じがするのはなぜだろう。この景色の中にもうすらぼんやりとどこかに「魔」がいるようである。
帰宅して曳舟まで夕飯を食べに出かける。
電車に乗っているときは迂闊にも見過ごしていたが、この駅も高架になるため工事中で下りは従来のホームの後ろ側に仮設ホームができている。
いつも古いものが壊されてから写真におさめておけばよかった、と後悔するが今回も然り。
東武線東向島(元の駅名は「玉ノ井」)にある贔屓のイタリア料理店で2時間半かけて食事したあとは、表通り(明治通り)を避けぶらぶらと裏道を歩く。
空にはまあるい月に付き添って明るい星がひとつ。道端の草むらではもう虫の声。
妙に気分が踊っては静まり、静まってはまた踊りだしたくなるような夜の下町散歩であった。
しかし、新婚さんには4ヶ月は4年ですね。
新婚さんは、お鍋も炊飯器もなくても楽しいだろうねぇ[E:heart04]