goo blog サービス終了のお知らせ 

回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

ひなたの匂いのする場所 河川敷

2016-04-26 21:56:25 | 山歩き・川歩き・遠足

素晴らしい一日でした。

特になにかサプライズがあったわけでもないのですが、

いただいた牡丹の花の見事な散り方を見たのと、

毎日のように摘んでも摘んでも成長するサンショウの木の芽、

娘と一緒に草を摘みに行った春の土手の

ムラサキツメクサ、シロツメクサのの中の草いきれや

羽化したばかりのような美しいテントウムシ

 

河川敷に遠足に来ていた小学生たちの元気な声や動き

葦の茂みの向こうに船が行き交うのを見たり

ヨシキリなのか、川辺でさえずる鳥の長閑な声、

青空とは関係なく動く、遠い世界の事のような首都高の車の群れ

 

 

抱えきれないほど摘んだ草々でいっぱいになった部屋

花輪を作る娘の手さばき

・・そんな普通の出来事ですが、なんとなく心がときめいたり、穏やかに過ぎた日のことなどを思い出したり

体にひなたのにおいが満ちみちて、素晴らしい一日でした。


内房・竹岡~浜金谷へお花見遠足

2016-04-04 15:06:41 | 山歩き・川歩き・遠足

桜の見ごろを迎えた昨日4月3日、竹岡の漁港のほとりに広がる桜を眺めんと内房線に乗る。

同行は、言い出しっぺのBさん、断腸さん、りえちゃん、ろくさん。

早くも車内から酒盛り。

Bさんと断腸さんは輪行(自転車をたたんで電車に乗り、到着地に着いて再び組み立てて走る自転車遠足)が多いので、今回のように酔っ払い運転の規制がないときは

如何にも楽しそうにグビグビやっております。

千葉から一時間ほどで竹岡の駅に着くと、若い木の葉や、少し朝の雨に濡れた土の匂いがぷーんと漂って気持ちが良い☆

竹岡は1月に(ほんとの)歩き遠足で来ましたが、その時は北風びゅんびゅん、もちろん桜も咲いていなかったし磯料理店「マルゴ」では

米飯も売り切れだったしで、おもしろいながらも散々でしたが、今回は!と云うより今回も曇り空で水平線の境もなくどんよりひっそりとした駅前でした。Bさんのその日のブログ↓

http://blog.livedoor.jp/kyf01405/archives/47623676.html

 

お店は満員だったので席が空くまでとりあえず桜を見ましょう。

まだ枝の上の方は蕾が多く5分~6分咲きといったところかな・・。

水平線が殆どわからないので、出ていく船入ってくる船が宙を浮いて漂っているように見えます。幻想的☆

さて、しばらくして店内へ。

注文したお刺身やらキンメやらカサゴの煮付けやら太刀魚の焼いたのが出てきたときは、モノも言わずにかぶりつきました。

 

 

たらふく呑んで食べて、さて、これから歩いてお目当ての浜金谷のカフェに行くのかと思ったら、酔ったので電車でいこうということに@!

(少しは)桜も鑑賞して、ひと駅先の浜金谷で降りる。けっこう外人さんのお客が多いのにびっくり。

 

駅からの道はいかにも海辺の街らしく、低い房州石の囲いのある家が何軒か続きます。

途中で猫と遊んだりして、

道を曲がると大きな屋根の古めかしい建物がどんと建っている。

ここが、前から訪れてみたかった「カフェ・エドモンズ」

 

マンデリン好きなわたしとしては是非味見を!と思っていたし、なによりも飛騨高山から移築したという築200年以上経つ古民家がどのようにカフェとしてオープンしているのか見たかったのでありました。

玄関に「合掌館」の看板、中に入るとまるで、幼い頃隣の家のおばさんちに入ったような懐かしい空気が漂っていました。

 

 

マスターのアオヤマエドモンズさんと記念撮影☆
エドモンズさんはなんともいえず包容力のある方とお見受けした。

建物や珈琲やバームクーヘンもさることながら、こういうお店はやはり店主の人柄が出るのだなあ、と改めて感じ入りました。

 

 

 ここでかなりゆっくり昼寝したらだらりとしたり・・・。

取りあえず遠足という名がついているので、それらしい恰好をしていきましたが、歩いたのは駅のホームからお店までの数十メートルだけでした.

ま、たまにはこんなのもいいものです(^^); 

 

 


鎌倉でミニウォーキング

2016-03-06 21:38:54 | 山歩き・川歩き・遠足

3月6日(日)小雨時々晴れ

鎌倉へ。

薄日が射したり小雨が降ったり、あいまいなお天気だったせいか道路も街の中も今までにないほど空いていました。

まだ工事中の若宮大路の段葛ができるとまた一度に人が押し寄せるかな?

駐車場に車を置いて、さてどこに行こうかと思案。

ぶらぶらと由比ヶ浜通りを長谷に向かって歩いて行きました。街角の六地蔵さん。

小さな古いわらび餅屋さんや新しいお洒落なケーキ屋さん、骨董屋さん・・・何度来ても鎌倉は楽しい。

裏道を歩いて行くと昨年も来た鎌倉文学館。

静かな落ち着いた洋館の中には鎌倉に住んだ文学者の足跡が残されています。

中原中也と小林秀雄の感情のぶつかり合った妙本寺の「カイドウ」の樹の話に思わず引き込まれたり・・。

ゆっくり内部や庭園を見てまた裏道の細ーい路地を通ってくねくね歩いて行くとやがて長谷寺。

歩きながらむかし誰かに教えてもらった「鎌倉」という古い歌が浮かんでくる。

この歌の通りに道をたどるといくつかの名所に行きつけるのです(^^)

1 七里ヶ浜の いそ伝い
稲村ヶ崎 名将の
剣投ぜし 古戦場

2 極楽寺坂 越え行けば
長谷観音の 堂近く
露坐の大仏 おわします

3 由比の浜辺を 右に見て
雪の下道 過ぎ行けば
八幡宮の 御社

4 上る矢石の きざはしの
左に高き 大銀杏 問わば遠き 世々の跡

5 若宮堂の 舞の袖
しずのおだまき くりかえし
かえせし人を しのびつつ

6 鎌倉宮に もうでては
尽きせぬ親王の みうらみに 悲憤の涙 わきぬべし

7 歴史は長き 七百年
興亡すべて ゆめに似て
英雄墓は こけ蒸しぬ

8 建長円覚 古寺の
山門高き 松風に
昔の音や こもるらん

・・。

 というわけで長谷寺。

ここは小学校の修学旅行以来、何十年ぶりかで来たのではなかろうか。

花の寺と言われるだけあった、入り口を入るとモクレン、ウメ、ボケ、が池の面にその姿を映して咲いている。

境内の階段を上って観音様のおわします本堂前の展望台に上ると由比ヶ浜や三浦半島が広々と見渡せる。

晴天だったら素晴らしいだろうなあ、と思う。

ミツマタの植え込みも見事だし、

手鞠のようにまあるく固まって咲く玉縄サクラがかわいい☆

 

ちょうどお昼になったので境内の中にある景色のいいレストランで、その名も「お寺カレー」を食べました。

修行中のお坊さんが作務衣を着てウエイターをしています、

お肉は入ってなくてコンニャクや大豆が入っています。さっぱりして美味しかった☆

健康開運金運を祈って大黒さんをさわりまくったり・・(~)v

可愛いお地蔵さんに微笑み返したり・・♪

長谷寺を出て今度は江ノ電に沿って鎌倉駅方面に戻ります。

新しい車両の江ノ電。家々の軒先や小さな路地のような軌道を走る、休日は混むので歩いたほうが楽!

江ノ電に沿っていたつもりが、全く知らない道をぶらぶらぶらぶら歩いていたらなんと若宮大路の三の鳥居に着いてしまった。

江ノ電の軌道ははるかに北の方に行ってしまったらしい。

ちょっとキツネにつままれた気分。

大路の沿いにあるスーパーの二階のカフェでコーヒータイム。

暑すぎもせず寒すぎもせず、時折りそぼ降る雨に道は濡れてしっとりとした鎌倉でした。

 

 

 


寒風吹きすさぶ房総・佐貫から竹岡ウォーキング

2016-02-08 16:21:36 | 山歩き・川歩き・遠足

1月24日(日)

自転車おじさんのBさんが何かの下見で一人実踏をするということで、喜びお伴仕りました。

久しぶりに夜明け前に起床。駅のホームからの朝日が素晴らしかった。

北風が吹きすさび雲がどんどん晴れて空は青く、波は白い牙をむいていました。

全員で7名で賑やかに歩くのはとても楽しい。

耳が劈かれそうな強風の渚もなんのその。

 

線路を横切り、猫と遊び、断崖をへっぴり腰でよじ登り、岩山のお地蔵さんや仏様を拝み・・・、まるで大人の「スタンドバイミー」でした(^^)

小さな無人駅竹岡から暮れなずむ海原を望むと、どこか物悲しくも懐かしい気持ちがあふれだしてくるのでした。

カメラを持って行かなかったので日の出の写真(携帯)以外は画像なしです;)


枇杷真っ盛りの房総、南無谷峠を歩く

2015-06-08 17:30:44 | 山歩き・川歩き・遠足

6月7日(日)

湿度は少なくほどほどに雲があり、歩くには絶好のお天気!

友人おじさんたちと千葉県の岩井駅から南無谷峠を越えて富浦に下る。

家を出たのは6時55分。

最近、房総方面は車で行くことが多かったので、久しぶりに鉄道を使うと昔の沿線の風景とがらりと変わっているのに驚く。

昔の、海の景色を彷彿とさせるような駅名がどこにでもある駅名に変わっていたり、

線路からすぐにあった潮干狩りの浜がしっかり住宅地になっていたり、

・・もうそんなことで驚いてはいられないのはわかっているけど、昔の千葉を知っている年代からすると、改めて隔世の感がする。

電車の中からちょっと遠慮がちにアルコールのエネルギーの補給して、JR千葉駅から1時間40分ほどで岩井駅に到着。

がらーんとした岩井駅。

線路を渡ったり、国道に出たり、家と家の間をくねくね曲がりながら歩いて行きます。

線路は続くよどこまでも~♪、どうして線路はこうも旅のワクワク感をかきたてるのでしょうね~。

線路わきのタイサンボクの大きな花を見て驚くおじさんたち。

しばらく行くと、峠道への入り口。

すぐに枇杷畑が見えはじめる。

すると止めてあったトラックのそばにいたおじさんが「房州名物のビワだよ、食べなきゃ話になんないから2個づつ食べてって~~!」と

わたしたちに向かって叫んでいます。

えええ?・いいの~(^^)?と、一同嬉しい悲鳴。

丁寧にかけられた紙袋を剥くと、卵のような大きさのふっくらつやつやのビ~ワ~!

味が濃くて実が厚くてジューシーで美味しい!

食べながら歩き始める。

果汁でベタベタになった手も手の甲に刷り込むと肌がすべすべに・・。

さて、ときどき海も!

山中枇杷枇杷枇杷です!

峠の真ん中までは濡れた落ち葉が土に積もって滑ること滑ること!

普通の山道ならそんなに苦労しないけれど、あの滑る急斜面には少々閉口。

お仲間のダンチョウさんに引っ張り上げてもらう場面もありました。

キャーキャー滑る~わーわー落ちる~!なんて騒ぎながら(騒いでいるのはわたしだけだったような気もするが・・)

なんとか峠に着いた。

騒いで登った割には無感動な峠の標識。↓

ここからはだらだら下るだけだからラクチンラクチン。ビワを獲りに来るトラックにもビワ。

 

相変わらずビワ畑は続き、もう初めの感動はどこへやら、「またビワだね~~。」

どんどん下っていきますとやがて南無谷の海岸に出る。

この独特の形をした雀岩が目印!

南無谷の浜には中学から結婚して子供が小さい頃まで、殆ど毎年のように海水浴に来ていた懐かしい場所。

朝な夕な、貝を拾いながら砂浜をずっとたどって雀岩の近くまであるいたものだ。

今では遊歩道ができているし、遊歩道の陸側にはお洒落な別荘風の邸宅が立ち並ぶ。

まったく驚いた。

あの頃の宿泊は南無谷の上に「南」がつく「南南無谷」というお経の文言のような地名の民宿だった。

しばらく民宿の屋号を忘れていたけれど、歩いていて「和泉沢」さんという屋号だったと記憶が甦った。

http://www.city.minamiboso.chiba.jp/0000001274.html

宿主は人のいい、でもしっかりもののおじさん、静かにすばやく食事の支度をしてしまう奥さんと、元気な小学生の二人の息子さんがいた。

最後に行ったとき、おじさんは外房の行川(なめがわ)アイランドに勤めていると聞いた。

その行川アイランドも2001年だかに経営悪化で閉園してしまったが。

もう息子さんたちは50代にもなるだろう。この南無谷にまだいるのか、いないのか?

・・・などと長い年月を振り返りながら海岸線を歩いてゆくとやがて豊岡の浜。

遠くに桟橋発見。桟橋フェチなわたしは見過ごせない!

近くへ寄ると木製!

同行のBちゃんのリクエストにお応えして引き潮の海に向かって突き出す桟橋でポ―ズ!

ここから富浦の駅へ向かう。

駅への道も、せっかく近道を教えてくれた高校生のアドバイスをありがたく頂戴しながら、しかしわざと遠回りをして駅に到着!

もう14時くらいだったろうか。

かなり空腹。ありがたくも駅近くに一軒あった中華料理屋「たつみ」さんで遅いお昼と宴会?美味しかった(^0^)!

窓からは天然の涼しい風、電車の音・・・♪

 すっかり近代的になった富浦の駅から帰途に就く。

ホームの跨線橋からの眺め。

たらふく呑んで食べたおじさんたちは、電車の中でしっかり眠ったのは言うでもありません(^^)

楽しい旅をありがとう!!

山の中にはたくさんの小さな白い花が咲いていました。