山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

森吉山(春の花 オンパレード)

2023-06-20 14:13:49 | 旅行

森吉山 20230531秋田駒ケ岳で撮影

6月18日に秋田県の中央部に位置する花の百名山の一つである森吉山(もりよしざん 1454m)に登りました。登山口の一つ「こめつが山荘」までは秋田自動車道五城目八郎潟ICから56.5km、別の登山口「ヒバクラ岳登山口」までは71.5kmであるうえ、それぞれのコースタイムが往復で6時間以上です。

  

私にとっては不可能な日帰り登山ですが、阿仁スキー場のゴンドラを利用すれば可能ですので、その様子を「ヤマケイ・アルペンガイド2東北の山(山と渓谷社)」の記述に沿いながら紹介します。【  】内は私の補足・感想などです。

こめつが山荘の駐車場に車を停めて歩き始めると、ほどなく森吉スキー場の跡地を登るようになる。

中略

石森は阿仁ゴンドラから登るルートとの合流点だけに、軽装の登山客が急に増えてにぎやかになる。石森から山頂までは花の道で、時期を変えて次々に咲く山の花を存分に味わえる。

ここから阿仁避難小屋までが、唯一視界のきかない森の道になる。阿仁避難小屋は、少し下ると水場があるので、格好の休憩ポイントとなっている。

 【自宅を6時45分に出発し運転すること3時間弱、20分ゴンドラに乗って緩やかな登山道を歩き始めたのは10時15分で、すぐに花が出迎えてくれました】

チゴユリ

イワカガミ

ゴゼンタチバナ

マイヅルソウ

ナナカマド

葉の下の方には鋸歯が無いようにも見えウラジロナナカマドかと迷いましたが、葉の先端が長く尖っていることで判断しました。

シラネアオイ

【歩きやすいです】

ツマトリソウ

オオカメノキ

ノウゴウイチゴ

ショウジョウバカマ

エンレイソウ

ハクサンチドリ

【山頂が見えてきました】

ニッコウキスゲ

下の方で見た開花前の状態では花の名前が出てきませんでしたが、ここではっきり分かりました。

タニウツギ

開花前で分かりませんでしたが通りかかった方に教えて頂きました。高さが30cmもないが葉の形からの判断だそうです。

イワイチョウ

【こめつが山荘からのルートとの合流点であるここ石森まで、15種類の花を見ながらコースタイム20分のところ45分かけて歩きました。珍しい花はありませんが立派な花の道だと思います】

【小休止後コースタイム15分の阿仁避難小屋に向け出発しましたが、すぐに新しい花に捕まりました】

ムラサキヤシオ

ミズバショウ

ヒナザクラ

モウセンゴケ

ヒナザクラに見とれていましたが帰宅後、一枚目の写真の右下に見たことのない物を発見しモウセンゴケの葉だと分かりました。

【イワカガミロードが続きます】

【ここまで5分遅れの20分、立ち止まらず通過しました】

避難小屋をあとにすると、次第に展望が広がるようになる。木道をはずさないようにしてゆっくり登ると稚児平で、ここもよい休憩所になっている。山頂は指呼の間で、一歩を刻むたびに近づいてくる。

【確かに木道が狭いのでよそ見していると外しそうになります。山頂が大きくなりました】

ミツバオウレン

よそ見しないと見逃しますので大変です。

【白に近いイワカガミを撮影したところ、下と右に緑に近いゴゼンタチバナも写っていました】

チングルマ

この先の群生を期待させてくれました。

ベニバナイチゴ

オオバキスミレ

チラホラ咲いていましたがここは写さない訳にいきません。

コイワカガミ

鏡のように輝く葉の鋸歯からの判断です。

イワイチョウ

アカモノ

【ここはオオバキスミレが主役の花の道】

ウラジロヨウラク

ピントが合わなくて苦労しましたが何とか一枚確保しました。

ツマトリソウ

【立ち止まってばかりで先に進まない花の道です】

【稚児平に咲くこの日の主役、チングルマとイワカガミ】

【ここはチングルマが主役の花の道】

【チングルマとイワカガミのお花畑は見事でした】

【山頂の標柱が見えてきました】

【山頂に着いたのは12時15分なので2時間かけて、花の道を堪能したことになります】

標高1454mの森吉山山頂は、さえぎるもののない雄大な眺望が味わえる。秋田駒ケ岳から鳥海山、さらには男鹿半島から白神山地まで、東北の遠い山並みの山座同定を楽しむことが出来る。

【北には岩木山を確認することが出来ました】

写真中央の小さな雲の左下が岩木山です。

【南東には岩手山を確認することが出来ました】

【他の山は確認できませんでしたが、さえぎるもののない雄大な眺望でした】

時間があれば東方の山人平まで足をのばしたい。ほとんどの登山者が山頂から引き返してしまうからだ。森吉山頂から山人平の往復は、30分とかからない。せっかくだから、そして静かな森吉山を楽しむためにも、様々な角度から森吉山を楽しむことをおすすめする。

【山人平の往復は2016年に1時間ほどかかっていましたので、今回は早く帰りたいという事情で止めました】

帰路は往路をたどる。

【花の撮影は出来るだけ控えようと12時36分に歩き始めましたが・・・・・】

チングルマ

八重咲だと教えてもらいました。

ゴゼンタチバナ

緑がかったものが珍しくありませんでした。

ヒメイチゲ

登る時気づきませんでした。

ウスバスミレ

これも下山時に気づきました。

アカミノイヌツゲ

帰宅してから調べた結果分かりました。

ナナカマド

登る時見たもの同様ウラジロナナカマドかなと迷いました。

タカネナナカマド

近くなので同じナナカマドかと思いましたが、鋸歯の様子から判断しました。

ゴンドラの山頂駅に着いたのは14時16分で、下りも1時間40分かけてゆっくりと花の道を楽しむことが出来ました。温泉にでも浸かって帰りたいところですが寄り道しないで自宅に向け出発し、まだ明るい18時過ぎに無事到着しました。

 

森吉山は樹氷が出現する数少ない山の一つで、八甲田や蔵王同様にゴンドラを利用すれば手軽に樹氷を観ることが出来ますが、泊りがけで行くにしても我が家から約130kmの雪道を考えると腰が引け、お目にかかっていませんので次のシーズンは実現させたいものです。

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