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回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

中川っぷち その2

2012-04-05 19:05:56 | 山歩き・川歩き・遠足

中川を遡り支流の大場川の水門に出てそこから水元公園にゴールするという目標を立てる。

もちろん歩き。

上平井橋四ツ木側詰めから新しく整備された川沿いの歩道に降り平和橋を右に見て、前回

通った立石緑地公園を過ぎ、本奥戸橋を渡って中川の西側をたどる。

本奥戸橋まで続く川沿いの歩道。↓

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川沿いの歩道は本奥戸橋からはなくなるが、土手道はずっと続いているのでありがたいことに一度も下の道に降りずに川っぷちを歩ける。

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↑ 奥戸スポーツセンターの草地で読書する人々。

奥戸スポーツセンターを越え中川(中川放水路)と別れる記念公園に出くわす。

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旧中川と新中川の合流点に突出す記念公園。

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旧中川にわたるために高砂諏訪橋を渡る。

高砂橋を左に見て歩き、水戸街道の中川大橋が見える。

このあたり土手が土なので歩いていて気持ちいい。

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亀有アリオの横に架かる中川橋も過ぎるとやがて常磐線の線路。

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すると残念な事に、ここまでずっとひっついてきた土手は常磐線高架の下で

工事中のため行き止まり。

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やむなく下に降りて、クレーンが林立するまっさらな敷地のど真ん中を進む事になる。

なんだか嫌な予感。中川が遠くなって行くような感じ。

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東京理科大の建設予定地の裏に当たるらしいが、このあたりの町の様子を一変させる巨大

都市空間の予感あり。

新都市空間の真ん中にできた新しい瀟洒なビル。↓

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きょろきょろとおのぼりさん状態にであちこち写真を撮っていたら警備のおじさんに「何のための撮影ですか?」と怖~い口調で尋問された。

「個人的な記録のために撮ってるだけです」と答えたら

「まぎらわしいことはしないように」ですと@@!

こんな近代都市ができるから、もう中川がどこにいってしまったのかわからな~~い。

途中の地図など見て歩いていくと、まるっきり見知らぬ商店街に入って

「わたしはだあれ、ここはどこ?」状態。(なんだか昨日とよく似てるなあ)

大場川水門まで絶対に土手沿いに行ける!と確信していたので地図を持って来なかったのが悔やまれる

こうなったら得意の勘に頼るしかないっ!

もう川はあきらめて水元公園に直行だ。

商店街をどんどん北上するような感じで行くと「飯塚小学校」なんて文字が見える。

う~ん、なんか聞いたことがあるぞ。

少し大きな通りに出る。まん前に高い煙突。これは見憶えがある!!

確か葛飾の清掃工場だ。

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右側に水元中央公園。

住居表示が南水元となっている。

ということはこの大きな通りをまっすぐ右に歩いていけば東側の水元公園に着けるかもしれない。

もう12時を過ぎて日射しが暑い。と、横を「水元公園」という表示のバスが通り過ぎる!!

やった!この道で合ってる!

おお、歩いて行くといつも金町方面から来る道と小合溜釣り堀の道との交差点に出た~~。

ここからは自分の縄張りである。

タタタと公園の菖蒲園方面に向かい、カフェレストラン「hannari」にたどり着いた~~。

今日はここの「桜ビール」を飲みたかったのだがあいにく仕入れ無し。

普通の生ビールとランチをいただく。

お・い・し・い~☆☆★

家を出たのが9時半、ここに着いたのが1時半頃だから4時間歩き続けたわけだ。

くねくね中川恐るべし!このリベンジはいつか必ず!!

水元公園 ↓

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中川っぷち

2012-03-22 17:20:46 | 山歩き・川歩き・遠足

としちゃんを最後のデイサービスに送り出して、入居予定のホームの部屋にカーテンを取り付けに行く。

その帰り、お天気が良くなりそうだったので(実はあまり良くならなかったのだが)、上平井橋から葛飾区のど真ん中を大蛇のようにくねくねと曲がりくねって流れる中川に沿って自転車で走ってみる。

荒川放水路(現:荒川)は大きくてまっすぐで目立つけれど、この中川は地味ながら、わたしたちにとってはかなり生活に密着した川なのだ。

ちなみに、わたしの家のまわりの子供たちが通うのは殆ど木根川小学校であり、卒業すると中川中学校に入学となる。小学校の前は薬師幼稚園に通う子供が多く、これらはみんな川っぷちで川床より土地の方が低いから、地震が来れば液状化、、洪水が土手を越えると町じゅう水浸しの運命である。

中川がきれいだった頃、染物屋さんがよく反物を水に浮かばせていたらしい。今でも染物屋さんは駅界隈にぽつんぽつんと消えゆく灯のようにある。

キティ台風だったか、中川が氾濫したときに平和橋が流されたりした経緯から、この川の護岸はコンクリートでしっかりと塗り固められて風情が無かったのだが、3年ほど前から護岸遊歩道なるものが作られどんどんそれが延長されているのは嬉しい。

さて中川中学校の裏手から桜並木ののどかな土手が続く。しかし平和橋通りとぶつかってから道(歩道と)は1メートルもないほど細くなり走りにくいので土手下の裏道を行く。

ふふふ、中川土手のオオイヌノフグリでございます^0^。

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裏道は土地のものでないとたどれない相当な迷路ではあるが、家々の路地の間からひょっと右を見るといつでも土手が見える、こんなに斜めに走っているのだから絶対見えないだろう!と思っても見える!素晴らしい自然のランドマーク!

それほど中川が曲がりくねっているという証拠。

東立石に入り、まもなく本田中学校の校舎が見え始め、裏手に周ると中川に向かって草っぱらのような広場がドーーーーーン!と広がる。

ここは2,3年前にできたばかりの新しい緑地帯。「東立石緑地帯」と言う。(そのまんまだ)

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↑ 荒川方面を眺める、右方面にハープ橋がかすかに見える。

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↑ 本奥戸橋方面を眺める。

以前は工場跡地なのか相当な規模の緑地帯で、春休みに入ったらしい子供たちが駆け回って遊んでいるのを眺めていてもなかなか爽快である。まだこんな風に外で走り回って遊ぶのかあ、などと変に感心。

わたしもぶらぶら散策する。

広場の下は船着き場にでもなるんだろうか?川に向かって開けたプラットホームのようになっている。向かいは奥戸の森永製菓の工場。歩道工事のための浚渫船が作業している。

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最大の曲がりをみせる緑地帯そばの中川の流れ。荒川方面を望む。

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このまま奥戸スポーツセンターまで行こうかと思ったが、あいにくお昼となり、お腹がすいたので今日はここまで。

ここの土手道は細くて自転車では走りにくいので、この次は是非歩きで埼玉八潮のあたりまで!


春は土手から

2012-03-07 11:44:27 | 山歩き・川歩き・遠足

昨日は午後から晴れて暖かくなったので、買物の帰りに自転車で堀切菖蒲園に寄り土手をひと走り。

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菖蒲園は久しぶりだな~。雪吊りが風情をかもしだしているけど、3つもあったっけ?

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綾瀬川と荒川を隔てる中土手に上る。

写真上:正面から右側にカーブしている綾瀬川の上の巨大な道は首都高速道路。

よく川の上に蓋をしなかったものだと、(少しは)感心。

写真下:雨上がりの後の晴れ間だから、土手の上からの都内(ここもいちおう都内なんですがね^^;)の眺望が霞がかったようにぼんやり。

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土手を降りてゆくと斜面の草はらの中にポツンポツンと小さい青いものが見える。

このときのわたしの顔を、写真に撮ったらきっと満面の笑みです。

嬉しくて「あらららら~^^0^」と声出しちゃったもんね♪

そう、オオイヌノフグリです。

名前はあまりよくないけれど、春の日差しの中で「今、目が醒めたよ~」ってな感じで咲くのよね。なんかね、また涙が出ちゃうんですわね~。

毎年咲いているのだけど、ここ2,3年はこういう小さな草花に心を奪われる事が少なくなっていました。

なんだかんだと人間世界は蠢いていても、ちゃんと土の中のものはそれなりに間違いなく生きていた・・・。

そんな当たり前のことなのに、なんで涙が出るんだろう?(もしかして花粉のせいかしら^^?)

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↑ それにしてもこういう地面を這うような植物を撮るのは難しい。自分も這いつくばらないと・・。

ましてや、携帯で撮ったからどうも安定がよくない。ちゃんとしたカメラ欲しいなあ。

こちらは何年か前に撮ったオオイヌノフグリ、まだデジカメが新しかったからよく撮れてるでしょう^^v。

シロツメクサ(白)やタンポポ(黄色)、カラスノエンドウ(ピンク)、ホトケノザ、オドリコソウ・・・

これから土手は宝石をちりばめたようになりますよ~

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、としちゃんは今日から3泊のショートステイに出発しました

バスに乗り込む直前まで

「あたしはいったいどこ行くの?」といろ~んな荷物出し入れしながら同じ事何回も質問して大騒ぎ。

何日か前からメモして渡してるけど、メモに書かれた事を読んだ事を忘れちゃうのかしら?

今度同じ事何回も聞かれたら、そのたびにとんでもなく違う事を答えてあげようかしら^^+


「すいどうみち」を歩く

2012-02-29 11:34:03 | 山歩き・川歩き・遠足

2月28日(火)

以前にろくさんが購入した本、「地図と愉しむ東京歴史散歩」(中公新書)の水道道路の項目がとても面白かったので、生まれた時から馴染んだ我が家の近くを通るこの「すいどうみち」を金町(かなまち)浄水場から亀戸(かめいど)の給水場まで地図片手に歩いてみる事にした。

としちゃんをデイサービスに送り出してから10時ちょい前に家を出発。

四ツ木10時01分発で高砂まで。高砂10時22分発金町行き。

寅さん電車に乗り込む。

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2分ほどで柴又駅着。

柴又街道に沿って歩くと10分ほどで金町浄水場。

ここは昨年の震災で放射能が入り込んだと問題になった都内の水ガメ浄水場。

江戸川から取水している。

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正門の奥には梅の花がちらほら見える。

壁にはこんな看板も。

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正門の近くから京成線の線路を渡ると「すいどうみち」はまっすぐに通っている。

金町公園の脇を通り高砂に入って行く。

なんてったってまっすぐなのである。

これはどんな方向音痴の人でも迷うことなく歩ける道。

この道の下にずーーーーーーっと水道管が通っているのかと思うと

ゾクゾクする。

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高砂五丁目から中川に至る道にある線路は新金貨物線。

ちなみに踏切の名称は小松川踏切。

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渡るとすぐに青龍神社の境内になっている怪無池

怪無池=かいむ池と読むのか?わからないがいかにも妖怪でも出そうな怪しげな雰囲気で

夜など水の中に曳きこまれそうな池である。

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池の横を通るととすぐに土手が見える。

まず、ここで道は中川に遮られる。

確かここには最近まで水道鉄管と併設した橋がかかっていたはずなのだが、今は

水道管は水中に埋められてしまったらしい。

道が突然無くなると云うのは茫然自失の気分。

↓ 「わあ!橋がない!」とひとりで唸ってしまった~。右に見えるのは慈恵医大病院。

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しかたなく京成線をくぐって高砂橋を渡る。

青戸側にわたりすぐ高砂側の道とつながる場所に戻る。

環七を渡り、青戸商店街、サニーロード、を抜ける。

葛飾シンフォニーホールの正面前も「すいどうみち」だったとは!

こういう発見?があるから町歩きはやめられない

「ブラタモリ」もびっくりだわ☆

↓ 葛飾シンフォ二ーヒルズのモーツアルト像。

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内藤選手で有名になった「宮田ボクシングジム」の前の道も「すいどうみち」

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ここから四ツ木までは目をつぶっても歩けるほど馴染んだまっすぐな道。

12時近くになったので立石で昼食。

1時前に出発。

「すいどうみち」は京成線にいったん分断されるが踏切を渡ってすぐにつながっている。

このあたりから四ツ木への「すいどうみち」は特有の5叉路、6叉路が連続する。

田んぼを貫いて斜めにまっすぐ作られたからこういう道が現れる。

↓ 6叉路交差点。カメラではとてもすべての叉路は撮りきれない;。

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平和橋通りを渡っていよいよわたしが毎日自転車で走り回っている道に入ってきた。

木根川に至ると綾瀬川の土手が立ち塞がりまたまた道は分断される。

(注・木根川という川はなく、今では木根川町という名前もありません。わずかに小学校と木根川橋にその名をとどめている)

昔の「水道橋」(すいどうみち)の名残りを残したバス停がポツンと土手下に建っている。

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↓ 上の黒いのは首都高。下が綾瀬川土手。かすかにスカイツリーが見える。

昔はこの場所から水道管が通っていた。

わたしの小学校時代(昭和34~39年頃)はまだ水道管が綾瀬川の上にあって管取り付け口の凹部分で本当によく基地ごっこやおままごとをしたものだ

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木根川橋を渡り、墨田区に入る。

毎度、この橋からの景色は葛飾一なんじゃないかと思う☆。

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さてさて、葛飾区内はまっすぐだった「すいどうみち」が川を渡って墨田区に入ると、どこに続いているのかわかりにくくなる

荒川は人口の放水路だから、元の道をたどるのは難しい。

葛飾が湿地と田圃だらけの村で「すいどうみち」が簡単に引けたのであろうことがよくわかる

。逆に、墨田区は「すいどうみち」ができたころはすでに町として完成しつつあったのかもしれない。

とりあえず、地図をよ~く見て、わたしが東京低地に興味を持つきっかけとなった「中居掘」とそれと並行した道を代わる代わる歩く。。

う~む、果たしてこれで合っているのだろうか?

中居掘は、四ツ木マイロードにつながる道だから「すいどうみち」とは別物のような気がするが、まっすぐ亀戸に通じている道となるとこれしかない。

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工事のおじさん、工場のおじさんに尋ねながら歩くのだが心もとなく変な道を歩いたら、北十間川(きたじゅっけんがわ)にかかる十間橋に出てしまった。

川に沿って亀戸方面に歩き、柳島橋に向かう。

↓ 北十間川(スカイツリーと反対方向を望む)

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もう江東区である。

柳島橋を右折し、横十間川に沿って歩き、龍眼寺(別名・萩寺)の前を過ぎると、中年老年おじさんおばさんがたくさんわいてきた~~。

ひょっと横の道を見るといつのまにか亀戸天神の裏口になっていた!

せっかくここまで来たからには、天神様でも拝んで行こうと中に入る。

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しかし、いくら平日とはいえ見事におじいちゃんとおばあちゃんばかりである。

近くのデイサービスの遠足でもあるのだろうか?

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たくさんのお年寄りとわずかに咲いている梅を見て、天神の正面口を出て蔵前通りを渡る。

そして渡った通りの裏側に、ありましたよ~~~!!!

亀戸野球場。でもわたしは野球場を目指してきたわけではありません^^。

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実はこの野球場の下が亀戸給水場なのである。

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戦時中からの名残なのか、はたまた毒入り事件を防ぐためか、地図には載っていない。

ここが葛飾の金町からやってくる水道の給水場。
けっきょく「すいどうみち」がこの建物のどこに入り込んでいるのかもわからない。

墨田区に入ってからの正確な「すいどうみち」もわからないままであったが、ここから

東京のどこにどう水道管がつながるかはまた調べる楽しみができたし、

金町からここまで、ひとつの道をたどりひとりで歩いてきた感慨はけっこう強い。

歩行時間:約4時間。距離約10㎞。

道の下にはまた昔の道が、歴史が息づいている。