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回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

川は呼んでいる♪

2011-02-17 16:21:23 | 山歩き・川歩き・遠足

昨日は義母が昼寝をしている隙?に、別に目あてもなく、ただ歩いてみたくなって久しぶりに近くを散歩。

立石への道を横にそれて、わざと知らない道を進み、中川に突きあたって、けっきょく四ツ木へ戻るようなルートで綾瀬川と荒川の間の中土手をてくてく。

どうもわたしは、歩いていても川や水のあるところに寄って行きたくなるらしい。

むかし、シャンソンで「川は呼んでいる」という歌がありました。春にはまだ遠いけれど少しづつ低気圧や高気圧の出入りが頻繁になって、まさに川に呼ばれ始めている感じ。

黄色の避難橋からは真正面に建設中のスカイツリーが見える。

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↑避難橋の自転車用道路にあった注意書き、「じてんしゃは」じゃなくて「じてんしゃを」じゃないとおかしい。

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このツリー、もっと低い頃から時々右や左に傾いて見えるので、設計ミスじゃないの?と怪しんでいたら三角柱みたいな構造なので、そうなるらしいのです。

設計者に言わせると傾いて見えるときがあれば、それは正しく建設されている証拠だということ。

まだ300メートルくらいのときに北十間川の現場を眺めたけれど、根っこがなくていきなりまっすぐ上に伸びているから安定感に欠けるような気がします。

東武線の「業平橋」という駅名も「スカイツリー駅」になっちゃうそうで少し寂しい。

歌人在原業平にちなんだ「なりひらばし」・・日本語の柔らかさや優しさを持っている語感が好きだったのだけど。

ちなみに、この地域のマスコットキャラクターは「おしなりくん」。

京成の押上(おしあげ)と業平(なりひら)をくっつけた名前なんだそうです。

なんだか、安直な気がしますが、今まで廃墟化していた北十間川の流れも日の目をみられることになってよかったのかな?

まあ、それはとにかく土手の上は本当に気持ちがいい。


日本橋川~亀島川

2008-10-11 22:21:41 | 山歩き・川歩き・遠足

永代橋を渡って隅田川が河口に出る手前、中央区新川へ行き、この日本橋川と亀島川に囲まれた四角い島の川っぷちを一周する。

ここから見渡す佃島~月島はウオーターフロントの名前よろしくにょきにょきにょきにょき、よくもこんなに建てたものだと驚くほどたくさんの高層マンションやビルが林立している。

つい6年程前だったか築地からの練習の帰りにここまで歩いて迷子になりかけたときは、まだこんな超近代的な街が出現しようとは思ってもいなかった。

新川地区の中も永代橋の際には近代的ビルが立ち並び空が少なくなった。

人間は海も川も埋め立てていったいどこまで開拓していくのだろう?

豊海橋、霊厳橋、新亀島橋、亀島橋、高橋(たかばし)、南高橋(みなみたかばし)、・・水路に架けられた橋を行きつ戻りつして江戸時代のこのあたりの風景を描いた図絵を見ながら当時の海運水運の輝かしい時代に想いをいたす。

高橋の上でまだ若いお父さんが連れていた小さい子どもに

「あのフェンスの向こうもお父さんが小さい時には川がずっと続いていたよ」

と八丁堀の桜川跡あたりを指さして話していた。

あの子が成長するとき東京の川はどんな風に様変わりするのだろう。

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カメラを忘れたので詳細はこちらで。

http://mediaport.on.coocan.jp/kandagawa/bridges/reiganbashi.htm


中川っぷち

2008-10-09 15:55:55 | 山歩き・川歩き・遠足

相変わらずくねくね曲がる旧中川(以下中川と呼ぶ)がおもしろい。

晴れたのでチャリで木根川橋を渡り、荒川土手を南下、平井水門、水上バスの発着する平井乗船場を越え、平井大橋の下の蔵前橋通りを走り、江東新橋を渡り橋詰から右折。

ここからは曲線を描く中川に北十間川が流れ込んでいるのがよく見える。

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007 画面中央奥が北十間川。

北十間川は江戸時代に掘られた水路で隅田川とこの中川を結ぶ。

葛飾側の中川とは趣がちがい、橋がたくさんあり、川幅もせまく、その曲線的な流れは女性的ななめらかさを持っている。護岸はある程度美化されているが、元々が自然河川なので親水公園や放水路のようにまっすぐではないのが魅力。

新小原橋を渡って北十間川の方に入ってみると小さな踏切発見☆

この線路は曳舟から亀戸まで走る東武亀戸線である。

川と線路と踏切、わたしの大好物であるこの3つが揃っては橋からうっとりと眺めてしまうのも無理はない。

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ここから再び荒川に向かって中川の川っぷちを行く。回りには高層マンション、工場が立ち並び、お昼休みの時間をつぶす人、釣りをする人、まったりとただ流れを眺める人たちがちらほら。

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ゆりのき橋の近くにはコスモスも咲いて秋風にゆらりゆらり。

このあたりから数十メートルかは暗渠になり平井水門で再び姿を現し、しっかり「中川」と称し荒川と並行して葛西の河口に行く流れと、葛飾側の水門をくぐって蛇行を続け埼玉の三郷方面に遡る流れに分かれる。

木根川橋にもどってくると荒川は可笑しいほどまっすぐで大きい。

「秋の川 ひねもす のたりのたりかな」

といった風景でありました。

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中川船番所資料館

2008-09-21 22:19:19 | 山歩き・川歩き・遠足

昨日の篠崎街道の続きをもう少し見たくなってろくさんに車を走らせてもらう。

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善養寺の先、江戸川が旧江戸川と江戸川放水路に流れがわかる分岐点を越え、旧江戸川沿いを南下し、行徳まで。

行徳街道から塩浜の突先で海を見てから浦安へ。

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ディズニーランドのすぐそばのショッピングセンターでお昼(リンガーハットの長崎ちゃんぽん)を食べた頃から雨が本降りになってきた。

そろそろ帰るか、と旧江戸川、荒川を渡りわざと遠回りして江東区の東大島へ出る。

ところが道を走っていると思いがけなく興味をそそられる場所がみつかるのは旅の醍醐味!

くねとくねと荒川を横切って流れる中川(東京の東ではこの中川がなかなかおもしろい)

と隅田川から東にまっすぐに流れる小名木川が合流する地点に「中川船番所資料館」という建物があった。これは川好きにとって見逃せないポイント。

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200円払って入場しつぶさに中を見ていると江戸の掘割、用水の歴史が時間を超えて迫ってくる。http://www.hakubutu.com/museum/MU_nakagawa.html

江東区の河川施設に対する力の入れようはなかなかのものであると感心。

資料館の対岸(今は閉ざされてしまったが小名木川が行徳方面に連なっていた方向)

の公園に上ると中川、小名木川のクロスするようすが見事に眺められる。

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↑ヨーロッパの砦城のような建造物は荒川と中川を結んでいた水門、「小松川閘門」。

ここから少し下ったところに中川のどんづまりがある。曲がり曲がって流れてきた旧中川が終焉を迎えるには少々哀しいようなコンクリートの壁と思われたが平成17年に建てられたロックゲートが再び荒川と中川をここで結び付けている。

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いよいよ土砂降りになってきたので四つ木めざして荒川を遡る。

荒川は相変わらずどどーーんと雨の中に煙っていた。

それぞれの川がそれぞれの表情をみせて。やっぱり川をたどる旅はおもしろい。


川っぷちのお寺ふたつ・宝蔵院・善養寺

2008-09-20 20:46:30 | 山歩き・川歩き・遠足

義父母を連れて近場の寺社散策へ。

奥戸街道が新中川にぶつかる前の細い道を入ってゆくと「宝蔵院」というお寺がある。http://www.katsushika-kanko.com/katsumaru/area/shinkoiwa04/index.html

日陰の境内にはたくさんの水子地蔵が立っている。

春にはシャガの花が群落し、今頃は赤や白の彼岸花が咲く。

ちょうど見ごろかと思い行ってみたが、まだ三分ほどしか咲いていない。

あと一週間くらい後が盛りかもしれない。

静かにたたずむお地蔵さんの赤い帽子や赤いちゃんちゃんこ、その前に置かれた赤やピンクのかざぐるまが、数少ない彼岸花を強烈に引き立てている。

なんだか怖いような風景。

日の当たるお寺の表に出ると傍らにカラタチの実が成っていた。

五センチほどにも伸びた無数の青い棘が金色の実を守っている。

「からたちの花が咲いたよ

白い白い花が咲いたよ

からたちの棘は痛いよ

青い青い針の棘だよ

・・・」

と白秋の詩が心に浮かぶ。

ここから小岩の善養寺へ「影向の松」(ようこうのまつ)を見るために足を延ばす。http://www.kyoboku.com/matsu/kantou/you.html

千葉と東京の境の市川橋を渡る手前で右に折れ、篠崎街道を少しゆくと江戸川土手のすぐ下にそのお寺はある。

境内に入ると巨人が手を伸ばしたごとく広がる松。樹齢六〇〇年の生命力にびっくり。

白い萩と赤い萩も微風にそよいでなかなか風情がある。

江戸川河川敷からは野球少年たちが試合を終えて自転車を走らせながら降りてくる。

歴史と現在が山門を隔てて共にあるのがおもしろい。

カメラを持って出なかったのが悔やまれる~。

ひとつもいできたカラタチの実。

他の柑橘系の実と違って、ふんわりとビロードのように柔らかい手触り。

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我が家のチビ庭ではアシタバの花が初めて咲いた。色のうすいブロッコリーみたい。

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