6月7日(日)
湿度は少なくほどほどに雲があり、歩くには絶好のお天気!
友人おじさんたちと千葉県の岩井駅から南無谷峠を越えて富浦に下る。
家を出たのは6時55分。
最近、房総方面は車で行くことが多かったので、久しぶりに鉄道を使うと昔の沿線の風景とがらりと変わっているのに驚く。
昔の、海の景色を彷彿とさせるような駅名がどこにでもある駅名に変わっていたり、
線路からすぐにあった潮干狩りの浜がしっかり住宅地になっていたり、
・・もうそんなことで驚いてはいられないのはわかっているけど、昔の千葉を知っている年代からすると、改めて隔世の感がする。
電車の中からちょっと遠慮がちにアルコールのエネルギーの補給して、JR千葉駅から1時間40分ほどで岩井駅に到着。

がらーんとした岩井駅。

線路を渡ったり、国道に出たり、家と家の間をくねくね曲がりながら歩いて行きます。
線路は続くよどこまでも~♪、どうして線路はこうも旅のワクワク感をかきたてるのでしょうね~。

線路わきのタイサンボクの大きな花を見て驚くおじさんたち。

しばらく行くと、峠道への入り口。
すぐに枇杷畑が見えはじめる。
すると止めてあったトラックのそばにいたおじさんが「房州名物のビワだよ、食べなきゃ話になんないから2個づつ食べてって~~!」と
わたしたちに向かって叫んでいます。
えええ?・いいの~(^^)?と、一同嬉しい悲鳴。

丁寧にかけられた紙袋を剥くと、卵のような大きさのふっくらつやつやのビ~ワ~!

味が濃くて実が厚くてジューシーで美味しい!
食べながら歩き始める。
果汁でベタベタになった手も手の甲に刷り込むと肌がすべすべに・・。
さて、ときどき海も!

山中枇杷枇杷枇杷です!

峠の真ん中までは濡れた落ち葉が土に積もって滑ること滑ること!
普通の山道ならそんなに苦労しないけれど、あの滑る急斜面には少々閉口。
お仲間のダンチョウさんに引っ張り上げてもらう場面もありました。
キャーキャー滑る~わーわー落ちる~!なんて騒ぎながら(騒いでいるのはわたしだけだったような気もするが・・)
なんとか峠に着いた。
騒いで登った割には無感動な峠の標識。↓

ここからはだらだら下るだけだからラクチンラクチン。ビワを獲りに来るトラックにもビワ。

相変わらずビワ畑は続き、もう初めの感動はどこへやら、「またビワだね~~。」

どんどん下っていきますとやがて南無谷の海岸に出る。
この独特の形をした雀岩が目印!

南無谷の浜には中学から結婚して子供が小さい頃まで、殆ど毎年のように海水浴に来ていた懐かしい場所。
朝な夕な、貝を拾いながら砂浜をずっとたどって雀岩の近くまであるいたものだ。
今では遊歩道ができているし、遊歩道の陸側にはお洒落な別荘風の邸宅が立ち並ぶ。
まったく驚いた。

あの頃の宿泊は南無谷の上に「南」がつく「南南無谷」というお経の文言のような地名の民宿だった。
しばらく民宿の屋号を忘れていたけれど、歩いていて「和泉沢」さんという屋号だったと記憶が甦った。
http://www.city.minamiboso.chiba.jp/0000001274.html
宿主は人のいい、でもしっかりもののおじさん、静かにすばやく食事の支度をしてしまう奥さんと、元気な小学生の二人の息子さんがいた。
最後に行ったとき、おじさんは外房の行川(なめがわ)アイランドに勤めていると聞いた。
その行川アイランドも2001年だかに経営悪化で閉園してしまったが。
もう息子さんたちは50代にもなるだろう。この南無谷にまだいるのか、いないのか?
・・・などと長い年月を振り返りながら海岸線を歩いてゆくとやがて豊岡の浜。
遠くに桟橋発見。桟橋フェチなわたしは見過ごせない!
近くへ寄ると木製!
同行のBちゃんのリクエストにお応えして引き潮の海に向かって突き出す桟橋でポ―ズ!

ここから富浦の駅へ向かう。
駅への道も、せっかく近道を教えてくれた高校生のアドバイスをありがたく頂戴しながら、しかしわざと遠回りをして駅に到着!
もう14時くらいだったろうか。
かなり空腹。ありがたくも駅近くに一軒あった中華料理屋「たつみ」さんで遅いお昼と宴会?美味しかった(^0^)!
窓からは天然の涼しい風、電車の音・・・♪

すっかり近代的になった富浦の駅から帰途に就く。

ホームの跨線橋からの眺め。
たらふく呑んで食べたおじさんたちは、電車の中でしっかり眠ったのは言うでもありません(^^)
楽しい旅をありがとう!!

山の中にはたくさんの小さな白い花が咲いていました。
